紫蘇の効用

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シェイクスピアがいなかぁったら♪

2005年09月30日 | ストレートプレイ

NaEさんとシアターコクーンで「天保十二年のシェイクスピア」を観劇す。
D列(4列目)通路側という良席を確保できたのでかなーりハマりこんで観てしまった

以下ネタバレご注意ください。
4時間強の濃厚な舞台だけど飽くことなく、出演俳優さん(みんな濃ーーーい)のパワーが炸裂っ
歌満載なのでミュージカル?とも思えるけど井上ひさしさん作品ってわっかりやすーい挿入歌があるよねー。
人足役のアンサンブルの人たちの鍛えられた体が美しい
「♪もーしーもシェイクスピアがいなかったら♪」という歌謡曲調の歌ではじまって下手からガラガラと引きずり出されてくるお座敷装置の上には紋太(西岡徳馬)と紋太の女房お文(高橋恵子・・・厚化粧)と花平(我が師匠、譲晴彦)と花兵女房里(夏木マリ・・・お歯黒、細眉がきょわい)、お光(篠原涼子)。
そしてお文、お里、お光の三姉妹の父、鰤の十兵衛がのっていて、皆、さすがなオーラをかもしだしてる。
この三姉妹の誰が一番親孝行かを父が詮議すとこが『リア王』の引用。
この場の締めを十兵衛が「ありゃりゃリアリアリア」と強調してるのがおかしい

紋太(いわずとしれたモンタギュー)夫婦と花平夫婦のどろどろ愛憎のシーンでさすがに夏木マリさんの歌がすごい!
藤原くんのきじるしの王子が登場からエロエロしい
ベィべーフェイスでやるなぁ。
でも意外とキレのいいダンスをみせてくれた・・・
そしてきじるしの王子と恋におちる(いわゆるジュリエット)のお光(篠原涼子)が鬼龍院花子の生涯の松子バリにすごみのある女に変身して登場したときは可愛くてきれい~と感心してしまった
パンフ藤原くんが「尾上菊之助さんから女形の所作を教わったのは貴重な体験でした」などと記されててどこのシーン?と楽しみに探ってたんだけど、ちょっぴりだった
2部の圧巻は藤原くんの立ち回り(私的に
八重歯見せ見せのかわいい笑顔でばっさばっさと斬っていく姿がかっこいいし、す速い。
そしてお光をみるやいなや盲目の恋に走るロミオに豹変
そんな一見愚かしい人間の心のアヤを左右する清滝の老婆(白石加代子)・・・占い師のような魔女のようなキーマンがコミックに描いてるのも、かえってすごい
っつーか白石さんはかっこイイですよ。ほんま。
シェイクスピアといえばロミジュリの引用は必須だけどストーリーにからまず高橋洋さんの桶屋の佐吉浮舟太夫の毬谷友子さんの説明的な展開が浮いてた気がしますぅ。
桶を作ってる佐吉が調子にのって桶をトントコトンと叩いてるとこにおっかぁに声かけられて桶がパーンとはじけるとこはびつくりしたけど。
毬谷さんはきじるしの王子に袖にされた(と思ってる)オフィーリアお冬が狂ってしまったシーンがインパクトあるだけに(一度は花魁姿登場してほしかった)浮舟が死んだと思った佐吉の墓の前で自害しるのも浮いてしまった(かな?)
どっちかっていうと毬谷さんの本ちゃんロミジュリかハムレットを観てみたい。
一幕が喜劇調、二幕が悲劇調で構成されたけど、ずっと滑稽だった
カーテンコールで客席へ退場していくとき北野武さん、市村正親さん、上川隆也さん発見。
、「♪もーしーもシェイクスピアがいなかったら♪」の歌に手拍子で盛り上がって幕・・・でした。

終演後はNeEさんに案内してもらった鳥佐(とりすけ)で焼鳥・牛すじ煮込み・ビール
  
あんまり美味しくて写真撮り忘れ~。
炭火焼きのお店は場末感が程よく、おまけにりーずなぼー。
2005年9月9日(金)~10月22日(土)
Bunkamuraシアターコクーン

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