小林美希の取材日記(つぶやき)

取材を通して思う素朴な疑問や、日々の出来事を紹介します。 

読めば分かる

2007-06-30 01:50:11 | Weblog
 体調がかんばしくないながらも、書いておかなきゃー。

 そう、読めば分かるのだ。

 その記事、原稿が本物かどうかは。

 最近、やたらと若者雇用の本やら特集が増えている。
 しかし、読めば、どの程度の取材をして書いたかすぐに分かる。
 売れている本を見ても、がっかりすることがほとんど。
 取材源も分かるし、取材にかけた時間も分かる。原稿がタイトル負け、見出し負けしていることが、なんで、こんなに多いのか。
 
 私が書いた本は、少なくても、膨大な取材を経て書いた、時代の証言を集めたものである。そうした本を書きたいから、それを実現させてくれる影書房から出した。
 取材に応じてくれた人と筆者と編集者の想いが詰まった本だ。
 だから、どうか、ちゃんと読んで欲しい。
 文章テクニックとかは、ぜんぜんだとは思うが、想いがたくさん詰まっている。
 ファクトが何より問題を語ってくれるはず。
 どうか、それを、感じながら読んで欲しい。

 著書は重版されたので、少しは手に入りやすくなったかと思うので、どうか、この時代を生きている証言として、読んでもらって、日本の未来を一緒に考えて欲しいと思う。

あれれ

2007-06-30 01:11:45 | Weblog
 
 あれれ、なんだか、やっぱり体調が悪いみたい。
 ずっとお腹が痛かったり、だるい感じだったり。
 出張の疲れなのか?それとも、今、追いかけているネタのプレッシャーか。
 あらー、私って、意外とナイーブなのかしらと、思ったりして。

 それでもくる、原稿の締め切り。
 部屋は暑くて、クーラーをかけようにも、掃除をしてからでないと、ホコリが舞いそう・・・。という、情けない状況。暑さと戦うか、ホコリと戦うか・・・。それが日常生活なんだと、現実に帰る私。

 今日の夕方、取材に行った企業の広報の人が、今まで会ったことはないけど、エコノミストの記事は読んでいたと。編集後記も読んでいて、私が最後に書いた編集後記でフリーになったのも知っていた。
 読者っているんだなー、と改めて思った。
 広報は仕事の一貫で読んでいるのだとは思うが、思えば、ハガキや電話をもらったりしていたことを考えると、知らないところで、誰かが読んでいてくれたんだなーと、思った。
 だから、体調悪いなんて、言ってもいられず、プレッシャーなんて甘いことも言ってられず、明日からまた、頑張ろうー。と思った。

 頑張るって、素敵なことだと思う。
 絶対に、粘った人には道は開ける。
 と、信じて、前を向いていきたいと思う。
 しつこく、いこー!

プチダウン

2007-06-28 15:12:35 | Weblog

 いーやー、さすがの私もダウン気味。
 体調が悪い。
 帰ってきたら日本は暑いし、2週間連続で遠方出張は、やっぱり、疲れが出たのかなぁ。でも、疲れたなんて言ったら、せっかく、いろんな人に協力してもらって、バチが当たってしまうような

 そんなわけで、いろいろと、返事を送れなかった人にメールを打ったり、パソコンを打っていたら、キーボードの打ちすぎで、指の皮が痛い・・・。これじゃー、原稿が書けないよーーー。ってほど、ピリピリ。

 なーんか、人生っていろいろあるよなー、と、ふと我に返ったりして。

 でも、絶対に大事なのは soul だ。
 人間は売り物じゃない。
 個人の尊厳が一人一人にある。
 そういう真面目な気持ちで、社会問題を追及していくことに、私の存在意義がある。最近、本当に、流行に乗じて若者を食い物にしているライターもいれば、支援者を語る偽善者もいる。
 そういう動きに敏感でいないと、自分も巻き込まれてしまう。

 私は、信用できる人は誰か、注意深く見極めながら、人との付き合いをしていかないと、と強烈に思っている。本当に、人をだます人って、多い。
 
 相手の言っていることに、ぶれはないか、よーく見ていくことが、こんな世の中では必要なスキルなのかもしれない。

豊かな暮らし

2007-06-25 02:33:22 | Weblog

 今日は、日曜ということもあり、取材の合間、ちょっと休息。中国のリラックスライフを体験。こちらだと、ネイルケアだったりエステも、日本円で考えると、とても安い。現地採用の女の子も、日本ではいけないけど、中国だと、ネイルやエステ、ゴルフもいけると言っていた。
 日本のあの忙しさって、生活って、なんなんだろうと思ってします。
 広州は、というか、中国は、少し沖縄チックな雰囲気もあるのかな。よく言えば、おおらかな感じもするし、すっごい競争社会でもあるし、どちらにせよ、日本にいるより、豊かな人生を送ることができるような気がした。

 が、街では、物乞いの姿も。
 北京や上海で聞いてはいたが、本当に、腕や足のない人などもいて、物乞いをしている。タクシーで移動して、目的地に止まった時は、おじいさんが、皿を持って寄ってきて、降りないでいたら、ドアを開けられた。それには、ちょっとびびった。

 なくなったと聞いていたニセショップは健在で、見ていて面白かった。
 10代の子が、偽者を売って稼いでいるという、よく考えると、なんとも言えない経済社会だが、みんな明るい。

 北京、上海、広州。それぞれ、やっぱり特徴があったなぁ、と思う。

 そういえば、上海でいろいろアテンドしてもらった方に取材の席で連れて行ってもらった日本料理店は、日本で食べるより美味しかったのが、驚きだった。

 すっごいボロイアパートのすぐ隣は高級マンションだったりと、いろんなものが混在している中国。そこに惹かれる若者が多いのも分かる気がする。

 中国での格差を見ると、日本の格差なんて、ぬるいなーと本気で思った。しかし、他国同士で比べてはいけない。が、やはり、日本の若者は、まだまだ、と思った。本気で競争したら、優秀な中国人にはかなわないだろう。

 いろーんなことを感じて、無理してでも中国に取材に来て、すごく良かったと思う。自費取材ということで、いろんな方に、いろんな協力をしてもらって、感謝、感謝、感謝です!
 人にお世話になると、また、プレッシャーがかかって、もっと頑張らないと、と思う。お世話になった人には、恩返しできるよう、地道に頑張ろう!

い~や~

2007-06-24 02:29:41 | Weblog

 中国に来てから、もう30人くらいと会っている!
 数えてみたら、びっくりしてしまった。
 い~や~、びっくり。

 広州には、汐留にあるようなお洒落な高級ホテルがたくさんある。今日の夜は、取材が終わってから高校の先輩に、お洒落なお店に連れて行ってもらって、ニューヨークかどこかにいるような錯覚に。素敵な店だった~。
 これが、中国の勢いというか、貧富の富のほうなのかな。
 日本にはないゴージャスさが、とても気に入ってしまった。

 しっかし、テレビも中国語で、たまに英語を聞くと、変に安心するというか、ほっとするというか。

 ん~、中国語を勉強しよう。
 

in 広州

2007-06-23 01:46:22 | Weblog
さてさて、今日は午前中に上海で最後の取材のあと、広州に移動。
 とても、暑い!
 北京、上海、広州と南下して、ちょっとづつ暑くなっている。
 広州は、沖縄に行った感じの暑さだ。

 上海空港まで、お世話になった方々に見送ってもらってからは一人で移動。かなり緊張。 広州は危ないと言われ、中国語ができなくて一人で移動するなんて無謀と言われ、さらに緊張・・・。

 中国では、日本では考えられないような、ありえないことが起きると、みんなが言う。うぅ、どうしよう。。。と、思いながら、なんとかなった。

 けど、夜は、やっぱり危ないかな。
 小さい子が物乞いに寄ってきたり、なーんとなく、怪しい視線を感じたり。

 とはいえ、広州でも早速、また新しい、これから付き合いの続きそうな出会いがそして、約2年ぶりに会った人も!

 そうそう、夕方の取材で、なんと、新しいボールペンのインクが全部、なくなった!いやー、そうだよなー。ノートも何冊も使い切っているし、たくさんの人に話を聞いているから、ボールペン、ノートを走っていたもんなー。
 けど、一気に綺麗にインクがなくなったのは、かなり久しぶりな気がする。

 北京に着いた頃は、取材、うまくいくか心配で、プレッシャーを感じていたが、たくさんの人にいろんな話を聞くことができて、安心しはじめたせいか、疲れが全く出ていないのが、とても不思議。むしろ、楽しくて、うきうきしている。

 いいねー


急接近

2007-06-22 01:26:08 | Weblog

 中国に来て、特に、思った。
 世界は狭いと。
 そして、改めて、いろんな人の支えがあって初めて、私はいろんなことを感じ、それを記事にしていくことができるのだと思った。
 人のつながりって、本当に、素晴らしいと思った。
 あー、一人じゃないんだな。
 それは、日本にいても、どこにいても。
 離れていても、応援してくれる人がいる。
 そういう人がいるから、もっともっと頑張ろうと思うことができる。
 近に寄り添って支えるだけでなく、離れていても、心が通っていると、大きなパワーになっていく。

 何度目かの中国で、私は、とても、中国が近くなったような気がした。
 それは、いろんな人といろんな話をしたからだと思う。
 急接近した。

 出会いが出会いを呼んでいく。
 素敵な人がいかに多いか、それを感じることができて、幸せな気分だ。

不断(普段)の努力

2007-06-21 02:13:02 | Weblog

 今日、2回目のブログ。
 いろいろ刺激を受けて、ふと、改めて思った。

 ジャーナリストという道を選び、しかも、フリーでやっていくということは、普段の不断の努力を要する。取材をして現実を見て、感じて、考えて、記事を書く。この繰り返しがなければ記事は書けないし、何も報じられない、問題が見えてこない。

 どんなに有名なジャーナリストも、現場ありき、取材ありきでなければ、ものは言えない。だから、たくさんの人と会って、終わりのない、取材をしていかなければならない。

 マスコミも効率経営が増えてしまって、ろくに取材もしないで書いたり、映像にしていく記者が多いなかで、きちんと丹念に現場を歩いて、一人一人の話を聞いていく取材をする記者を軽視する、いや、そういう取材をするなと怒るデスクやプロデューサーがいる組織もある。

 そうした一過性の報道にしないよう、常に、いろんなアンテナを張っていないと、いけないなー、と、思っている。

 中国での出会いは、とても、いい刺激になっている。
 

in 上海

2007-06-21 00:57:21 | Weblog

 今日は、上海に着いてすぐ、同世代&20代前半の日本人、中国人の話を聞いた。
 うーん、やっぱり、刺激になる。

 北京だけ日本から友人と一緒だったが、上海からは一人。
 国内線に乗るのに、なんだか変な緊張をしたが、無事に着いて良かった。

 中国語できたら、よかったのに、と、かなり思っている。
 
 しかし、出会いはつながっていくものだと、とても、感激している