散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

摘み草後記

2012-03-29 08:18:32 | 野草を食べる




なかなか美味しいイタドリの煮物



みりん調味料としょうゆに漬けたベアラオホ



ナルコユリの新芽。 いつも芋虫が沢山ついてぼろぼろになるので、今年は私が芋虫の代りにこの草を食べる。
さっと湯がいて酢味噌和え、胡桃入り。美味。



イースターが近いのでウサギパンが並んでいたので、思わず買ってしまった。



大きなチョコレート玉子を頂いた。









memo

原子力発電は不経済になってしまった話 
















昨日の記憶

2012-03-27 21:02:40 | 思考錯誤



















CALLING YOU - Jevetta Steele  この曲が好きだった。


a desert road from vegas to nowhere
some place better than where you've been
a coffee machine that needs some fixing
in a little café just around the bend

i am calling you
can't you hear me
i am calling you

a hot dry wind blows right thru me
the baby's crying and I can't sleep
but we both know a change is coming
coming closer sweet release

i am calling you
i know you hear me
i am calling you







摘み草の季節

2012-03-27 18:43:05 | 野草を食べる
今年もベアラオホ(ラムソン)を摘みに出かけた。天気上々、20度。
地面に張り付いて積み草をしていると散歩の通りがかり人達が「あっちに沢山生えているわよ」「そっちにもあるわよ」と声をかけてくれる。
小さな袋に半分ほどずつ摘んで、とりあえず今日は終わり。欲張って駄目にしてしまったらもったいないことだ。また後日摘みに来るということにして、お茶でも飲みに行こうと立ち上がった。
紅茶にチーズケーキを頼んでちょうど具合の良い陽だまりでのんびりと小一時間過ごし帰り際に、ふと気がつけばイタドリの若芽が出てきていた。やっぱり、これも摘んでいこうということになり、がさがさボキボキもそもそしながら摘んだ。時々「痛い痛い」とか「ふうう~」とか合いの手が入る。あたりにはベアラオホの周りにイラクサが取り巻いていたりするのに、食い意地が私の目をふさぐ。
友人のMは畑仕事に馴れてたくましいつわものだから、ちょっとのイラクサなものともしない。
普通イタドリなどドイツ人は食べないわけで、友人は実験好きなドイツ人だから一緒にはりきって摘んだ。去年いくつかのレシピを書いて渡した記憶はあるのだけれど、彼女がこれをどう使うかは不明だ。

醤油とみりん調味料を合わせて煮立て、ベアラオホを投入し、速攻で壜に詰めた。
イタドリの皮をすっかり剥いで塩を大量に振りかけ、後に塩抜きをしながらごま油で炒め、そこに出汁をそそいで味を含めようと思っている。















メモ

福島第一原発4号機が壊れたら。。。

原発再稼動などというより前に、この危ない事態を何より早く処理して欲しい。






展示終了

2012-03-26 22:05:28 | 美術関係
今日、今週土曜日から始まるグループ展の展示を終えた。
グループ展、それも大勢(総勢20人)なので点数も少なく気楽なものだった。
お天気もこの上ないほどに良く、ぽかぽかと気持ちよく、気楽さはひゅううと伸びていってしまい
大きな白いこぶしの木の下で昼寝をしたい衝動に駆られて仕方なかった。
こぶしの木の下は素敵な香りでいっぱいだ。
展覧会場はヘルネという街にある城の一部を使っている小さな美術館で、なかなかかわいらしい趣だ。
オープニングには撮影任務を受けているのでそれまでフットワークが良くなっているようになりたいものだ。
週末も良い天気だとうれしい。





”美術の中の言葉”

期間: 2012年3月31日―5月10日まで
場所: Emschertal美術館、ヘルネ、市立ギャラリー
    Karl-Brandt-Weg 2. 44629 Herne
    Tel: 02323 162659

開館時間: 月曜休館
      火 -金 10-13時、 14-17時
      土 14-17時
      日 11-17時

入場料: 大人2ユーロ、子供0,50ユーロ(3月31日土曜日17時からのオープニングは入場無料)





















ポメロの砂糖煮

2012-03-23 15:37:13 | 飲食後記






日本から送っていただいたチョコレートがけピールに刺激を受けて私もピールというものを作ってみたくなった。
生まれたての赤ん坊の頭ほどもあるハニー・ポメロを買ってきて皮を削り皮を剥き実を剥がし、剥がした実は口の中に放り込む。噛み応えのある果肉は空腹も満たすほどだ。
皮を剥いて切って何度か煮こぼし砂糖を加えながら煮詰めて干す。
なかなかおいしい。お茶受けに良い。これを刻んでブランディーに漬け込み、ケーキに混ぜ込んでも当然美味しいのだが、鶏肉料理にピールを加えて見た。これも悪くない。悪くないというよりかなり美味しい組み合わせだと思う。
陽だまりで甘くてほろ苦いピールをつまみながら紅茶をのむ幸せ。










友人が作った虎。猫みたいな虎。

今日は歯医者で定期健診終了。








お作法

2012-03-16 21:54:39 | 思考錯誤

色々な食事作法があるけれど、皿に肉や魚の添え物として乗っているジャガイモの扱いには厳しいおきてがあるのだ。
茹でジャガイモを食べる時にナイフを使ってはいけないことになっていた。
ジャガイモはフォークの背で押しつぶさねばならない。それを皿の上の主菜の肉汁が溜まる辺りへ押して行き、濃厚なソースとやわらかくほぐれた芋をいい具合に混ぜ絡めてから初めて口の中へ運ぶのだ。
茹でジャガイモは単なる添え物ではなく、ソースを食べるために存在するという断固とした使命を持っている。
でも、最近ではあまりそういうことにこだわらないようになってナイフで切って食べても、じろりと見られることはない。
私にはフォークの背中でグイグイ押しつぶし汁の方に押しやり泥んこ遊びのようにぐちゃぐちゃと混ぜ合わせてから食べると言うのはあまり上品に見えなかった。やり方にもよるのだろうか?確かにこの作法を子供の時からしつけられている人の踊るような手馴れた手つきというものはある。馴れない者がそれをするといかにも汚くなることがあるので気をつけたい。
ナイフでジャガイモを切らないもう一つの理由らしきものは銀のフォークの場合、銀器の色が変わってしまうからなのだそうだが、それを言ったらフォークだって同じ事だろう。
私は切ってからフォークで刺して口に運ぶほうが好きだったのだが、今では場合により使い分ける。
確かに美味しいソースが絡まったつぶしジャガイモは実に美味しい。主役がかすむほど美味しいことさえあると私は思うことがある。しかしそれは徹底的に混ぜ合わせてはいけない。適当にさっさっと混ぜ合わせるくらいが良い。
ねっとりタイプの芋は上手につぶせないこともあり、またあまり汁を吸わないのでソース対応ジャガイモは粉っぽいタイプである必要がある。
ああ、ジャガイモが食べたくなってきた。 表面はかりっと香ばしく中はホクホクと仕上がったブラート・カルトッフェルン(日本ではジャーマンポテトと言うらしい)の上に半熟目玉焼きを乗せる。
少しだけベーコンが入っていたり、パセリなどの青みを散らしたりもする。かりっとしたジャガイモの上の半熟目玉をフォークで切ると、スローモーション映像のようにとろ~りとゆっくりと黄色い黄身が流れ出す。
それをジャガイモで上手く絡めながら黄身を滴らせないように気をつけつつパクッと口の中へ押し込む。
香ばしいかおりが鼻腔に昇る。ほんとに美味しい。
体中に美味しくて幸せだと言う感覚が一挙に広がる。
ドイツ人にブラート・カルトッフェルンの作り方を聞くとそれぞれ得意に思うレシピを持っていたりするので、一皿食べたからと言ってブラート・カルトッフェルンの全てを知ったと思ってはいけない。

ところで、皿の上のブラート・カルトッフェルンはフォークの背でつぶす必要は無い。ナイフの手助けを受けながらフォークで掬って口へ運ぶだけだ。

一体私は何の話をしていたのだっけ?























私の場合

2012-03-14 13:50:42 | 思考錯誤







「もらい物があるのだけれど、いらないから貴方が欲しければついでがあるので持って行く」と言う電話がかかってきた。
取りに行きましょうといえば、近くまで行く用事があるのだから良いのだという。
83歳で一人で活動し続けている斉藤さんは目の具合が悪いというのに人の手助けを絶対というくらいに嫌う。
今日は展覧会が少し先に延びたので一息ついたらしい。
「私は年金も何にもないしね、兎に角やって行かなきゃならないのよ」という。
彼女の厳しい生き様は、ぬるま湯でふらふら生きる私とは大違いだ。一瞬大反省大会になるのだが
やっぱり私には『私の場合』と言うのがあるのだ、と思い直す。『私の場合』の中で私が出来る事があるのに違いない。
しかし私はそれを大いに利用して奮闘していない事を反省する。
「貴方いくつになったの?。。。。。ああ、若いわね。。。若いわ」と言いながら首を振った。
(確かに彼女から見れば大分若い)
「今度いつ会えるかわからないけれどね」といいながら斉藤さんは帰っていった。
「下に降りるにはエレベーターがありますよ」と言うと
「No. エレベーターは要らない」ときっぱり言い、ゆっくりと階段を下りていった。

私はたった今頂いた『日本酒』と『味醂』と『沢庵』を目の前に腕組みしながらしみじみ考える。













今晩は沢庵と野菜炒めでご飯を食べよう。
















ひとまわり

2012-03-13 16:56:28 | 思考錯誤



















具合の悪かった左の膝の次に右足の怪我とついていない。今日やっと紐を緩めた運動靴を履いて外に出てゆっくり歩く。一週間ぶりだ。体の様々な部位はとてもよく出来ていて床面の小さな傾斜や石ころの上をバランスを取りながら何の問題も無く意識することもなく歩いてしまう。簡単な事のようだけれど複雑なのだ。だからロボット工学者も苦労してきたわけだ。そんなことが怪我をしてみてから良くわかる。ゆっくり歩いて郵便局へ行き、もう少し足を伸ばしてスーパーマーケットへ向かったが帰り道でまた痛くなった。花屋の前で花を見ながらしばらく休む。緑の小さな芽が吹く生垣の前でしばらく休む。お菓子屋のショーウィンドーを覗いてしばらく休む。道端で空を見上げてしばらく休む。曇り空。暗い空。
それでも、鳥の声が春を呼ぶ。













3月13日朝6時の玄関にて















思考錯誤

2012-03-08 19:28:18 | 思考錯誤














つめたい雨が降ってくる
さあ~っと雨雲が近づいてきてガラス窓を叩いてゆく
雨は冷たい空気を同伴しているので、つめたい空気が部屋の中に忍び込んでくる
雪も連れているのではないか?と窓の外を見る
それくらいつめたい

つめたい
といえばアイスキャンディ
子供の頃ミルク味のアイスキャンディと小豆味のアイスキャンディが好きだった
つめたいといえば
遠くに出かけるとき電車の中で買ってもらった凍りみかんも美味しかった
みかんを凍らせるなんて誰が思いついたのだろう
凍りみかんには凍っていないみかんに無い味がある
あのシンプルで不思議な食べ物は
今でも売られているのだろうか?
凍りみかん

みかんといえば
みかんという言葉の響きが好きだから
みかんがあると思わず食べる
みかんみかん
今私の手元にはみかんが二つある
けれど、あまり美味しくない
気の抜けた味がするみかんだ

気の抜けた、といえば
気の抜けたサイダーやコーラやビールやシャンパンや炭酸水は
美味しくない
何故なんだろう?
あの泡の仲に美味しい味が潜んでいるわけではないはずなのに

潜んでいるといえば
私の足元に潜んでいるものがいる
さささと歩く八本脚
蛸ではない
私はそれが通り過ぎるのを息を潜めて待っているだけ
潜んでいるものは
私自身




頭の中でのんきな思い付きがぐるぐるめぐる












今日は国際女性の日なのだそうだ。



































記憶

2012-03-07 15:19:45 | 思考錯誤







情けないことなのだが欧州に住んでいるのに私は英語が苦手です。
日本語さえも忘れがちの今、英語語彙などボンボンと勢い良く塊で消えて行くのが聞こえるようです。
先日の展示会でのことです。
イギリスのロイヤル・アルバート・ミュージアムのナショナル・アート・ライブラリーの担当者が私の小冊子を買ってくださった。
『円盤状の形で幾層も重なった作品』について訊ねられて説明しようとしていた私だったのですが、かなり妙な返事をしてしまいました。
知っていたはずの簡単な単語がどうやっても出てこないのです。仕方ないので独逸語で話し終えてしまいました。駄目だなあ、英語を勉強しなおさねばいけないなあと反省をしながらもほとぼり冷めると、今度は学ぶことをすっかり忘れてしまうのです。
漢字についても読めるのに書けないという文字が沢山ありますが、英語の単語も読めばわかるのにしゃべる時に仕舞ってある引き出しが見つからなくなって途方に暮れてしまいます。やれやれ。。。。何処にあるのかがわからないしひきだしが錆び付いて開かない。結果その辺に偶然転がっていた単語を拾って言ってみるのですが、まるでつじつまが合いません。
日本語についても『やれやれ。。。』と思うことが増えて来ました。実は、一体私の頭はどうなっちゃうのだろうか?と不安な今日この頃なのです。
記憶を正確に確実に引き出す方法があるなら知りたいものです。
先日誤まって消してしまったSDカード内の写真データが実は残っていたわけで、私が取り出せない記憶だってそこにあるはずなのだと想像します。再構築するソフトウェアがあるなら欲しいので、どなたかご存知ならお知らせください。



ところで"3.11" 特別な言葉になってしまった3月11月が間もなくやってきます。
昨晩ArteというTVチャンネルで原発事故の特集を組んでいました。今、原発事故特集番組やチャリティーコンサート、展覧会があちらこちらで開かれています。
先日も言葉で表現する人と絵で表現する作家の2人組みに出会いました。福島原発事故を受けた作品の展覧会を開いたといいます。
3月11日土曜日にはケルンの一画廊で北日本大震災の被災地のためにチャリティー展覧会に知人が参加します。 (Art68

あれからもう一年が経ってしまうのだと大きなため息をつきました。今でも毎日、震災関係、原発関係の記事を追い続けていますが『大丈夫』『仕方がない』という声も増えてきたような気がしています。原発再稼動の線路がひき直されて走ろうとしているようです。甥の通うことになっている中学校なども学校側には危機感は"全く"無いらしいので心配です。 ドイツでも日本の原発事故、震災被災者、被害者の皆さんを忘れていません。

記憶の引き出しが散らかって思うように見つけられないとはいえ。。。震災後追い続けた映像は忘れることが出来ません。




脱原発したいね
南三陸-ある一つの町の運命独逸語
福島-裏側の真実独逸語















幽霊歩き

2012-03-06 17:39:41 | 思考錯誤







先週末のケルンでのブックアート展示会は無事終了した。
いや無事に終了と言うのは間違いだ。
会場を離れる直前の事だった。
ある参加者が解体していた机が私の足の甲に倒れてきたのだ。
声が出なかった。涙が出た。
骨が折れたとは感じなかったが、みるみる内に腫れて足の甲に半わりのたこ焼きが出来上がった。
夜中にトイレに行くのもかなりの苦労でベットからトイレまでの10歩程が遠い。かなり遠い。
翌朝は少しばかり痛みが治まってきたので、カタツムリのテンポで医者に行った。
顔なじみのレントゲン技師が『板を足で割っちゃったんだって?』などとつまらない冗談をいう。
『作品でも倒れてきたんですか?』と担当の先生がそう言いながら診療室に入ってくる。既に私の状況を皆さん把握しているらしかった。
去年は雪の中で滑って転んで膝を痛め、ドアに肩をぶつけて痛めた。そして今回は足の甲だ。
ドジな奴だと思われているに違いない。(実際そうなんだけれどね)
幸い骨に異常はなさそうだった。結局薬を塗って包帯でぐるぐる巻きにされて帰ってきた。
今朝は少し腫れもひいてきて少しずつ歩くのも楽になってきたが、幽霊みたいに部屋の中を歩いている。
板の間をすりすり靴下で拭くみたいに歩くと楽なのだ。
後1,2日は私は幽霊のまま板の間を彷徨う。



追記

幽霊歩き。。。とかいたが何か別のものにそっくりだと思っていた。
今気が付いたのだが、それはスターウォーズに出てくる3POだった。

霧が晴れると。。。

2012-03-02 12:33:40 | 思考錯誤





霧の出た日。
散歩から部屋に戻り早速撮った写真をコンピューターに取り込もうとした。最近目の調子が悪い。画面がいつもよりぼやけて見えていて、実のところ細かい文字など読めていなかったが、いつもの手続きなので気楽なものだった。ところが一つ動作を間違えてしまい、あっと息を呑んで動作が凍結した。カードの写真データを一枚残して消してしまったのだ。
がっかりして、気が抜けたが、とりあえず気を取り直しお茶を淹れて飲んだ。ついでにお腹も空いていたのに気が付いたので昨日の残りおかずを使ってサンドイッチを作り、食べた。メール着信チェックをし、音楽を聞いた。
深呼吸を一つ。
さて、私はまだあきらめてはいない。データを消したといっても完全に消去されているわけでは無いと聞いていたのでどうにか復旧できないものかと調べる。
すると幾つかのフリーソフトを見つけ、早速それをダウンロードし、このようなプログラムを無料で提供してくれる人に心から感謝をしながら作業開始し、待つこと小一時間。復旧終了のサインが出て、どきどきしながらデータを開く。
すると魔法を使ったようにもとどおり。驚くことではないのかも知れないが、やっぱり驚いてしまう。
消えたと思った写真は霧の向こうに見えなくなっていただけで霧が晴れたら戻ってきたというわけだ。
やはり霧の魔法ってことにしておこう。



これが魔法の杖


気になった話
 東京電力の再建計画 これが本当であれば、とんでもないことだ。