血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

カネヒキリ(川崎記念)

2009-05-04 21:30:27 | 2009年GⅠ勝ち馬
カネヒキリ(フジキセキ×ライフアウトゼア-Deputy Minister)牡・02生

主:7 結:4 土:2 弱:3 影:2 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牝馬クロス)
合計:30+1点 クラス:2B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:□

 フジキセキはAlmahmoud5×6を主導にした異系交配馬。このAlmahmoudにNasrullah・Royal Chargerのスピードを共通の祖先である、Blenheimを通じ補給している。またHyperionやPharamond(=Sickle)等の血を生かした為、生かされた血を見る限り、芝向きの配合だと言えるだろう。

 しかしながら、父であるフジキセキに対し母ライフアウトゼアの血統は、いささか新しすぎた為、全体的に世代ズレ気味の血統構成になった点と、主導勢力と結合こそ弱いものの、Sir Gallahad(=Bull Dog)の影響も比較的強く、且つ世代的な安定感もある点、この2点においてダートを主戦場としているものと考えられる。

 また異系交配馬の為に軽微ではあるものの、Le Fabuleux内に弱点を抱え安定感には乏しい血統だとは言える。

 現在GⅠを7勝している為、新記録にリーチをかけているが、かつての栄光の名馬達と比較した場合、物足りなさを感じる血統ではあるだろう。