血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

アルナスライン

2009-05-01 20:10:19 | 04年生
アルナスライン(アドマイヤベガ×エラティス-El Gran Senor)牡・04生

主:7 結:5 土:3 弱:4 影:2 質[近]:3 質[遠]:4 SP:3 ST:4
合計:35点 クラス:3B 芝:9~12F ダ:8~10F
日本適性:□ 成長力:○ 成長型:遅め 馬場適性:芝 重馬場適性:□

 アルナスラインは血統の前面にNorthern Dancerの4×3及び、Tom Foolの5×5を作った近親交配馬。この両者は共に中間断絶の為、見た目ほど近親度は高く無いと言えるが、クロス馬の多さも相まってアルナスラインの成績に、いまひとつもどかしさをもたらしている要因であるとは言えるだろう。

 しかしながら、Northern Dancer内への血の集合力は非常に高く、中間断絶ではあるものの実質的に主導だと言える。具体的には、Nearco7・9・9・8・6×5・8、Almahmoud5・6×5、Native Dancer6×5・5、Hyperion7・8・8・6・7×6・7・6、が血統内に満遍なく配され、そのスピード・スタミナをNorthern Dancerへと補給している。また、Tom Fool内のクロスはPharamond(=Sickle)を通じ影響は弱いものの、間接的にアシストされている。

 距離適性は7代目前後のクロスにスタミナ型が多い点と、主導内で最も安定しているのがHyperion(=長ST)である為に一応12F迄としたが、本質的には10F前後が向くタイプだと考えられる。

 もどかしいタイプではあるが、血統内容自体は優秀で、仮に種牡馬としても使いでがありそうなので、勲章の1つ位はとっておいて欲しい。


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