血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

ナリタクリスタル

2009-09-13 21:47:27 | 06年生
ナリタクリスタル(スペシャルウィーク×プレシャスラバー-ペンタイア)牡・06生

主:7 結:4 土:2 弱:6 影:3 質[近]:2 質[遠]:4 SP:3 ST:4
合計:35点 クラス:3B 芝:9~12F ダ:8~11F
日本適性:□ 成長力:○ 成長型:普通 馬場適性:兼用 重馬場適性:□

 ナリタクリスタルの血統をリードするのは、中間断絶ではあるがNorthern Dancer5×4で、その中のNearco・Native Dancer・Almahmoud・Hyperionとクロスさせ、実質的に主導として効力を発揮している。

 しかしながら、この配合の最大の問題は結合及び土台構造の弱さで、実質的に5代目以内にはクロスがない、異系交配である点は考慮してもやや貧弱であると言わざるをえない。具体的には、Stymie6×6は9代目Fair Playで、Princequillo6×6・6・8は10代目Bayardoで何とか結合を完了している点である。したがって切れのあるタイプではなく、ある程度先行した方が良さが出るかもしれない。

 反面、スタミナに良さがある配合で、レディーシラオキ内のHarina(=プリメロ)は欠落したものの、その生かし方は良く本質は10F前後がベターだが12Fは何とか克服可能だろう。

 また、影響度バランスの良さや(5-5-8-3)や、これといった弱点のない血統構成からは、開花後の安定感を読み取ることが出来る。

 今後の飛躍を期待したい一頭。