苦悩のパンツ

パンツがずり落ちる。

以前も股のところで支えられて歩くのに苦労したパンツだ。
捨てればよいのだが、これからの梅雨の時期、洗濯も思い通りにいかないのだから予備はいくらでも欲しいものだ。
今は捨てるわけにはいかない。
捨てるなら梅雨明けだ。

今朝、そんなパンツを手にしてしまった。
そんなパンツをはいてそば屋に行ったが、店長は気付いてもくれず。

さて、会社に来て仕事開始。
昨日までずっと出張で、今日も昼から外出。
やれることは限られてしまい、その中でやるべきことから片付けていく。
まず金だ。
出張旅費が帰ってこないと生活できなくなってしまう。
まあ、家に籠ってオマンコアホリーをつくりまくっていれば金がなくても問題ないのだが。

精算額75000円。
これはでかい。
さすがに明石の方で３泊しただけのことはある。

金さえ済めば、あとは気の向いた仕事からやっていくだけだ。
パンツはずり落ちているが、今日はデスクワークしかやらないので問題なし。

が、突然、腸が悲鳴をあげる。
うんこ注意報の発令だ。
早めにトイレにいかないと大変なことになってしまう。
警報が出る前にトイレだ。
急いでトイレに駆け込む。

このずり落ちたパンツがこんな時は便利だ。
ズボンさえおろせはパンツもセットでおりてくれる。
肛門が限界に近い時には便利だ。
うんこ直前のラストスパートだ。

とはいえ、この便利さには危険が隣り合わせだ。
もし万一うんこがもれてしまったら、、、
そう、肛門とズボンの間を守ってくれるものはなにもないのである。
もれたうんこはすぐにズボンへ。
危険極まりなく、胃腸の弱い方にはとてもおすすめできない。

ゴムの緩んだパンツは諸刃の剣だ。

そしてうんこをして昼メシ。あまり時間的余裕もなく、会社の社員食堂で食う。
キーマカレー。
普通のカレーとどこが違うのかよくわからないが、とにかくうんこを出した分はしっかりと同じようなものを補充できたわけだ。

メシを食ってすぐ外出。
やはり非常に歩きにくく、途中のセブンイレブンでパンツを買う。
650円の出費はためらったが、いずれパンツはかわなければならないのだ。ここで買ってしまおうと決断。
幸いパンツは駅のトイレではきかえられる。
駅まで歩きにくさを我慢すればよいだけだ。

そして駅でトイレに。
ここで重要なことを思い出す。
パンツ買って、セブンイレブンに傘を忘れていることを。

店に入る時は手に傘を。
出る時は手にパンツを。
うまく置き換わってしまった。
パンツをはきかえた今は、古いゴムがユルユルのパンツを捨ててしまったので手ぶらだが、パンツ代が650円＋傘１本になってしまった。

帰るまでに雨に降られなければよいが。