さてさて、ついこないだ、とある港町に行った時のことである。
私は、前代未聞?の経験をした。
東京に戻るには、遠いところで1泊するのに、インターネットの旅行サイトで予約を入れた。とても高いところか安いところしかなく、とりあえず、安いほう(5500円)を予約。ホームページを見る限り、綺麗な感じのホテルだった。ま、仮にHPがよすぎて騙されても、値段とのかねあいで、いっかーと思った。
15時にチェックインして、ゲラをチェックしてまた出かける予定でいた。
ホテルに入ると、HPとはまるで違う。なんだか臭いし、ぼろいし・・・。うーん、ま、仕方ないかと思って、フロントには誰もいないので呼び鈴を鳴らしても、20分くらい誰も出てこない。ホテルの中を見回しても、誰もいない様子。
大丈夫かぁ・・・・?
と、思っていたら、おばあさんが帰ってきた。
「ネットで予約している小林ですが」、と言うと、「あれ、入ってないな」と。私は、その時点でもう、予約入ってないなら、出ていって他を探そうと内心思ったが、おばあさんは「内金を」と言ってくる。領収書が欲しいというと、「分からないから、とりあえず」と部屋に空いている部屋に通された。
が・・・・
あー、写真を撮ってくればよかった、と思うほど、やすっぽい民宿っていう感じで、部屋が臭い・・・。トイレは共同、風呂も温泉とあったが、3人くらいが定員くらいのお風呂で臭い。岩盤よくもあるといって、あるにはあったが、覗いてみたら、臭かった。部屋に電話もない!予約してから電話でインターネットが使えるかと確認していたのに、ネットどころでない。電話すらない。
で、押入れに布団がたくさん重なって入っていて、シーツが一緒に挟まった状態。どうみても、クリーニングなんて出してなさそう。ここで寝たら、きっと体がかゆくなる!!!そう確信した。
うーーーん、どうしよう・・・。
そして、従業員は誰もこない。
そこで、そのホテルに行く前にちょっと立ち寄ったホテルにすぐさま電話して、状況を説明。今からそっちに移って泊まれないかと頼んだら、宿泊代もディスカウントしてくれて、迎えにまできてくれた
そのホテルマンが、白馬に乗ったナイトに思えたくらいだった!マジで!
そして私は逃げるようにして、その宿を去ったのだ。
移った先のホテルマンによると、地元の同業者の寄り合いにも来なくて、施設運営も同業者としてどうかと・・・と、いう話。その後、タクシー運転手に聞いても、あー、お化けが出そうなところだよね、まだつぶれてないんだ、と・・・。
あー、怖い、怖い。
インターネットに騙されないよう気をつけなきゃ。
でも、最終的に泊まったホテルの従業員は皆、とても親切でしっかり教育されていて、とても田舎のホテルとは思えない感じで、ホント、多少、高い値段でも最初からそっちにすればよかったと思った。
そのホテルにはずっと恩を感じることだろう。
ホントに、名前を出して褒めたいくらいだが、そうすると、ヤバイ宿もどこだか見当ついてしまうので、営業妨害になるからやめておこう。
あー、それにしても貴重な体験をした