曲家は伝統的家屋の建築様式の一つである。ここでは、万博の民博に展示されている岩手県遠野市の曲家について紹介します。
南部の曲家
東北地方では、母屋と馬屋が一体となり、独特の形状をした南部の曲家が生み出された。曲家は、南部駒の産地、旧南部 藩領に多くみられた。ここでは、ウマを家族の一員として大切に飼育した農家を紹介します。
L字形平面の家屋で、母屋と馬屋がL字形に一体化している。家畜飼養空間と作業・収納空間と居住空間の3つからなる。
台所から排出された暖気が馬屋に流れ込み、飼育されている馬を暖める仕組みになっている。いかに、家畜が大切にされていたことがわかる建築様式である。
静かな館内を回っていると、いきなり水の音がしてきて、びっくりしました。脱穀機(バッタリ)でした。
水車から流れ落ちる水の音と、バッタリの脱穀する音のハーモニーが心地よい時を感じさせていました。
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