城と歴史歩きを楽しむ

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近江・高野館 四方を土塁で囲まれた神仏習合が残る城郭寺院

2018-10-15 | 歴史
高野館は滋賀県長浜市高月にあり、今は満願寺と高野神社になっています。神仏習合の名残のように満願寺の薬師堂、太子堂と高野神社が同じ境内地に鎮座していました。
 境内地は四方を土塁で囲まれ南・東・北には堀跡の痕跡が残っていました。
満願寺は己高山七ヶ寺の一つで、この地域に勢力を持った城郭寺院だったようですが、織田信長の近江侵攻で戦火に焼かれたようです。


満願寺薬師堂に隣接し、同一境内に高野神社が祀られていました。

薬師堂の左奥には太子堂がありました。
通りかかったご近所の御婦人のお話では「太子堂には全国から参拝に訪れる人が多い」とのことでした。城郭寺院として訪れる人は、年に何人いるのでしょう?


南側土塁の外には沢を堀として利用した要害がありました。


東側土塁の外側は、現況は林道ですが、往時は堀があったように見えました。


北側土塁の外側の堀はやや幅広ですが、かなり埋まってしまっているように見えました。


西側土塁はかなり風化して低く残っていました。西側下は車の通る道路になっていますが、道路は一段下にあり、ひょっとすると、こちらにも堀があったかも?と想像してみました。


集落入口の大スギは野大神として大切に守られていました
この地域で城巡りをしていると、集落の守り神のような野大神の大木を、あちこちで見かけます。 ちなみに野大神は「のがみ」と呼ぶそうです。 人物と比較すると木の大きさがわかりますね。



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