3週間連続AkOちゃんと花金観劇。
シアターコクーンの『タンゴ・冬の終わりに』です。
演出:蜷川 幸雄
清村 盛:堤 真一
盛の妻 ぎん:秋山 菜津子
名和 水尾:常盤 貴子
名和 蓮:段田 安則
盛の弟 重夫:高橋 洋
宮越 信子:毬谷 友子
トウタ:月川 悠貴
タマミ:新井 聖子
西斐太:岡田 正
北斐太:塚本 幸男
清村 はな:新橋 耐子
上斐太:沢 竜二
黒マスク:品川 徹
幻の観客:87名
映画に熱狂する大勢の観客・・・泣いたり笑ったり叫んだりと感情過多な人々で騒々しいオープニングが斬新。
そこは北国(ほっこく)映画館という名の日本海に面した町にたった1軒のさびれた映画館の客席。
かつて舞台俳優だったが引退し、自分の生家に戻ってきたが3年の月日の間にだんだん壊れていく清村盛。
すごく引き込まれましたー。
映像美のような舞台効果や幻影として出てくる人達、演劇のセリフと現実が混在してる盛さん・・・
切なくて、何か知ってる風景のようで、なんと言っても変幻自在な堤さんの演技力
一人の男の精神が崩壊していく重い題材なのに、なぜかすてきに思えたのは盛さんが狂気の中でも気持ちに素直に生きているようで、かつて愛していたのに全く覚えてない若い女優水尾に再び会って恋をしてしまう・・・それが思いやりいっぱいで涙
食べてばっかりの段田さんの身のこなしの軽やかさがおかしー。
さえない信さんを毬谷 友子さんがやってるのも意外~。
タンゴの曲がアタマん中リフレイン中。
『タンゴ・冬の終わりに』
2006年11月4日(土)~11月29日(水)
Bunkamuraシアターコクーン