それでは、連載第359回目は、樽見鉄道TDE105をお届けします。
かつて樽見鉄道が貨物兼業であったとき、波動輸送用に客車を保有していました。当初は茶色(正式には「ぶどう色2号」)の旧式客車を使用していましたが、後にJR東海から14系座席客車を譲受し、永く使用していました。それは、桜の開花時期以外には、朝の通学ラッシュ時用に大垣から本巣行き各停が1本設定され、運用に就いていました。
その列車を撮影しに行ったときに、運用に就いていたのがTDE105(写真)。国鉄色のDE10と間違います。本巣から14系客車を牽いて回送されてきました。
そして切り離し、機回しをします(写真)。
そして、14系客車と再び連結(写真)。据え付け完了です。
そして、高校生に混じり、14系客車に乗車しました。座席は昭和50年代特急の簡易リクライニングシートで、背もたれを傾けると座面も一緒に前方にスライドする座席でした。
そして高校生は降り、本巣までに貸切になり、到着、直ちに切り離し、車庫に移動します(写真)。
現在は旅客専業となった樽見鉄道、同機も、14系客車も現存しません。残念。
それでは、次回をお楽しみに。