今朝テレビを見ていたら、大阪の地下鉄駅の模様替え案の評判が悪いとのこと。
テレビ画面に映し出されたパースは、確かに、なかなか.......。
数駅の案には、天井や壁に‘柄’が配されています。
正直なところ、建築のインテリアに‘柄’がでてくるのは、カーテン等のファブリックな素材ばかりなので
半外部空間とも思える地下鉄の駅に‘柄’がでてくるのは、建築を多少見てきている私でも違和感がありますし、一般の方もそう思っているのではないかと。
‘固い’空間を‘柔らかく、カワイイ’にしたいのかな。それなら、他に方法はなかったのか。
百歩譲って、‘柄’をヨシとしても、それはどんな素材や工法でやるのでしょうか?
そのあたりのリアリティは、パースでは読めません。
これを提案したところは、どういうところなのでしょう?どんなデザイナーなのでしょう?
素材のあたりをちゃんとクリアした、チャレンジ案だったとしたら、見てみたい気もします。
建築デザインは、場合によっては、突き抜ける必要があるとは私は思っています。
ただ、リアリティない絵空事だったら、厳しく見ないといけません。
あのデザインをちゃんと世に出しているのだから、かなり優秀なところかもしれません。
デザインを世に出すまでは、いろいろな人達を説得しないといけないので、それをクリアしてきたわけですから、相当の下資料(デザインコンセプト、実現する工法、費用等)があるはずです。
デザインを実現するまでには、それを実現しようとするデザイナーの熱量が必要です。
頭が固くなってきているのかな...‘柄’もありなのかしら.....。(でも、ペンキで‘柄’を描くわけにいかないよな....‘柄’をプリントしたシート(不燃でね。)を壁天井に貼るか?‘柄’をタイルで実現すると逆にレトロ?...お金もかかるか。私は‘柄’じゃなくて‘サイン’をより建築化していくことに興味はあるのですが.....。)