泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

いぬびわ

2011-08-26 | 樹木
  いぬびわ/犬枇杷  クワ科
イヌビワには、黒く熟して食べられるものと、いつまでも固くて食べられないものとあります。
雄の木と雌の木があって、食べられるのは、雌の木のほうです。
なかなか美味しいのです。

写真の中ふたつが実は花のつぼみで、右の花(果実)はすでに熟しています。
つまりイチジクと同じで、果実のように見えるものは花の集合した袋なのです。

イチジクの仲間は、それぞれに、例えばイヌビワにはイヌビワコバチというちっちゃな蜂が、
共生していて、花の中に入り込んだメスが卵を産みつけて、
孵化した幼虫は果実の一部を食べて育つのですが、
成虫になったメスのみが花を出て行くそのときに、身体に花粉をくっつけて、
それを雌花まで運んで行くのです。
オスに生まれた蜂は、一生を花の中で暮すのですが、
その役目は子孫を残すために、メスと交尾することが仕事なのです。

花の先には蓋があって、その蜂しか出入りできないようになっていると言います。

言葉もなくて、会話もなくて、なぜ、そこまでの密接な関係が出来上がったのか、
とても不思議に思いますね。



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