九州釣遊記
フライフィッシングを中心とした釣行記と日常いろいろ
 





一般的にフライでクリスマス島といえば、ボーンフィシュがメインでたまにトレバリーという感じだと思います。

珊瑚礁で出来た島、外側はドン深になっていて海流が激しくぶつかる場所があります。ここには、キハダマグロ、本カツオ、セイルフィッシュ等が多く回遊してきて、ナブラが立ちます。
今回はこのナブラ攻略のために、#12タックルも持ち込みました。回遊が合えば、10kg~20kgのキハダマグロも多くいるそうですが、今回は外側に出た時に遭遇したナブラ鳥山は1回だけでした。

ナブラの出方を見てそんなに大きくないとは思ったのですが、キハダではなく本カツオが遊んでくれました。



この本カツオはかなり走り、ランディングした時には疲れはててほとんど動かなくなっていました。


この日は風も特に強く、海流がぶつかる場所ではかなり大きなウネリ!
波高推定2.5m以上!
この木製のアウトリガー船で大丈夫かと非常に心配でした。しかし、ガイドもボートスタッフも平然としていたので問題無かったのでしょう。
それにしてもめちゃめちゃ怖かったです(^^ゞ

これは落ち着いた場所での写真ですが、ウネリに突っ込んでいく時は写真なんか撮る余裕なかったです。
カツオの移動が速く厳しいのでこの辺で島の外側での釣りは止めて、ラグーンに戻ることにしました。


ラグーンに戻る時の岸近くを見るとこんな感じでした。
ほんと綺麗です。


戻る途中、どうせならということで、ガイドが容易していたティーザーを引っ張りながらゆっくり走りました。
しばらくして、ティーザーの後ろに何かついているのがわかりました。
「何かついてます!」

ここで、ユウタロウ君と私でフライを投入、ユウタロウ君のストリーマーにチェイスしましたが喰いません。
私のキャムシグラーポッパーを高速でリールリトリーブすると、反転して喰いにきました!!!!!
一度ドスンという衝撃がロッドに走りました。しかし、すぐに抜けて、そのまま巻くと次にまたドスン!
合わせを入れると、今まで体験したことの無い強くて速い走りで、ティボーガルフストリームの300YDSバッキングがあっというまになくなりました。もともと20lbクラスティペット用に比較的強めに設定していたドラグでも、この強さにも関係なく、一気です。隣でこの走りを見ていた研治さんもこのスピードに驚き興奮されていました。
大型シイラのトルクとツナ類のスピードが合体したもの凄い走りだと思います。
ドラグが高速回転する様は私の自己記録である15kgシイラをティーザー方式で怒らせて釣った時の走りの比ではありませんでした。

その時、水面を見ると遠くで見える吻と、水面を凄い勢いで斜めに走る特有の姿でカジキとわかりました!

バッキングが無くなるので、仕方なくさらにドラグを締めると…無惨にもロッドにテンションがなくなりました。ショックで肩を落としながらひたすら巻いて回収、どこから切れたかラインを見ると、クラスティペットのビミニとビミニのど真ん中部分から切断していました。
この切れ方はある意味理想的な切れ方ですので、納得はしました。

しかし、千載一遇のチャンスを逃したことは非常に残念でした。

魚の正体ですが、ティーザーにチェイスしてきた時の背びれの形状は三角だったことをはっきり確認してます。セイルフィッシュが多い海域なので、カジキだと言えば第1義的セイルフィッシュだと推測されるのですが、背びれ、走りのトルク感、さらに実際にセイルフィッシュを釣ったことがある寺島さんから水面に出る時の特徴や走りのパワーの具合等を聞いたりして総合的に推測すると、これは 
夢のマーリン
この場所は岸にかなり近いので、接岸性の特徴からブラックマーリンかストライプドマーリンだと思っています。

逃げた魚は大きい
釣り人がバラした時の決まり文句になっていますが、こればかりは本当に大きかったと思います。

1000ydsバッキングを仕込んでいるティボーパシフィックも持って行ってたにも関わらず使ってなかったということ自体、私自身の隙と甘さです(×_×;)
それにIGFA仕様のリーダーとかを使わずに、どでかいリーダーでまず確実に捕ることを心掛ければよかったと後になって大きな後悔が…

翌日は完全武装のタックルとリーダーで再びカジキとの出会いを求めて出ました。
今度は完全にセイルフィッシュとわかるジャンプがあり、残念ながらティーザー同士が絡みつき、チャンスを逃しました。
その後興奮したセイルフィッシュは水面をしばらく怒ったように走り回っていました。

クリスマス島はカジキ類も宝庫のようです

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