散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

立ち枯れ

2009-02-24 18:48:16 | 思考錯誤
立ち枯れ草
風ぬけ様にからからと笑う






今日は友人の助けも借りて三月一日から始まる展覧会(2人展)のための搬入を済ます。展示は今回お任せなので大変楽だ。(今回はほとんど平面)
画廊の主人は若くたくましい女性でアフリカの恵まれぬ子供達の救済活動を援護してもいる。そんないきさつでわずかになるだろうが売り上げの一部を募金する約束を交わしてきた。私も内容的に納得をしたからだ。
色々なことが上手く回ってくれるとよいものだ。



走る林

2009-02-24 05:42:11 | 映画の話
走れ"林の中”を
"走る林”の中を



昨日の夜。
友人達と映画を見てきた。
「Der Vorleser(The Reader)」。。まだオフィシャルには公開されていないのだが(2月24日から)、昨夜は特別公開でしかも申し込み者先着何十人か無料という話を耳聡い友人が見つけて手配してくれた。
持つべきものは友。
ドイツ人作家Bernhard Schlink 原作の小説映画化である。
なかなか質の良い映画だった。原作もヒット作だ。
まだ公開前でもあることだしここに詳しいことは書かずにおこう。
物語前半はロマンス、中盤から物語りは複雑な影を含み始める。
正義とモラルについて、そして人間の心の襞の複雑さについて、兎に角色々なことを考えさせてくれる話だった。

役者もそれぞれとてもよい演技で納得の作品。お勧め。





薄氷のような雲

2009-02-20 01:14:11 | 思考錯誤
今朝空を見上げると久しぶりに青空で、青の背景にうっすらと雲が絵を描いていた。



まるでガラス板の上で薄く凍った水のようで、シャリシャリと音がしそうな様子だった。
。。。というより薄氷の下で空気と水が作る美しい模様のようにも見える。



空気も氷が溶けたように冷たく雪でも降るのかと思っていたら午後になって10分ほど降ってやんだ。いまだそんな具合の天気である。
クリスマスローズの花蕾は頭をもたげてはくったりと垂れ、又もたげてはうなだれを繰り返している。しかし小鳥は春の歌を歌い始めた。



今日からカーニヴァルの大騒ぎが始まった。(正確に言うととっくに始まっているのだがその辺の事情は今回省略)
隣の学校の校庭で若者対象の仮装パーティー騒ぎが始まったのが丸聞こえだ。
へたくそなバンドがちょうしっぱずれに歌う上、へたくそなベースの音がずれて聞こえてくるに至っては病み上がりの私の胃の腑(2日間胃腸風邪でダウンしていた。結構早い回復だったが、今日外を歩き始めたら足元がふらつくので、結構ダメージ受けていたのだなと気が付いた。←こういうこと気が付くのがおそい)に響いてうんざりする。
カーニヴァルはいかにも楽しげだけれど、外側に立っているとただの騒音。

まあ、楽しくやって欲しい。来週の月曜日までの我慢だ。

さて、私も2重窓を全部きっちり閉めて音楽をかけることにしよう。


雪景色

2009-02-16 08:28:00 | 思考錯誤






昨日は我が家の近所で朝霜が降りて薄氷が張る程度だったが、一時間ほど離れたKierspeという街の周辺はすっかり雪に覆われていた。

まだ寒いとは言え春が来るぞという心持ちでいただけにこの雪景色には驚いた。
橇やスキーを履いた人達が普段は畑の脇道であろうあたりを走ったり滑ったりしている。
良く見れば普段は農耕機でも入っていそうな納屋から小さな簡易リフトのようなもが動いていて一定間隔で人が捉まって移動しているのが見える。
スノーボードに乗ってパラグライダーに曳かせて居るグループもあったけれど、あれは一度やってみたいな。転んでばかりいる輩もあったから難しいのだろうけれども。

某画廊に置きっぱなしの作品を引き取りに行ったのだが、思いがけぬ美しい景色を見て少し得した気分になった。

今朝は雨。雨だれの音が続いている。







薄氷の向こうに在る。。。

2009-02-15 19:41:29 | 自然観察
今朝外を見るとうっすらと白いので雪かと思えば霜。
あちこちに溜まっている水には薄氷。
鉢受け皿に溜まった水が凍って、残った空気の球が空豆のような形をしている。
トントンと叩くとそら豆が駆けまわるので、しばらく遊んでいたら壊れてしまった。



薄氷の向こうで咲きつかれて散った花びらが
羽衣のように舞っている。









雲湧き出す

2009-02-13 03:08:21 | 自然観察
空気が妙に黄色っぽいな、と思って外に出て空を見上げるともくもくとくもが育っていた。
夕日に染まって金色からオレンジ色に染まりながらまるで今神様が綿飴を作って居るんじゃないかと思うほど勢い良く育って雲が押し寄せ、頭上を厚く覆ってゆく。
美しいと目を見張る反面少し不安を感じたのは、雲の増す勢いゆえだろうか、その色合いだろうか?
普段見慣れぬものへの漠然とした不安。自然への畏怖。





今日も全般曇り空、たまに青空の見えることもあったが雨降り雪降りあられ降り、とにぎやかな空模様。










2009-02-11 20:05:56 | 自然観察
去年植えたサフランがちゃんと生きていた。
雪と氷の中で寒かったことだろう。
クリスマスローズの蕾も膨らんでいる。
椿の崑崙黒は残念ながら蕾が落ち細枝が枯れた。
去年は花が咲かず、今年は沢山蕾をつけたのでとても楽しみにしていたので残念だ。
しかし、2つほど蕾が残っているので応援している。


最近アトリエに行かずに自宅で作業をしているのでインターネットで音楽を聴くことが多い。
今気に入っているのは"Last.fm""8Tracks”で、此処で気に入ったタイプの音楽を見つけては集めているところ。
便利。
自分でも好きな曲をRemixしたり自分で音を作ってアップロードしておこうかな。
。。なんて思いついたのだけれど、今それにかまけていたら準備が間に合わなくなる。

さて今日の休憩これにて終了。






電車

2009-02-09 20:24:18 | 思考錯誤



電車の中?
それとも踏み切りの前にたたずんでいる?






発見!

恐竜の足跡。。。。みたいだ。








今日は友人とデュッセルドルフアカデミーの展示を見にいった。
毎年この時期に学期の締めくくりの展示会”RUNDGANG"という企画がある。
勘違いで日にちを間違えていたのでまだ展示は完璧に終わっていないクラスもあったり、業者が粗大ごみを片付け中。
その所為だかどうだかわからないけれども、何だか活気が感じられない。
これは面白いな、とアンテナに引っかかる作品が見えてこなかったのは残念。
首をかしげながらもイタリアンカフェで美味しいケーキを食べて帰宅。
(しかし、若い男の子達の中にはGパンをぐっとさげて履いているのを今だ見かけるのだが、あれがどうしてちゃんと止まっているのか?おおきな謎である。)

思ったより寒くはならなかったが、今雨が降り始めている。


霧の中迷走中

2009-02-09 15:42:41 | 美術関係
個展オープニング終了しやれやれ。。。
と、思う間もなく次の予定が迫ってきた。(3月1日)
去年のはじめから今年の4月まで、展覧会が続きっぱなしで、いいのか悪いのか?
"限界に挑戦”的な楽しみ方もあるのだけれど、さすがに段々息が続かなくなってきた。年齢と反比例して体力は下がるのだとつくづく思い知らされている。
まあ、これがこの先ずっと続くことはないので3月下旬のショーが終わったら、しばらく仕事場も頭の中も整理整頓することにしよう。
展覧会に関係なく色々やりたいこと、次の展開に向けて試して見たい事があるので、それに取り組みたい。


あ、雪が降ってきた。。。。今日も寒い。





乾久子さんと始めた"飛行種子”このところ動きだしている。
3月22日からSchwalmtalという街にある旧風車の画廊で展覧会を行なう企画を進めていた。
小さいとは言え4階建てなので "飛行種子ブログ”を題材に、資料にして二人でインスタレーションをする他、各自の作品も展示する。

霧の魔法

2009-02-05 03:49:07 | 写真
私は霧が好きだ。
霧の中では見慣れた景色も霧の魔法にかかってしまう。
霧というのは別次元への継ぎ目が現れたとき湧き上がるのに違いない。。。

今朝は霧が出てきたのでカメラを背負って外へ出た。道は薄く雪が積もっていたのでやけにすべって足元が緊張する。

霧がすううっと手を伸ばしてくる。
ひんやりと冷たくて、湿らせた絹布で顔を包まれるような感じがしてゾクリとする。
霧に背中を押されてどんどん進む。霧に手を引かれてどんどん歩く。

今朝はなぜか犬連れの散歩人やジョギングする人が見当たらなかった。
頭の上から飛行機の爆音が聞こえるけれど、見えない。空は真っ白。
何処からともなくアウトバーンを走る車の絶え間ない騒音が聞こえるけれど、もちろん見えない。
河から貨物船のモーターの音が聞こえるけれど、見えない。
用水路を流れる水のせせらぎが聞こえる。
灰色ガンがギャアギャア喋るのも聞こえる。
小鳥のついーっついーっという声も聞こえる。
こんなに生き物の気配がするのに視界の中には見当たらない。

すこし畑の中を歩いてゆくと徐々に霧が晴れはじめる。
ああ、もう少しだけ、この非日常的感触を味わっていたいのに。。。
もう少し。。。。



その時、いきなり大きな銃声が聞こえた。



。。。と書くと何だか事件の始まりのようだけれど、そうではなくて猟師だった。
しばらく歩いていると猟師が3人まだ血の滴るウサギを両手に3羽ずつぶるさげて歩いているのに出会った。
それを車に放り込んではまた撃ち始めるのだ。
比較的近くで写真を撮っていた私は発砲されるたびに、私が兎ででもあるかのようにびくっとした。

そうして霧の中を夢見心地に歩き回った後、家に戻ってみると驚いたことに、少しの散歩のつもりが三時間も経過していた。
霧が時間を食べてしまったのにちがいない。
霧の魔法って、やっぱりあるんだね。


















夢遊

2009-02-03 15:31:30 | 夢遊



夜道を歩いておりました。気持ちの良い暖かな夜でした。
坂道をゆるゆると登り見晴らしのよいあたりで立ち止まりました。
森の影と夜空の溶け合っているようです。
しかし目を凝らしていると月明かりのおかげか
空は少し光って、影は次第に濃さを増して行くようでした。
空は藍色に少し菫色がかかっていました。
前方に飛び切り大きな丸い樹冠が見えています。
するとその大きな樹冠の少し上からいきなり花びらのような白い粉が現れて
木に降り注ぎました。
木は次の瞬間真っ白な樹霜を纏い
夜空を背景に光りました。
それはほんとにあっという間の出来事でした。
そうして一本二本と真白な木々が闇に浮かんでいるのでした。



そんな夢を見た。

この頃あまり夢を覚えていなかったし、取り立てて覚えておこうと思う夢は見ていなかった。
この夢のなかの木がパッと白く変化する様子は、子供のときに縁日で的屋がしてみせる”砂絵”を思い起こさせた。
糊を含ませた筆でささっと紙に描き、その上にスプーンで掬った色砂をささっとかけてゆく。
色砂は何色かに分けて器に入っており的屋の手が3回ほど動くと夕焼けに映える富士山があっという間に現れた。
何度見ていても飽きない。
見ているうちにどうしてもその砂絵セットが欲しくてたまらなくなり、一緒に居たのは祖父だったか、ねだって買ってもらったことがある。
家に帰って早速教わった手順どおりにするのだがちっとも上手くできずに、的屋の鮮やかな手つきを思って悔しい思いをしたものだ。

あの頃、他に色紙絵を描く的屋が居た。色紙や半紙にしゅっしゅっと筆を走らせてめだかの群れやら金魚やらを描いてゆくのを子供心にとても感心して眺めたものだ。何故か今でもそのときに見ていためだかの描き方、竹林の描きかたを良く覚えている。あの的屋は一体何を売っていたのだろうか?色紙そのものを売っていたのか?お絵かきセットを売っていたのか?その辺の記憶がはっきりしない。

兎に角、今朝の夢にあらわれた大きな樹はその砂絵のようにあっという間に真白く変わり、それはたいそう美しくて、私は夢の中で歓声をあげていた。

私はその光景にカメラを向けて、「暗いんだよね~、暗すぎるなあ~」と一生懸命写真にとろうと苦労しては、ぼけてしまうのを悔しがっていた。


alternative Botanik

2009-02-02 17:34:42 | 美術関係





Alternative Botanik

Objekte


Setsuko Fukushima
Ausstellungseröffnung am Freitag, 6. Februar 2009, 19.30Uhr
Ausstellungsende: Freitag, 27. Februer 2009
"Kunstraum dreiundzwanzig"
Öffnungszeiten: Mittwoch, 17:00-20:00Uhr
Freitag, 17.00 -19.00 Uhr und nach Vereinbarung
Thomas Peter/ Honschaftsstraße 320/51061 Köln
0221-3565841
0179-9947659
www.kunstraum320.de
www.setsukofukushima.de

Mit öffebtlichen Verkehrsmittel
Stadtbahn 4 bis Haltestelle ImWeidenbruch,
Berliner Straße überqueren,
Fixheider Weg, links in den Hoppersheider Weg,
rechts in den Höhenhauser Weg
ca. 10 min. Gehzeit