泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

いぶきじゃこうそう

2012-04-20 | 樹木
  いぶきじゃこうそう/伊吹麝香草  シソ科
岐阜県伊吹山に多く自生するという、伊吹麝香草。
じつは点々と各地に自生している、日本の「タイム」です。
つまりハーブのタイムの仲間。

泉山のものは植栽されたものですが、
見事な花に思わずうっとり!

タイムの香りとしては、やや渋みがあるように感じます。

背は低く、10センチあまりの高さで、横に広がっていきます。
伊吹麝香草は、草の名が付いていますが、小さくてもれっきとした樹木です。

木本と草本の違いは、簡単に言えば、木本は地上部に冬芽ができ、
地表や地中に冬芽ができるものを草本と言います。
ただ例外もあるので、木か草かという分け方は、
植物学の世界でも論争のある所です。

詩の世界、民衆の世界では、例えば「梅の木」を「春告草」「匂草」と呼ぶように、
言葉はそのものを指す以外に、空間・時間表現をも併せ持っていると言えるでしょう。