小林美希の取材日記(つぶやき)

取材を通して思う素朴な疑問や、日々の出来事を紹介します。 

姿勢に惚れる

2006-06-22 00:18:06 | Weblog
 たくさん好きな人がいるが、憧れている2人の女性がいる。ジャーナリストの櫻井よしこさんと、社会民主党党首の福島みずほさんだ。

 出会いのキッカケは、櫻井さんとは道路公団の民営化問題で、福島さんとは非正規雇用問題の取材だった。

 2人を好きだというと、戸惑う人もいるかもしれない。しかし、自分の言葉や信念に責任を持ち、相手が誰でも強く戦う姿勢は共通するものがあり、憧れている。しかも、2人は、とても優しい。

 意見や立場が違っても、人を好きになる。意外と、これって大事なのではないかと思う。

 悪いことは悪い、おかしなことはおかしい、大事なことは大事だという、ごく当たり前なことが、なかなか許されない場面が多い。正面切って本音を言うことに勇気が必要な時代だったりする。だから、ブログも流行るのかもしれない。

 何かを主張するには、大きな努力に裏打ちされた自信や信念がなければならない。

 そういう努力を惜しまず、言うべきことは、誰に対してもきちんといえる人でありたいと思う。

 そして、好きな人は好き、好きなことは好きと堂々と言える人でありたいと思う。

 いろいろ嫌なこともある。が、そんなことを気にしている間もなく、社会でうったえるべき問題は起こっているのだ。

 今日、大阪で判決の出た、C型肝炎問題もそうだ。

 私は、先輩たちを見習って、へとへとになっても現場を歩き続けよう。

イタリアな感じ

2006-06-06 23:24:59 | Weblog
 イタリアに行ってきた。

 現地をよく知る人が、こんなことを言っていた。

「イタリアのお店では、洋品店でも飲食店でもホテルでも、ハネムーンで来たお客さんにとてもサービスをする。新婚カップルには“今度は赤ちゃんを連れてまたおいで”と、大幅な値引きをしたりするそうだ。そして、妊娠中の女性の大きなお腹を触ると自分もハッピーになるという習慣があるそうで、妊娠中の女性と出会って話す機会があったらお腹をさわらせてもらって下さい」

 フィレンツェやナポリ、ローマと、主要な都市を歩くと、いたるところに子ども服の店が並んでいる。

 新婚旅行で世界各国からカップルが来るからかもしれないが、イタリア人の陽気さや、新婚さん、妊娠中の女性を大事にする雰囲気は、ふと考えると日本にはあまりないなぁ、と思った。

 しかも、街にはたくさんの教会がある。

 教会の像や、美術館の絵画、建物の壁には、どこに行っても聖母マリアが生まれたばかりのキリストを抱いている姿がある。

 母が子どもを愛しく抱く姿が、自然と目に入るのだ。しかも、そこには崇高な感じがある。結婚することや、子どもを授かることが、とても尊い感じがするのだ。

 ちなみに、イタリアは日本と同様に出生率は低く、直近の数値は1・33(日本は1・25)。しかし、約10年前の底からは緩やかに出生率が改善している。

 こんな環境が生活のなかにごく自然にあったら、「愛する人との間に子どもが欲しいなぁ」と自然の流れで思う男女が増えるのではないかと、ちょっと思った。

 そして、10カ月もお腹に生命を宿して、子どもを産むということが、とても大変で、尊いことなんだと自然に思えることが必要だと思った。

 イタリア人が、挨拶のように女性を褒め、愛を語るのは本当だった。

 そんなイタリアが気に入った。帰国後間もなく、まだ、イタリアな感じだ。