散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

暗臙脂またはワインレッド。。そしてカタツムリか。。。?

2008-06-30 08:23:09 | 植物、平行植物
植物の色はなんて豊富なのだろうか!(植物だけではないけれども)
こんな色もあるのか!こんな組み合わせもありか!と、いまだに驚かされ、目を楽しませてくれる。
自然の中では美しい組み合わせでも、私がそれに近い絵の具を選んで描いてみたらきっと眉根をひそめられてそっぽをかれるだろう。何が違うのだ?まあ、腕が悪いと言われたらそれまでの事だけれど。。。


 Cosmos atrosanguineus

チョコレートコスモス。 
色だけでなく本当にチョコレートの香りがするのだから面白い。
黒い。。。正確には黒味がかった色合いの花や良い香りのする植物を見つけると、つれて帰る癖のある私はこのコスモスを見てすぐに手に取った。チョコレートの香りがするということを知ったのは後になってからである。
チョコレートの味もしたら。。。アッと言う間に食べられてしまうだろうなあ。
。。。。というようなことを考えていたら、今朝いくつもの花が消えていた。一体この繊細な茎を伝って花の上で食事した奴はだれた?家付きか?家無しか?
思い出せば去年もそうだった。咲いたなあ。。と確認した後間もなく花だけペロリと平らげた奴がいた。銀色の足跡を残して。。。
私がチョコレエト味のチョコレエト色の花を夢の中で食べようかと思っているときに君達はせっせとあの香りを楽しんでいたのだな。




 ゼラニウム

ゼラニウムにも色々ある。香りゼラニウムを以前たくさん集めたことがあったが、
いつかいきなり寒くなって凍ってしまいだめにしてしまったのが残念だ。



 Burgundy Iceberg

先日Bingerdenで入手したBurgundy Iceberg。
最初は濃い赤ワイン色だったが、今出てきた蕾の色が段々明るめになっている。
気温や時期によっても変わるのだろう。




Geranium cinereum `Ballerina` 

      これは少々傾向違いではあるが、花弁の脈と目が美しい暗臙脂だ。








なんだか美味しい赤ワインが飲みたくなってきた。



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昨日はAssinghausen、Arnsbergという街を散歩してきた。
天気も良く気持ちの良い散歩になった。
夕方帰宅、夕飯を食べて一休みしてからEM決勝戦スペイン対ドイツを見る。
私はどちらかと言うとスペインのサッカーの方が面白いので贔屓。予想通りスペインの優勝。
先回WMから、ドイツも国旗を揚げたりふったりすることに抵抗がなくなってきた。今回もあちこちの建物に国旗が垂れ下がり、小さい国旗を車につけて走り回っていた。長い間ヒットラーと言う名の黒雲に巻かれて、愛国心をあからさまには表現できなかったドイツもやっと普通の国となったと言うわけらしい。内外共に愛国心を自然に受け止められるようになったと言うわけだ。

ところでEMのニュースを流していた国営放送局ARDはアナウンサーの背景画面に間違ったドイツの国旗を出して笑いものになった。ドイツの国旗は上から黒赤金であるのに赤黒金の組み合わせで出してしまったのだ。天下のARD国営である。担当者はかなり恥ずかしい思いをしたに違いない。しかしかなりのドジだなあ。発覚後間もなくオンラインArchivesの映像はさっさと訂正したようだ。ちょっとそれもまずいんじゃないか?

しかし目ざとい人、見てすぐに対応する人は必ず居るものだ。。。Youtube



クリスタル・スカルの王国

2008-06-28 11:25:17 | 映画の話
娯楽映画の最高峰シリーズ。
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 を観にいこうと思いながらなかなかタイミングがつかめずにいたが、昨夕近所の映画館のスケジュールをチェックしていたら30分後上映があるではないか。。。と言うことでドタバタと出かけた。例の客の少ない倒産寸前でいまだなんとか持ちこたえているらしい映画館だ。

当然以前の作品と比べたらテンポもアクションも穏やかでインディの年相応、息を呑むのも忘れるようなスピード感と次から次へコレでもかとビックリ箱をあけて驚き楽しむ感じは減っている。
けれどそれが何なのだ。。いいではないか。
話はかなりめちゃくちゃだ。。。けれど、それもいいではないか。
コレはちょっとなあ。。。と首を傾げる話や場面もたくさんあるのだけれど、まあ、いいでしょう。

誰もが思うことだろうが、もうすっかり関係者自身が楽しんで同窓会的、『あの時はね~』的な映画だ。でもこればかりは大画面で先ず見ておかないとね。観客も同窓会に参加させていただいている気分でね。
兎に角そこここにちりばめられたスピルバーグとルーカス映画のパロディを見つけながら十分楽しめるのだった。

米ソ冷戦時代
エリア51
ナスカ地上絵
マヤ
秘宝クリスタル・スカル
なぞの円盤






ジョン・ウィリアムズのこのテーマ曲、スターウォーズもだけれど良くできているのだなあ。。。
昨日から頭について離れない。



茶おれんじと蟻

2008-06-27 15:23:22 | 植物、平行植物
 mimulus aurantiacus 

この美しい茶色が勝ったオレンジ色はどうだ。惚れ惚れする造形物だ。
耳を近づければ何か語っているのじゃないか?と思わせる。
ほっそりとした小さな挿し木の苗を買ってきたのでこれから巧く育つのかどうか?
原産地がアメリカはカリフォルニアだと言うから寒さには弱いのだろう。
この写真はもう数日前のもので、今見ると花は萎みかけている。なぜだかこの苗の足元をたくさんの蟻が活動中であった。蟻まき牧場の準備なのか?まさか蟻たちはここに街づくりを始めるつもりだろうか?何処からか這い出て行列を作りものすごい勢いで事を始めようと駆け回っている。この力と速さでもって私も仕事ができたら良いだろうなあ、としばらく妄想にふけって見守る。。。いやそんなことを言っている場合ではない。
それは困る。このか弱い苗に牧場など作るのはやめて欲しいので慌てて振り落とした。まあ、振り落としたところで、何か魅力の香りを彼らが感じているならばあっという間に戻ってくるのかもしれない。
ところで蟻はシナモンの香りが嫌いだと言う話を読んだ。蟻の退治と言うより進入防御には通り道にシナモンをまけとある。彼らは其の香りが嫌いだから逃げると言うのだ。去年それを試す機会があって早速シナモンの粉をしかるべきところに予想をつけてまいておいたが、あまり効果があるようには見えなかった、というのが話の落ちである。
去年我家に蟻が侵入して困ったことがあったのだ。ところが其の蟻たちは放っておくと間もなく死んでしまう。私の想像するにどこかで蟻退治の薬を撒いたのだろう、毒にやられながらも彼らは逃げ続けていたのかもしれない。雨の多い頃だったので我家への進入路を発見して入り込んだのか?どんどん入ってきては翌日死骸が転がっている。強い奴らはうろうろしているが食べ物に集るところまでは行かない。居間の壁際は蟻の墓場となった。気の毒な気持ちと困った気持ちがない交ぜになって途方にくれながらも、蟻の行列の途中にシナモンの山を作ってほのかな抵抗を示したが、蟻の方は一向に構わないらしかった。
あまりひどくなるようなら困ったものだと様子を見ているうちに次第に数が減って一件落着したのだが、ありの通り道があるということは変わらない。
話がそれてしまった。
茶色系オレンジ系の花の紹介だった。




茶系で微妙な混色で美しい花は『Lavender Pinoccio』
 


                       蕾がほころんだ時には茶色が濃く、徐々にそれが抜けて
                       薄く紫をかけたピンク色へと変化してゆくのを眺めるのは楽しい。



少しグレーがかったピンクだ。
薔薇は刻々表情(色)を変えてゆくところが面白く魅力的なのだ。

























                                      


Teasing Georgiaと器と旅

2008-06-26 09:36:11 | 製作記録



 


下手の横好き手びねり陶芸。
粘土をいじっていると落ち着く。
そんなわけで器をひねった。
どんどん器が増えて行く。
気に入ったものはなかなか出来上がらない。
面白いことに
気に入ったものから割れてなくなる。






Teasing Georgia (D.Austin)

この薔薇の色味が素敵だ。微妙な色合い。
大変気に入っている。つぼみは外側が赤く、咲き始めは芯が黄色で外に向けてクリイム色に変わってゆく。場合によっては中心は淡いアプリコット色から黄色に変化したりもするのが面白い。徐々に色が抜けて全体が薄いクリイム色に染まったところも美しい。

 
 
                 蕾の形、咲きかけの花弁の先がちょっぴり反り返る姿も良い。






Lewisia : ちょっと似た色あわせ   


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


久しぶりにイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』を再読している。
さまざまな不可思議な都市についての記述が淡々とした語り口で進む。
戸口から戸口へ糸が張り巡らされた都市、空気のかわりに土のある街。。。
カルヴィーノの文章を読んでいると、喚起された想像力が勢い良く流れ始めて、水道管に詰まったゴミを吹き飛ばしてくれそうだな、と思うことがある。停滞していた水が流れ始める。

旅に出たいと思うのか。。。。?

  『。。。つまるところ、そのほうの旅とは、まさに思い出の中の旅なのだ!』と偉大なる汗(カン)は、始終耳をそば立てながらも、マルコの話の途中に吐息に混じる口調を捕らえるたびに、揺り床の上に身を起こして言うのだった。-見えない都市・136頁-

旅をするだって?旅をするためには存在するだけで十分だ。 フェルナンド・ペソア -不穏の書、断章-173頁- 

光の女王

2008-06-25 11:16:57 | 植物、平行植物
細い枝の先に花が重たくてすっかりうなだれている。

William Morris


               急な陽射しにくたりと元気がない花がそのまま萎んでしまいそうだったので、
               花枝を切りガラスのコップに活けてみた。丁度先日頂いたクレマチスの枝も添える。


                             



  
                    翌日可愛らしいピンク色の花は蒼褪めて少しだけ藤色が混じり始めた。
                    まるでクレマティスの花色を奪ったかの様だ。

                                    






。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



友人の庭に咲く薔薇 Lichtkoenigin Lucia -光の女王ルチア- の挿し木に花が咲いた。 花はしっかりしているので持ちは良い。




この蕾が開くと先ずレモン色の明るい花が大きなフリルのように華やかで
花弁の縁にさっと筆で紅を刷いたようになっているのが、控えめに色っぽい。


(ドイツ:コルデス作 1966年)

 

 
 
やがてクリイム色に色褪せて限りなく白に向かう。
花びらは捩れて舞うように巻き上がり、仕舞いには
ほとんど色が抜けて白くなった花びらの根元
だけに黄金色がちょっぴり残った。
そしてほろリほろリと散った。
。。
  。
 。
 。
  。
    。




朝方曇り雨で、暗く涼しかったが昼近くになって陽がさす。
空はしかしうす雲で覆われているから、どうなるかわかりはしない。
先ほど待っていたアマゾンの配達が予定通り到着。これで心置きなく仕事場へ。。。
音楽CD一枚、朗読CD二枚、DVD三枚、本一冊。先日報酬の半分が入ったので気が大きくなっているのだった。



植物日誌続く。


紫陽花、テマリバナ

2008-06-24 13:23:27 | 植物、平行植物
すっかり植物近況報告ばかり続いています。
まだしばらく続く。



あづさい(集真藍)



気がついてみれば5,6種類ほどこの手のものが集まっていた。(中にすぐにアブラムシに集られては元気なく、それでも毎年新たに芽を出して生き延びているだけ。。。という気の毒なものも,小さな苗でナメクジとカタツムリにすっかり食われてほぼ枝残るのみと言うのも居るので数に入れられるかどうか。。。と言う感じではあるのだが)




HYDRANGEA arborescens ´Annabelle´
この鉢はもう10年ほど持っているが、花玉が小さくなったけれども、毎年ちゃんと咲いてくれる。





 


一昨年入手した額紫陽花。正確な名前は忘れてしまった。





 玉紫陽花 Hydrangea involucrata
コロコロとかわいい蕾だ。ここから何が生まれるか?




Hydrangea paniculata `Kyushu`  
どうも発育不良だ。この木の下にサボンソウ=ソープワート(写真下)がぎっしり増えてしまった。根が窮屈になっているのに違いない。今年は様子を見て植えしなければいけないのかもしれない。

  Saponaria officinalis 

脂肪酸ナトリウムで石鹸を作るようになる以前はこの草から取れるサポニンで洗濯をしたのだそうだ。根茎を砕いて水に入れかき混ぜると泡が出る。他、利尿作用があり、咳や痰にも効果があり、便秘解消にも良しと言う。
名前にOfficinalisのついている植物は薬効を持っており薬として使用されたものだ。
薄いピンク色のなかなか美しい花を咲かせるが、非常に強い野草なのであっという間に繁殖する。自分で野原からとってきたくせに、今で他の植物が消えてしまう理由で間引いている。根が箱庭に蔓延り広がって増える上,種もふんだんに出来上がっては振りまかれるので油断がならない。。。と思えば、これは増えるから気をつけて植えた方が良いと忠告つきで友人に一鉢渡したが、あっという間に消えてなくなってしまったこともある。これは私が『緑の親指』を持っているから巧くいって増えたのだと言うわけではない。
残念ながら私にはそんな魔法のような親指はついていない。
植物は日当たり地面の具合などで色々な反応をするのである。
『気に入った場所』と言うのは誰にでもあるものだね。



今日は医者の予約があったので出かけてみると、待合室がいつもより混み合っていた。受付に行くと困った顔をしたアシスタントの女性が別の日に来られないか?と聞いてくる。どうしたのかと思ってみると患者の一人が倒れてしまい大騒ぎになっているのだった。私の歯は具合の悪いことになっているが痛みがあるわけでもなく近所であることもあって気軽に応じ、内心では執行猶予になった治療のことを思って"ひと時の安堵”を感じて帰宅。
さてこの緊張感からの開放を何処に持ってゆこうか。。。




Bingerden 植物市報告

2008-06-22 21:13:01 | 移動記録
昨日の土曜日オランダのBingerden-園芸祭り-に出かけた。
幸い天気もよく、気持ちの良い散歩日であった。
今回のテーマは「薔薇」
開場の朝一番に間に合うようにと朝ごはんをさっさと済ませ、相棒と出発した。道も空いていたので一時間半もかからずに到着。
もうすでに駐車場はかなりの車が止まっている。
私の目と手はカメラなどにかまっている余裕がなくてとりあえず記録としてのスナップ写真を撮ってきたのだが、落ち着いて写真を撮っていればなかなか面白い被写体があったはずだ。
しかし私は写真を撮りに行ったわけではないから記録をとっただけでも上出来と言うもの。
少しだけ其の様子を紹介。



開場10時丁度に入場券を買って門を入る。



まだ開園したばかりで落ち着いて見学していられる。
毎年の常連客は手押し車を持ってやってくる。



キスゲ、ユウスゲのコレクションを集めた店。
美しい暗い小豆色の花を発見。一回りして
もう一度見てみると、素敵だと思った花の咲いた鉢は
一つも残っていなかった。
そうなると急に惜しい気分になってがっかりなのであった。
逃した魚は大きい。。。





薔薇を専門に出している店が数件あった。近所のナースリー
では見られないような類がたくさん見られた。

  

渋い植物コレクションを取り揃えた出店を点検しながら、庭が
欲しいとつくづく思うのだった。店主はなかなか洒落たセンス
のご夫婦。其の店はコレクター向きの店で、面白いものが揃う。
サルビアの珍しいもの発見。7月中旬にサルビア特集の企画がある
そうだが、其のナースリーは残念ながら少し遠いのだ。
泊りがけ旅行ついでに企画するかな?



野生蘭などの根っこを仕込んだ弁当箱(?)



庭で講演会がおこなわれる。

  

植物の展示の仕方にもそれぞれが工夫を凝らして楽しい。



桃色蒲公英の苗を見かけたので試そうと思っていたのに
買うのを忘れて帰ってきた。



ハーブと野菜の種屋。特に珍しいと思うものはなかったが、
おしゃれな展示に感心する。紫蘇の苗があったので一つ購入。



球根や宿根を売る店。



  


幾つかの収穫を得て満足して帰宅した。

こじんまりとしたなかなか良い庭だ。
ちなみに来年の祭りは6月19,20,21日とすでに決定している。


今日は妙な天気で、午後から急に湿度が上がりはじめた。
風がびゅーっと突風が吹き雷が鳴り激しい雨が降るかと思えば
パタッと止む。
夕方ニュースを聞けば地域によっては酷い嵐だった様子で、大きな木が根こそぎ倒れたり、屋根瓦が飛んだり豪雨に見舞われたとの事。 




土いじりをした後は我家から10分足らずのイタリア人のアイスクリイム屋まで歩き、トロンチーノとカラメル味のアイス球2個を買って食べた。

ふと、気がつくとアイスクリイムを握る手は爪の隙間に土を詰めたままの汚い手なのだったが、昼寝をしているかの様な日曜日の街ではそんなことにかまうものは居ない。。。と思う。




充電中

2008-06-21 00:27:13 | 思考錯誤


友人知人に手伝ってもらいながら、本日展覧会の搬出終了。

実は久しぶり、一ヶ月ぶりにアトリエに出かけた。
するとアトリエの屋根にプラスティックシートがかぶっており、縄でくくった砂袋が重石となってたくさん垂れている。まるで第2のクリストがたくらみを始めたか? 一体何が起こったのか?
首をひねっているところに、丁度大家である夫婦にばったり出会ったので経緯がはっきりした。
5月29日午前11時頃、この地方で局地的に異常気象が起こり、雷様の風呂桶をひっくり返したかの大雨と直径1cmから3cm位もある雹が降ったらしい。
実は其の日の異常な天気の事は確かに友人から聞いていた。午前中であるのに空が真っ暗に夜のように掻き曇り、この世の終わりなのかと思えるくらい怖かったのだということだった。
私はと言えば仕事で窓のないホールに閉じ込められていたので外の様子に気づくことができなかったので、後で其の話を聞いて悔しい(?)思いをした。だってそういう変事は体験しておきたいものだ。(もちろん安全な場所からだけれどね。。)
ともかく其の日、アトリエのある屋根が穴だらけになってしまったと言うことなのだ。アトリエは地上階なので直接の被害はないが、上の部屋は大家の会社の図面室で、部屋は屋根に空いた穴から吹き込む雨で水浸しになったらしい。
同じ地区に住む知人の車も窓がひび割れボディは小さなクレーターを嘆いていた。
アトリエの屋根の工事は後3週間ほどしないと始まらないらしいが、それまでの間、このプラスティックシートが水害から守ってくれることを祈る。

本当のところ次の展覧会準備に入らなければ"いけない”と思いながらアトリエに足が向かなかった。いつもなら毎日楽しく仕事場に向かっている私が、行きたくないなあ。。。と思うのは疲れている証拠に違いない。エネルギーがすっからかんになってしまったようだ。今は燃料補給し蓄えなければならない時期なのだろう。
もう少しだけ休憩しよう。休むこと。。それも大切だ。
十分休めば必ず自主的に始めたくなると言うものだ。

さて今日も無事に一日が終了し、楽しい時間をもてたことに感謝しながら眠りにつこう。


Youtubeから:
雹の降った日

ぼこぼこになった車




いきなり夜

亜麻

2008-06-19 18:03:36 | 植物、平行植物





みずみずしく柔らかな薄緑。
ギボウシの鉢から 亜麻   -Linum usitatissimum-  の芽が伸びてきているのに気がついた。何でこの鉢に蒔いたのか疑問だ。記憶が無い。
これは土改良策で、ある場所にこれでもかとたくさんばら蒔いたはずだが、そこからはたいして芽が出てこない。食べた奴がいるのだろうか? 重くなった土に撒いておくとこの根が自然に耕してくれるというものだ。其の上、美しい薄青の花を咲かせる。
もう何年も前の話だが、近所の畑が水害で地面が固くなり畑としてすぐに使えない事があった。
ある日散歩でかの畑の近所を通りがかると一面が空色(!)なのだ。それはそれは美しい風景で、風が畑の上を踊るたびに柔らかな空色の表面がゆれてなびく。空色と浅緑色の組み合わせも絶妙で、いつまでも見飽きないのだった。
残念ながらそれは其の年だけの特別な地面改良策だったのでその後、空色の畑は見る事がない。とても残念だ。もう一度見たい。

亜麻の種から油を、茎から布を今でも作っているわけだから、きっと亜麻畑というのはどこかにあるはずだが、私の普段の行動範囲では空色畑に遭遇することが無い。
近国のフランス、ベルギー辺りではドイツよりもずっと多く栽培されているらしいが、いずれにせよこの植物を連作してはいけないと言うから空色畑を探す旅は当ての無い旅と言うことになるのかもしれない。
亜麻から手間隙かけて紡いだ糸で織られたリネンは美しい布だ。洗い込めばそれなりの味が出るというのも良い。
紀元前4000年から5000年からエジプト人、バビロニア人、フェニキア人達が亜麻を栽培していたそうで人間とリネンの歴史は長い。


ギボウシの間から弱弱しい感じに伸びてきた亜麻は咲くのだろうか?
空色のボタンのような花が一つ二つ見られると嬉しい。



植物色々

2008-06-18 23:37:47 | 植物、平行植物


Salpiglossis sinuata


この植物にはさまざまな色合いの花が見られる。
実際のところそれほど好みの花ではないのだが、この暗臙脂色が並んでいるところを見つけてついつい手を出してしまった。南米原産のナス科でなるほどあちらの方に似合う花という感じがする。花弁や葉の様子はペチュニアのそれによく似ている。
私には怪しげに光る黒っぽい色合いの花を見つけると、
つい家に連れて帰る癖があるのだ。
日当たりのよいところがよいらしいので鉢を持って右往左往の挙句やっと場所を見つけて植え込んだ。



 

Leycesteria formosa 



「ヒマラヤのキャラメルベリー」と言う意味のドイツ名をもらっているが、この実がキャラメルの味を想起させるとは私には思えない。
しかし実が黒く熟すととても甘い。花の後に先ず臙脂色の実が実りやがて黒く熟す。つやつやと光る実は触るとブヨブヨとした感触だ。スイカズラの仲間だが蔓草ではなくまっすぐに立ち上がって伸びる。去年剪定するのも囲うのも忘れて冬を迎えたが、幸い暖冬だった所為か春には元気に緑を見せて咲き始めた。





Achillea sibirica Achillea


これは嫌でも毎年ちゃんと生えてきては花が咲く。



今日は茂りすぎた草を刈ったり、鉢をあちらにこちらに移動させたり、餌を撒いたり、ミミズの引越しを手伝ったり、ナメクジを遠くに放りなげて飛行旅行を強制したり、知らずに毛虫をしっかりつかんで独り声無き叫びをあげたり。。。私なりに奮闘したのだ。
先の2,3週間ほとんど世話ができなかった挙句、私の"セラピークリニック = ナースリー”に連日出かけて連れ帰った特効薬達が無造作に並んで居るばかりで、すっかり調和を欠いていたのだがそれを何とかまとめ終わった。
。。。すると。。。どうだ。
昨日は「もう限界だなあ、これ以上新しい植物は当分つれて帰れない。。。」とさびしく思っていたのだが、割り合いすっきりまとまったので「"あれ”を連れて来てもだいじょうぶかな?それとも。。。」とすでに企み始めている。懲りない。


私は本棚の隅に「妄想異空間」を持っている。
そこでは仮想庭園を造っているが、どうしてもテラスに植えられないものは仕方なくそこに植えて育てることにしようとおもう。


何か特別な植物お持ちの方はどうぞ植えに来てください。









追悼

2008-06-17 04:38:33 | 思考錯誤








スウェーデンのすでに伝説的ジャズトリオE.S.T.を率いていたEsbjörn Svensson が先の土曜日に44歳の若さで亡くなった。スキューバ・ダイビング中の事故だったらしい。ESTは私の好きなジャズトリオの一つだ。まだまだこれからの展開が期待されていたのに。。。非常に残念だ。
さびしい。
冥福を祈ります。

再び庭模様続き

2008-06-16 19:06:01 | 植物、平行植物
今日も庭模様報告。
はっきり言って最近頭があまり巧く回っていないので、文章を綴るなんて事は出来なくなってきている。それで簡単な庭報告でお茶を濁そうというわけなのだ。(いつも同じか。。。?)

ギボウシもいまや7種類ほどに増えた。
ナメクジやカタツムリにご馳走を用意しているも同様なのは承知の上で集めてしまった。
特にやわらかい葉のギボウシはぼろぼろに食い荒らされて、一輪の花も咲かないことがある。
もちろん私は春先にギボウシの新緑を山菜”ウルイ”としていただいたのだから、ナメクジ、カタツムリと同罪かもしれない。





友人の庭で増えて困った月見草の根を食べて見たくて(又食べる話で恐縮)幾つかもらった事があったのは去年のことだ。その根っこを一つ残して土にいけておいたのは去年の事だ。
そして今年咲いた。なんと美しい色なのだろう。
そして懐かしいような光景を呼び覚ます香り、狭い箱庭の中で窮屈そうだが、我慢してもらうしかない。その隣にはシキンカラマツが紫色の粒粒を膨らませて間もなく花びらを開こうと準備している。
左に顔を出すのはClairだ。この薔薇色は今ひとつ好みでないのだったが、我庭の一員ともなれば可愛くなってくる。




私の箱庭もそろそろ限度かなと思うのだが、それでも鼻歌歌いつつ、緑の鉢をせっせと連れ帰る。其の上今日などは友人から一鉢の薔薇を委託された。
友人が先日青空市に出かけていると、いきなり雨が降り始めて雨宿りをしたのだそうである。その店先が花屋だったらしい。雨脚が遠のくまでの暇つぶしに周りを見回すと、"薔薇”が矢張り雨宿りをしていたらしい。"雨宿り仲間”のよしみでつい一緒に帰ろうかという話がとんとんとまとまり、その挙句私が紹介されたという経緯だ。
私は面識の無いこの薔薇と挨拶を交わして間もなく仲良くなれそうな予感があった。
名前はMariatheresiaという。咲きたての色はピンクが濃いものの、時間が経つにつれて薄い薄いサーモンピンクに変わってゆくところが魅力的な薔薇である。すこし小振りな花が一つ欲しいと思っているところであったからとても嬉しい。(友へ感謝。。。又雨宿りには花屋の軒先を借りてください。)




Mariatheresia -Tantau 2003年-




※メモ

本日9月に展覧会の予定を急遽二つ決定。
9月06日 ミュンスター  Galerie Pohlkoetter
9月19日 メーアブッシュ Galerie Moenter



卵金琥珀おれんじ

2008-06-15 23:57:32 | 植物、平行植物
今日も寒い一日。
出掛けるのに、長袖Tシャツにフリースジャケットとウィンドブレーカーを着てジッパーを首まで閉めてマフラーを巻いた。。。といったら大体予想がつくことかと思う。
やはり太陽が不活発なので寒いということか?
6月半ばでこの寒さはなかなか辛いものがある。

このごろ私の独り言も写真も薔薇に傾いている。まあ、この時期に「薔薇風邪」にかかる人は多いのだ。そしてこれは感染する病なのだ。病に取り付かれたくなければ近寄らぬように。このウィルスに抵抗力のある人から見れば、抵抗力をどんどんなくしてゆく私達が無防備にもウィルスの巣窟である薔薇屋からのカタログだの薔薇の本だの抱えてうろうろしているのは実に危なっかしいと思うだろう。
害虫退治で毎朝毎晩苦労しても、薔薇の棘に引っかかれて痛い思いをしても、熱っぽい潤んだ視線を摘んで活けた花に向けてため息をついているところはやはり病気だといわざるを得ない。






 

Teasing Georgia
Pat Austin


今日はやけに眠い一日だった。
冬眠モードのスイッチが入りかけていたのかもしれない。
何しろ寒くて少しだけヒーターを入れたくらいだ。

リスボン条約はアイルランド国民投票による否決により発効されないことになった。
「わからないものには反対」と言う感じに投票が進んだらしい。

EU連合これからどうなることやら。まとまるにはまだまだ先が長そうだ。当然と言えば当然。。。




曇りのち雨のち晴れ、曇り。。。。

2008-06-14 19:17:21 | 思考錯誤
いきなり土砂降りの雨が降ったり、陽が雲間から差し込んだりと変わりやすい空を危ぶみながらも土曜の街に出かけた。
今日は「日本デー」とか称してなにやら祭りのような事、日本の催し物があったようだけれど、私の目的は別口の「本祭り」の方であった。
本屋の出店がずらりと並んでいる。
しかし面白い店が少なく少々がっかりしながら、それでも端から端まで見て歩く。結局期待していたものは見つからずに、古い本の中の挿絵を数枚入手したくらいだった。
「日本デー」と言う祭りは毎年あるようだけれど、実は花火以外は見たことも無い。浴衣姿の少女がそぞろに歩いているのはなかなかかわいらしいのだったが、寒くは無かっただろうか? 
人ごみの中に今日はいわゆる「コスプレ」グループが多々出現しており、金髪碧眼で、かわいらしい浴衣を着、まるでアニメの中から出てきたかの様な少女も見かけたし、アニメ主人公的アジア風(中国日本プラスα)衣装を身に着けるもの、黒猫風尻尾と耳がついたおねえちゃん、ゴシックロリータ。。。。一体ここは何処?と一瞬戸惑う大通り。どうやらポップカルチャーの紹介などもあった所以。。。。
どうも中途半端な文化交流の感免れず、あまりエキサイトしない祭りだ。

本祭りの方もあまりパッとせず残念。

明日は少しましな天気になるだろうか?


  

Mamy Blue






Madame Figaro






昨日はストレス解消で買い物。。。と言ったってかわいいもので薔薇の苗3本。
本当は他の薔薇が欲しいと思っていたが、入手が難しいのでメジャー路線の薔薇を選んだ。

○Pat Austin
○Teasing Gorgia
○William Morris

これでストレス解消になって医者要らずなら安いものだ。
そう思いませんか?


寒い理由

2008-06-13 17:27:08 | 思考錯誤
電話が鳴っている。
今朝はどうにも電話に出るのが億劫である。用事があれば留守番電話にメッセージが入るだろう。。。と思っていると、声が聞こえてきた。
メッセージはなにやら遠くの方でしゃべっているようでよく聞き取れないが、声色からいつも世話になっているギャラリストかららしいと言うことだけはわかる。彼のメッセージはいつも異界から届くが如くくぐもっているのである。何度聞き返してもよくわからない。電話に耳をくっつけるようにして聞いても聞き取れないことがあるのだ。
(そういえばメイルが入っていたのに返事をしていなかったのだ。。。次の展覧会の予定の件だと思うが、何しろ仕事から帰って一休みして夕飯を作ってテレビの前で休んでいると眠ってしまい、それからシャワーを浴びてベットに倒れこむと言う毎日がしばらく続いていたので返事を考えるのも酷く億劫だった。)


ところで。。。。


その留守番電話のメッセージのような単調な声が廊下脇の事務室から聞こえていた。私は学校と思われる建物の中の長い長い廊下を仲間と共に歩いていたのだ。

前方から白っぽいワンピースを着た少女がこちらに向かって歩いてくるのに気がついた。
少女は近づいてくるはずなのに一向に其の大きさが変化していない。
300m、200m、100mと我々の間の距離は縮まってゆくにもかかわらず、彼女の姿大きさが変わらない。
とうとう私の脇をとおりすぎるときにも彼女は、子供が抱きかかえることの出来るほどの大きさのままであった。
彼女はこちらを振り向きもしない。
彼女は近づくにしたがって縮んでいったのか?
それとも我々の間の距離というものは存在していなかったのか?などととりとめも無いことを考えながら私達は言葉一つかわさずに通りすぎた。


と言う夢を見た。
まだ話は続いていて、なんだか奇妙な風景が連続して現れたのだが、とりわけこの一場面が印象的な夢であった。
人形のような少女は実は少女ではなく年齢不詳なのだった。






話し変わって

太陽がこのところ静かなのだそうだ。
大きな黒点が観察されて磁気嵐の影響が騒がれていたのは最近の事ではなかったかと思っていたが、もうしばらくの間太陽の活動が不活発になっているらしい。
其のため地球の気温が低下していると言う説もある。(1650年から1700年に渡っての50年間太陽が不活発だったことがあったという。)

今朝など最低気温6度で実に寒い。
これでは酷い。6月も半ばと言うのに冬のようだ。
あんまり寒くてニットのカーディガンを出してきて着込んでいるが足元も寒い。
先日の31度からの急降下は身体も気分的もついてゆけない。やっと忙しかった一つの仕事が終了して、自然のなかでエネルギー補給としようか。。。と思っていたが昨日も雨、今日も雨模様。これでは外に出るのも億劫だ。
もう冬眠してしまおうかと言う気分になっている。
もっとも冬眠気分で本を読むっていう趣向もまあ、良いかも知れない。