ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

紙幣の肖像『新渡戸稲造』とは

2019-04-10 07:56:39 | 歴史から学ぶ

@日本の紙幣肖像、昭和59年の5千円札の肖像になった「新渡戸稲造」、くしくも2024年に新たな紙幣が発行される。 その初代5千円札の肖像人物、新渡戸稲造を読んでみた。日本人で最初に、海外で『武士道』を英語で執筆、海外の著名な政治家に読まれた日本・日本人を知る書籍となった。その内容は「日本の武士階級の精神文化」とある。学校での教育からではなく祖父・母・神主からの言葉が光る。母の言葉「世の中がどんなに変化しようと、他の誰からも絶対奪われないものがあります。それが学問です。徳のある学者になれば世界中どこに行っても尊敬されます」と。素晴らしい言葉に感化された新渡戸稲造はその後の日本人としての活躍を海外で果たす。それは「願はくば、我、太平洋の架け橋とならん」と学問・宗教・政治から日本を世界に導き、守り、発展させようと努力した人物である。 現代人で新渡戸稲造の様な人材がいるだろうか。人を愛し、人の心を理解し、書籍武士道にある「才能より品性が大切で、理知より霊性を正す」を重んじた人物。武士道は未だ多くの日本人の心・身体の何処かに潜み育まれていると信じたい。

『新渡戸稲造』神渡良平

  • 「願はくば、我、太平洋の架け橋とならん」稲造の志
  •             新渡戸稲造は昭和59年の日本の紙幣5千円札の肖像になる
  • 「武士道」書籍のリビューサイト

            https://books.google.co.jp/books?id=B0IaA99tQ20C&pg=PP1&source=kp_read_button&redir_esc=y#v=onepage&q&f=false

  • 尊敬する法学者ド・ラブレー氏「日本の学校では、宗教教育はしないのですか」との質問から自分の道徳観念は学校教育で教わったものではなく、幼少の頃からの祖父からの「武士道」である事を見出した。日本の価値観を客観的にみて説明する事を書籍にした。「武士道」を書いたのはカリフォニアで過労のための静養している時で、38歳、内容は「日本の武士階級の精神文化」当時(明治34年1901年)書籍はあまり売れなかったが、日本が日清戦争で勝利してから徐々に売れ出した。明治天皇始め欧米の政治家も参考にした。
  • 内容で利用したのが、上杉鷹山の「伝国の詞」(仁・人の上に立つ条件とは何か)など欧米人に理解できるように逸話を対比的に書かれている。日本人の欠陥を自覚するような人格、教養、社交性を重視。
  • 新渡戸の「武士の教育と訓練」で「武士がその弟子を教えるには、才能より品性が大切であり、理知よりも霊性を正し、それを発展させる事を目的としたい」、「我を生み給えるは父母、我を人となし給えるは師なり」
  • 「人間の持つ淋しさを3段階に分ける」
  •             贅沢な淋しさ=程度の低く、暇がありすぎ、仕事に没頭する事で癒される類
  •             人から慰められ愛され、理解されたいという欲求から来るもの、これは他人の淋しさを理解し、同情し、積極的に慰め、真心を持って尽くす時自ずから自分も喜びを与えられ、満たされるもの
  •             神と人間が全く1つになるまでは癒されない淋しさ
  • 母の言葉「世の中がどんなに変化しようと、他の誰からも絶対奪われないものがあります。それが学問です。徳のある学者になれば世界中どこに行っても尊敬されます」
  • 神主の言葉「人間は本来神の子、光明なのです。だから自分の子ことの鏡を澄まし、自分の内面からの光に照らされ行えば、他人が何と言おうと構わないのです。人の批判はあまり気にせず我が道を行きなさい」
  • 信仰の友として内村鑑三、乃木将軍が「人間としての素養は一体どこで積むのか」、新渡戸は自由主義で内面の豊かさを学生に臨んだ。