豹変

指名手配中のソバの隠れ先がはっきりした。

一般市民からの親切な密告の電話ではっきりした。
予想した通り、酒好きの彼は酒のあるところに侵入していた。
ソバの侵入に気付いた住民からの通報により彼の所在がはっきりした。
その親切な住民に、ソバを逃がさないでくれとお願いしたところ、ここにある酒がなくならない限り逃げることはないので安心してくれとのこと。

ということは、今ソバを引き取りに行ってもソバはそこを離れようとしないであろう。
それならば仕方がない。
私も酒をなくすのを手伝わなくてはなるまい。

と、そこで急遽、親切な一般市民だったはずの男が態度を変える。
『お前のところの大事なソバは預かった。返してほしければ酒を持ってこい。』
と。さらに、
『人質のソバは無事だから安心しろ。今アルコールで弱らせているが、声をきかせてやる。』
と。

ここで電話の向こうはソバに変わる。
確かにソバはそこに無事でいるらしい。
ソバを助けるためには酒をもって行かねばならないようだ。

しかし困ったことに、私は今実家にきてしまっている。
そしてオマンコアホリーを作り続けている。
とてもソバを迎えに行ける状況ではない。

こうなったらソバは諦めるしかないか…

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