小林美希の取材日記(つぶやき)

取材を通して思う素朴な疑問や、日々の出来事を紹介します。 

元気とやま!

2012-01-31 00:56:05 | Weblog

 日付が変わって今日、富山県のUターン就職セミナー「元気とやま!」が東京で開催される。

 去年、取材に覗きにいくと、富山商業高校の模擬株式会社「TOMI SHOP」で取材した学生と偶然、再開して、盛り上がったことを思い出す。今年は、誰か知っている子がいるかなぁ?

 去年のもようは、日経ビジネスオンラインで書かせてもらった。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101224/217712/?ST=print
「内定が取れないのは、自己責任なのか?」

 富山は一時期、取材に頻繁にいっていて、街を歩けば知り合いに会うほどだった。今は雪深いんだろうなぁ。あー、富山に行きたいなぁ。好きなんだなぁ。
 ぼちぼち、あと数年もすれば「14歳の挑戦」で取材した子も就職かな???

 継続して取材し続けることって、やっぱりいいな。

年の差婚と経済格差

2012-01-28 17:09:04 | Weblog

 雇用や経済格差と結婚の関係をずっと前から問題提起し、最近の傾向を見ながら、ふと思った。

 一般にも年の差婚が流行っていて、だいたいは年上の男性で安定収入に年下女性の非正社員が結婚して専業主婦に落ち着くパターン。

 そもそも、専業主婦になるのを「個人的に」あまり是としない私なので、「それで、ダンナが嫌になったら離婚できないじゃん、だーいじょうぶ~???」と思ってしまうのだが、年上男にはその時点ではメリットはあるかもしれないが、定年まで見ると、案外、若いやや低収入でもいけるのではないか?と。

 かなりおおざっぱな計算である。

 30歳女性と、30歳男性もしくは40歳男性の場合

 ①男性(30歳)年収300万円で60歳まで働くと生涯年収は9000万円
 ②    同  年収400万円なら 同1億2000万円
 ③女性も年収300万円で働き続ければ合計で同1億8000万円
 ④男性(40歳)年収1000万円で60歳まで働くと同2億円

・・・共稼ぎでいけば、年収300万円でも男性片働き1000万円と同等になる。
   また、400万円あれば生涯年収で見ればそう悪くない


 35歳女性と、35歳男性もしくは45歳男性の場合

 ①男性(35歳)が年収300万円で60歳まで働くと生涯年収は7500万円
 ②   同    年収400万円   同 1億円
 ③女性も300万円、男性も300万円の35歳 合計 1億5000万円
 ④男性(45歳)が年収1000万円で60歳まで 同1億5000万円

・・・女性が35歳で結婚する場合、年収300万円でも、同じ年、同じ年収の男性とずっと働くことができれば、年収1000万円の年上と結婚するのと所得は同じとなる。


 つまり、晩婚なほど、共働きができれば男性の年収だけに頼らないでいれば、あんまり変わらないということで、実は、今が大変そうでも同世代の健康な仕事の意欲のある男性が相手であれば、結婚しても展望はあるということなのではないか!?!?

 ということで、最終的には健康第一だと思ったのだが、目先の安定より、良い人と結婚し、男性の収入に頼らないのが一番である。

 もちろん、共働きでも「妊娠解雇」や「職場流産」など問題が多発し、非正規だと雇用が打ち切られるリスクが大きすぎるのだが、40代男性はそれはそれで、違うリスクがあるので、あまり前提として比べない、おおざっぱな見方である。
 何を言いたいのかといえば、結婚を諦めないで前向きにこう考えることもありかなと。。。



命がけ?

2012-01-13 17:20:28 | Weblog

 内閣改造。政治家は「命がけでやります」と言う。そんな言葉を誰が信じようか。
 本当に命がけでやっている人は、もくもくと、既に身をすり減らしてやっている。
 これから頑張るみたいな言葉に聞こえてがっかりだ。

 地べたを這うような努力を政治家がしているか?

 閣僚の何人かは野党時代からよく知る人がいるが、ポーズポーズ。真面目に政策提案したり問題提起しても「それじゃあ分かりづらい」つまり「選挙で目立たない」からスルー。人によっては、女性スキャンダルもあり、お金の問題も抱える。が、今まで注目されていないから、なかなか大衆紙や一般紙も気づかないままスルーされている。そういう人ほど「命がけでやっている」と言うものだ。

 しかし、そんな政治家を野放しにしている一番の原因は有権者にある。選挙にも行かず、行っても適当に有名人に投票したしっぺ返しは自分に回ってくる。

 政権交代の直後、非公式の勉強会で雇用関連のレクチャーを頼まれ、その後、大臣になったり重要ポストについた議員に聞かれた。「10年後、20年後の日本のビジョンをどう描いたらいいか」。
 「それは、あなたたちの仕事だろう」と怒ってやりたかった。私は「私たちの世代は10年後、20年後、生きていたいと思っていない人もいる。きっと、健康で自給自足できる土地があれば幸せな世の中になっているのではないか」と言ってみた。きっと、「そんなことはない。私たちは頑張っている」と私に怒るのではないかと期待したが、大臣級の議員から「そうだよねぇ。そんな日本に誰がしたのだろう」とため息をつかれた。また、ある旧大蔵省出身の50代の議員は「そんなことでは、納得させられない」と言った。また、話のなかで、私が「医療、福祉、介護や保育の分野の労働を改善しないと共倒れになる」と、医師会が試算した投資効果も引用しながら力説すると、大蔵出身の議員は「それが大事なのはわかるけど、医療費上がっちゃうからね。その分、どこの分野の経済を引っ張ればいいの?」と私に質問した。また、ある外務系の議員は「やっぱり、規制緩和だよね」と聞いてきた。その議員は、規制緩和で恩恵を受ける会社の社長と懇意にしていた。

 上記の内容を残るものに綴る気はなかったが、もう、書くに十分だろう。民主党には呆れ果ててしまった。

 政治家よりずっと、医療や介護、福祉の現場の者が命がけで、国民の命を救っている。


仕事って楽しい?

2012-01-11 17:22:04 | Weblog

 仕事とは何だろう?
 それぞれに、何のために、というものがあるかと思う。
 生活のため、家族のため、自分のため、社会のため・・・。
 理由は何でもいい。なにか、強い動機づけがあれば、少々の困難は乗り越えられる。

 最近、私が気づいたのは、私にとっては仕事は息を吸って吐くようなことと同じで、どこにいても、何を見ても聞いても、あー、そうか。と、関心が高まり、何か調べたり問いかけたくなるのだ。もちろん、締切に追われたり、抱えるものが多すぎれば過労にもなるが、基本的に嫌だと思いながら仕事はしない。それは組織を離れた以上、ある意味で当然である。自由のかわりに自営業という収入リスクを負っているのだから、自分の思うままにやって良いのだ。
 こういう話は、聞く人が聞けば、嫌味に感じるかもしれないが、この境地にくるまでは相当の努力を要したし、今も努力している。

 以前は、人間関係が嫌だったり(仕事が嫌なのは仕事が嫌なのでなく人間関係によると思う)、職場の駅が近づくにつれ、お腹が痛くなったり気持ち悪くなったり、ひどい時は、電車のホームに吸い込まれる感じさえあった。しかし、嫌なら、自ら環境を変える努力、自分の仕事の腕を磨く努力を最低限、やる必要があると思う。それでもダメなら、辞めて環境を変え、飛び出せばいいのだ。
 そういう強さを少しでも持てば、前向きになれる。努力もせずに不満を言うのでは、いつまでたっても仕事は嫌なもののままだ。
 雑用ひとつでも、意味があることに気付けば楽しくなる。
 また、嫌な上司や同僚がいれば、「もうやめてやる」と思っていい。辞めると思い、「辞める前に、ここで知りうる、身に着けうる全ての知識や技術を習得してから辞めてやる!」という境地になると、自然と力もつき、嫌な人も良い人に変わる。

 不満と構造問題は違う。私が取材し問い続けているのは構造問題である。努力してもどうにもならないことがある。それは国やトップの責任だ。

 あー、仕事って楽しい。と、一人でも多くの声が聴けるように、これからも頑張るかな。