泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

みつばつつじ

2013-04-19 | 樹木
  みつばつつじ/三つ葉躑躅  ツツジ科
今、泉山はミツバツツジの花で、より明るく見えます。
やさしいうす桃色の花は、蜜がたっぷりとあって、
熊蜂が大きな羽音をさせて、懸命に花のなかにもぐりこもうと、
奮闘しています。

このあたりのミツバツツジは、細かい分類では、
「アラゲミツバツツジ」と言います。
葉や枝に白くて荒い直毛が生えています。

ミツバツツジは、各地に変種が見られ、
その地域差を見分けるのは、むずかしくもあり、
楽しくもあるものです。

近くの標高500メートルの峠には、
ダイセンミツバツツジが自生しています。
中国山地の西端にあたる場所になります。

花色はアラゲミツバツツジよりも濃く、
葉裏や葉柄には伏した褐色の毛が、びっしりと生えています。
また、花期が遅い特徴があります。

日本にはツツジ科の植物が多く自生していて、
野山を彩る愛すべき花木たちですね。

ちなみに、一緒に咲いている薄黄色の花は、クロモジです。

下の写真は、新葉が伸び始めたところです。
3枚の葉が特徴です。