ある日ある店のショウウインドウでこのアクリルのボールを見つけて、フラフラッと店内に入ってしまった。
なんだか手に取ってはいけない気がして、体を動かして四方八方から眺めていると、店の女主人がやって来て、「ほらきれいでしょ、手にとって御覧なさいよ。」とこのボールをむんずと大きな片手で掴みドンと私の差し出した両手に乗せた。
どうやったらこんな風に完璧なタンポポの綿毛を樹脂の中に埋め込む事がが出来るのだろう。
細かな気泡さえも出来ていない。
綿毛部分もキチンと開いて折れてもいない。
まるで、野原に生えていたタンポポの綿毛周辺の空間をそのままスポット抜いてきたかの様で、域を吹きかけたら飛びそうにさえ思う。
手上の玉は私の感激熱で温まり初めているし、私の財布には偶然にも値札の数字とほぼ同じだけのものが入っている。
でも今日はこれで買うものが他にあった筈だし、どうしよう。
ええい、どうにでもなれ!
私は両手に暖かくなったタンポポの綿毛の氷漬けをもってレジに向かい、これを貰いますと告げた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみにこれは英国製。直径10cm位の球体。
もう一つ後にアザミの入った玉も見つけて持っているが、このタンポポの魅力にはかなわない。
なんだか手に取ってはいけない気がして、体を動かして四方八方から眺めていると、店の女主人がやって来て、「ほらきれいでしょ、手にとって御覧なさいよ。」とこのボールをむんずと大きな片手で掴みドンと私の差し出した両手に乗せた。
どうやったらこんな風に完璧なタンポポの綿毛を樹脂の中に埋め込む事がが出来るのだろう。
細かな気泡さえも出来ていない。
綿毛部分もキチンと開いて折れてもいない。
まるで、野原に生えていたタンポポの綿毛周辺の空間をそのままスポット抜いてきたかの様で、域を吹きかけたら飛びそうにさえ思う。
手上の玉は私の感激熱で温まり初めているし、私の財布には偶然にも値札の数字とほぼ同じだけのものが入っている。
でも今日はこれで買うものが他にあった筈だし、どうしよう。
ええい、どうにでもなれ!
私は両手に暖かくなったタンポポの綿毛の氷漬けをもってレジに向かい、これを貰いますと告げた。
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ちなみにこれは英国製。直径10cm位の球体。
もう一つ後にアザミの入った玉も見つけて持っているが、このタンポポの魅力にはかなわない。