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切らない治療の画期的な最先端技術を、精美スキンケアクリニックの山本博意院長がお届けします。

(2-4)従来の白斑の治療法2

2009年06月08日 | 2.白斑(白なまず)という皮フ病と治療法
今回は、前回に引き続き従来の白斑の治療法についてお話します。

●生薬やハーブによる民間療法
生薬やハーブの免疫能力を活性化する働きに着目して、白斑の治療に使われることがあります。

先述したように、もっとも一般的な白斑である[ 汎発型] や[ 局所型] の尋常性白斑は、自己免疫の異常との関連があるという説があります。東洋医学や民間療法で使われている生薬やハーブで自己免疫力を回復して、白斑の治療につなげるという効果が期待されているわけです。

数ある生薬やハーブの中でも白斑の治療には田七人参、オリゴ・グルコサミン、アガリクス、高麗人参エキスなどが利用されています。これらの植物などに含まれている成分にはいずれも免疫活性化作用や神経鎮静剤作用などがあります。

この働きによって白斑の原因である自己免疫異常を正常にすることで、メラニン色素生成の阻害要因を取り除いて、症状を改善すると考えられているのです。

ただし、生薬やハーブによる療法は、短期間では効果が現れにくく、また体質によっては効果が出ないこともあります。

●表皮移植術
本人の正常な部位の皮フ組織である、メラニンをつくる細胞の表面に近い部分だけ
取って移植する治療法です。

お尻などの目立たない部位の健康な皮フを、痕が残らないように吸盤で吸い上げて
人工的に水疱をつくり表皮を切り取ります。その皮の部分を白斑の病変部にはりつ
けます。このような吸引水疱移植術と呼ばれる術式が白斑の皮フ移植ではよく行われています。

この方法によって健康な皮フに含まれていたメラノサイトやメラニン細胞が白斑の
部分の皮フに定着し、数週間から数か月後には正常な皮フの色に戻ります。

この場合、通院での移植術も可能ですが、植皮部の患部を固定しておく必要があるので入院治療のほうが望ましいといえます。

次回も引き続き、従来の白斑の治療法についてお話します。


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