夏休みは、どちらかといえば、文学とか小説を読みたい気もするが、私も(夏休みではないが)ぼちぼち、読まなきゃなと思っていた本を読み出した。
でも、仕事として読んでいるからか、あんまり面白いと感じられない。だから、純粋に感動できる読み物を読みたいなぁと思ったりしてしまう。
小学3年生のころは文学少女で、小説家か画家になりたかった。
けど、中学、高校、大学と、本よりも生の人生のほうが面白くて、全く読書をしなくなった。社会人になってからは、ビジネス書とか、仕事関連の本を仕事だから必要があって読んでいた。
けれど、そんななかでも、社会人になってから私が感動したのは、以前、仕事の縁で知り合い、お世話になった永井のおっさん(愛称)こと、永井隆さんの雇用のルポだった。あれは、マジで泣けた。
私は、自分のブログで特定の人について何か書くのは嫌いだが、あれは、読みながら泣いたので、すっごい記憶に残っている。あんな風に書けたらいいなぁ、と思うのだ。
雇用の話って、難しく書こうと思えば、どこまでも難しくも書くことができる。あんまり法律の話とか政策の話ばかり続くと、読みながら居眠りしちゃうようなものになる。そうなってしまうと、読む人がかなり限定されてしまうから、微妙だ。実際、読みながら、居眠りしたという声はよく聞く。私も同様の経験がある・・・。
原稿を書く過程で、いろいろ識者、学者、役人、その道の大御所たちにも取材したりして、実態ルポ以外にも、いろいろと取材しているが、全部は書けない。あえて書かないことも多い。
最後に書くことの取捨選択で残るのが、読んだ人が、「よーし、私も頑張るぞ!」とか「私も何かが変わるきっかけを作りたい!」「権力者はなんてひどいことをするのか」「私も何か、いいたい」って思えるものになる。(もちろん、これは私一人の独断ではなく、雑誌なら編集者やデスク、編集長などいろいろな人の意見が反映される)
で、実際に、何かを変えたい人は、政治家になったり官僚になったり、学者になったりしていくのだ。その人たちの原動力を作るのが、記者かもしれない。
そこを上手く描き出しているフリーの先輩が、私的には永井のおっさんなのだ。
ちょっと暑い夏にバテそうなので、今夏は落ち着いて、いろいろ本を読んで勉強してみようかなー。
岩波の著書を、女性のひろば 2008年9月号、都市問題(第99巻第8号)2008年8月号が取り上げてくれた。
取材に応じてくれた人たちの熱い想いが、少しでも多くの人に届くことを願いつつ。。。