クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

付属高校に入学後の下の娘について その3

2013-09-05 | 下の娘ごと

「音大付属高校入学後最初のレッスン」について書く前に、

これこそ書いておかなければいけないことがありました。

下の娘は、ピアノで受験しましたが、ピアノ科在籍ではありません。

これまで繰り返し書いてきた通り、

下の娘はピアノだけが大好きなのではなく、音楽全般が好きなのです。

実際、なかなか思うように弾けず苦しんでいたヴァイオリンも、

決して嫌っていたわけではなく、むしろ続けたいと思っていました。

だからこそ、中学3年の夏になるまで諦めきれなかったのです。

小さい頃から歌うことも大好きで、

大きくなった今は、よく自室にこもって、日に何曲も熱唱しています。

「のだめカンタービレ」を見てからは、コントラバスをやってみたいと

言い出しました。

中学3年生になって、進路を真剣に考えなければならなくなったときに、

何度も話し合いをしました。

「音楽を専門に勉強して、音楽を教える人になりたいとは思うけど、

 ピアノだけを専門にやりたいとは思わない。」

娘はそう言いました。

そうか、ならば、高校は普通高校でもいいんじゃないか?

上の娘のようなヴァイオリンだけを専門に頑張りたいという明確な意志とは違う。

私の気持ちの半分は、

普通に勉強して、普通に部活を頑張って、普通に友達と遊ぶ、

ほとんどの高校生がしているような普通の高校生活こそを

下の娘には送ってほしい・・・だったのです、実のところ。

しかし、本人に自覚がなくとも確実に持っているらしい音楽的才能の片鱗を、

最も伸びると言われる高校生の時期に伸ばさなくてよいものだろうか・・・

という気持ちもやはり強くて、それはたぶん半分よりも侵食していたのだと思います。

だから、最終的に、

第一志望は音大付属高校、第2志望は普通高校としました。

第1、第2とも落ちてしまったら行くところがなくなってしまうので、

安全のため、レベルの低い音大付属高校を第3志望に入れました。

そして、第一志望校にのみ唯一ある、「音楽全般を学べるコース」

を受験することにしたのです。

こちらに合格すれば、受験時の楽器とは別にもう1つ楽器を選択して、

専門的に指導を受けることができるという、下の娘には打ってつけのコース。

ピアノ科やヴァイオリン科であれば、

当然のことながら、もうその楽器だけに全力で突き進むしかない。

無事第一志望に合格した娘は、

ピアノのほかに、もう1つ楽器を選ぶこととなりました。

ヴァイオリンではありません。

あれほど粘ったヴァイオリンですが、いったん止めてしまえば、

身も心も解き放たれ、意外なほどすっきり。

繊細で難しい楽器ですから、半年を越えるブランクは大きすぎたし、

勘を取り戻すのも大変。

迷いもしませんでしたw

高校生から始めても十分間に合うコントラバスも考えたのですが、

最終的に「声楽」を選びました。

声楽も比較的年齢が行ってから始めるものですし。

こうして、娘の高校生活は順調に始まりました。

ピアノと声楽をそれぞれ大学の先生から専門的に学ぶことができるけれど、

ピアノ科や声楽科のように、より深くより厳しくより専門的に学ぶわけではない、

そして他の科では学ぶことのできない指揮法、シンセサイザー、吹奏楽指導法等々

を順次学んでいくというスタンスのコースです。



写真がなかったので、昨日の夜ごはん。





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