「ピアノ科に転科しなさい。」
予想していなかった言葉にびっくり仰天、固まってしまった下の娘。
意思表示もはっきりとできないまま、
E先生のお話は続きました。
「私は高校のことは全くわからないから、
まず、担任の先生に聞いて、転科するための資料をもらってらっしゃい。」
とりあえず、「はい。」と答えるしかなかった娘。
その後、レッスン開始。
レッスン中は、切り替えてしっかり集中できたそうですが、
レッスン終了後、
「じゃ、なるべく早くね。」
とまた念を押されて、
これは、やばい! どうしよう!
と、憂鬱な気分に陥りながら、帰ってきました。
娘にとって予想外だった先生のお話は、
もちろん私にとっても驚くものでしたが、
全く予想もしていなかったというものでもありませんでした。
冬期講習会、受験直前集中レッスンと付き添っていた私は、
もしかしたら・・・となんとなく感じていました。
手応えのない生徒にあそこまで熱く指導はしないんじゃないかな、とか。
合格後に頂いたメールでも、娘のことをとても気にかけてくださっているのが
伝わってきましたし。
でも、まさか、最初のレッスンでいきなり切り出されるとは!
早すぎる。
もしかしたら、受験本番の出来を見た時点で、
すでに決めてらしたのかもしれない。
これは、喜ぶべきことなのか?
正直、嬉しかったです。
娘に多少なりともピアノの才能があるのかも?って。
だって、本当に拙い技術しか持ち合わせていないのです、うちの娘は。
周りは、超絶技巧の難曲をさらさら弾きこなす兵ぞろいなのです。
憂鬱な様子の娘に、答えはわかっていたものの、聞いてみました。
「転科する気持ちはあるの?」
「やだ!絶対にやだ!」
「だよね~」
「声楽だってすごく楽しみにしてるのに、出来なくなっちゃうんでしょ?
そんなの絶対にやだよ。」
「うん、わかった。 だけど、たぶんそう簡単には転科できないと思うよ。
少なくともこの1年間はカリキュラムも決定しているし、無理なはず。」
とりあえず、担任の先生に、実技指導の先生から転科を薦められた旨を話して、
資料をもらってくるよう言い聞かせました。
だけど、私はこの転科の話、
たぶん断ることはできないだろうなと思いました。
期間限定MOWカラメルカスタード
ランキングに参加しています。
ぽちっとしてくださると嬉しいです。