晴れ、ときどき映画三昧

『トーマス・クラウン・アフェアー』 70点

トーマス・クラウン・アフェアー

1999年/アメリカ

「リメイクに良作なし」を打破できず

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ★★★☆☆70点

キャスト ★★★☆☆70点

演出 ★★★☆☆70点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆80点

5代目ジェムス・ボンドのピアース・ブロスナンが製作にも加わり、S・マックイーン主演の「華麗なる賭け」(原題はリメイク作と同じ)のリメイクに挑んだ。ワイルドでスーツ姿よりジーンズがぴったりなイメージのマックイーンよりお洒落な大都会の大富豪にぴったりな甘い2枚目ブロスナン。この役ははまり役だったと思うが、危険な香りがしないのが致命的。残念ながら「リメイクに良作なし」を打破できなかった。
オリジナルが銀行強盗だったのに対し名画泥棒に変えスマートさを狙ったのは悪くない。相手役でジェーン・フォンダが演じた保険調査員をレネ・ルッソも頑張っている。なのに2人のラブ・サスペンスの緊張感がなく、後半の盛り上がりが削がれてしまった。レスリー・ディクソン、カート・ウィマーという達者な脚本が上手く噛み合わなかった。
投資会社の若きオーナーでヨットやグライダーの休日を過ごし、英国調のインテリアに囲まれチュブリアーニで食事する主人公。007なら観客がその気でいるので高揚感を持つスチエーションだが、時代が相応しくないと思わせてしまいそう。
ミッッシェル・ルグランのフレンチ・JAZZでお洒落な雰囲気を盛り上げた前作。本作のビル・コンティの音楽も負けてはいない。オスカーを獲った「風のささやき」も懐かしく効果的に流れていた。懐かしいといえば、J・フォンダが精神科医で特別出演していたが、本人は喜んでいたのだろうか?
ネタバレにならない範囲で書くが、ラスト・シーンは類似のシークエンスがあったので驚きにならなかったのも残念!

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