三部構成の公演ですが、そのうちの二部と三部を通しで観ることにしました。
<第二部 14:30~>摂州合邦辻
万代池の段
合邦庵室の段
<第三部 18:00~>妹背山婦女庭訓
道行恋苧環
鱶七上使の段
姫戻りの段
金殿の段
入鹿誅伐の段
オナゴの清血祭りじゃ~
摂州合邦辻は義理の息子俊徳丸に毒を飲ませライ病にし、そして自らの血を飲ませれば治るというので鳩尾を切り裂き肝入りの血を飲ませて「あら不思議、治っちゃった」
妹背山婦女庭訓は鹿の霊力を持つ蘇我入鹿に悋気(激しい嫉妬心)を持った娘の血をふりかけた笛を吹くと鹿の霊力は抜けふにゃふにゃになって「入鹿、成敗~」
・・・という非科学的なオハナシ。
どちらも激しい女の情念みたいのが表現されるので文楽人形の醍醐味、女形の遣いが堪能できるので両方とも大満足でした
合邦辻の玉手御前は吉田 文雀さんの遣いで本当に繊細で首の動きも美しい~
玉手御前(文雀さん)浅香姫(吉田勘弥さん)の俊徳丸をめぐるバトルが激しかった
それにしても勘弥さんってステキ~
合邦庵室の段では3人交代で義太夫の語り分け(一人で登場人物全員の声と語りをするもの)のラストが竹本 住大夫さん。ものすごかった
妹背山婦女庭訓では大好きキャラ鱶七を桐竹勘十郎さんが遣うので楽しさ倍増。
田舎娘のお三輪が蘇我入鹿の屋敷で官女達になぶりものにされるとこ、あんまりボッコボコにしてるんで人形が壊れはしまいか、心配になったぞい。
2月文楽公演
2007年2月9日(金)~2月25日(日)
国立劇場小劇場