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散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

買い物

2010-07-23 07:57:49 | 収集物品



デパートの中を突っ切る途中ARZBERGのティーポットに赤い札が貼られていてほぼ4分の1の値段で佇んでいた。(20ユーロ)
丁度ティーポットが欲しいと思っていたので連れ帰る。
"物”を増やしてはいけないと思っているのに、なかなか難しい。

昔蚤の市に足しげく通っていた頃、アンティークとまではいわない程度に古いティーカップや卵立てやガラス物を少しばかり集めた。
これが始まるとあっという間に物が増えてしまう。
収集品がぎっしり飾られたWunderkammerのような部屋も好きだけれど、何も無い部屋も好きだ。この間で常に揺れている。

つまり私の周りには物が沢山散らばったり、すっかり仕舞い込まれたり、増えたり減ったりを繰り返しているわけで、呼吸のようだ。






好きな形

2009-11-27 17:40:34 | 収集物品
不思議な形をしている。





羊の角。。。ではない。

変形アンモナイト。。。でもない。

巨大化したぜんまい。。。でもない。







昨日のこと。
訪ねてくれた友人が「これを見つけた時にね、これはSだな、と思ったんだよね」といって綺麗な黄色の薄紙に包んで、手渡してくれた。

(ありがとう)



そして正体を突き止めた。

Carludovica palmata Ruiz の実の鞘が裂けたところを乾燥したらしい。




招き猫

2009-01-15 08:51:17 | 収集物品


私の持っている招き猫は小さい。
身の丈8cmほどのちびだ。
もう何年も前に日本に帰った時、偶然瀬戸物屋で見つけて気に入って買ってきた。
右手挙げ金運を左手挙は客を招くのだそうな。
今日はちょっと特別な日だから、
あちらこちらから福を招きたい。
。。。ということで、猫達に一回り回って貰った。

道具

2007-10-09 07:40:30 | 収集物品


先日出かけたEssenのZollvereinにあるレッド・ドット デザイン美術館のお土産コーナーで〝Ziliss”という調理小道具を作っているスイスの会社の製品が幾つか置いてあった。Zilissにはレッド・ドットを受賞した商品があるらしい。
私は幾つかあった商品の中にニンジン千切り小道具を見つけた。これをニンジンにあててスッと引くとニンジンの長さだけの細い千切りが出来る。料理好きの友人にのプレゼントに買って来たのだが、上手くいくかどうか試してみたところ案外便利でちょっと私もほしくなっている。
写真下のもう一つのオレンジ色の道具は近所のスーパーマーケットの野菜売り場に積まれていたものでやはりニンジン削りである。このニンジン色がvividで気に入ったものだからつい買ってきてしまったものだ。何のことは無い鉛筆削りと同じ仕組みで、ニンジンを突っ込んでぐりぐりと回すと削りかすのようなものが出てくる。出てきた削りニンジンで花のような形を作って料理の飾りにするアイディアらしいが、飾りとして今ひとつピンとこない。
くるくるの削りニンジンでサラダでもつくると良いかというとそれもどうかな、と言う気もする。しかしなんとなくこの無用の長物的ニンジン削りはおかしな存在感があるので、とりあえず気に入って手元に置く事にした。
文房具や調理小道具って中々見ていて楽しい。

  このとおり! 

卵集め

2007-04-09 04:45:28 | 収集物品


本日晴天なり。
道端の吹きだまった桜の花びらがくるくると踊っている。

去年に引き続きイースターの卵飾り展示即売会を覗いてみた。
コレクションを始めると物が増えるのが悩みになるから、やめておこうと思いながらも贈り物として購入しておくというのも悪くない、というアイディアを見つけて今年も2つ選択。

美術館を出て明るい日溜まりを散歩する人々に混ざりしばらくそぞろ歩き。
いつものケーキ屋の前でいつものように立ち止まる。
                                
                                     

昔ながらのパンやケーキを作る店で、年配のご夫婦が二人で店をきりもりしている。主人は大分腰も曲がったとはいえまだ元気そうだし、奥方もきびきび接客している。
実はこの店のパンやケーキが飛びきり美味しいと思った事があるわけではないのだけれど買わずには帰れないのだ。
やっぱりケーキと夕飯用のバゲットを一本買った。

そのままライン河沿いを少し散歩する。
なんとはなしに散歩道の脇に立っていた看板を読んでいると、スッと私の横に人が近づいてきて屈み
「Hey,look at this, look at this...」といいながら私の足元をつついた。
何事かと足元を見ると手品師のように開いた彼の手のひらに小さなチョコレートの卵が2個乗っていた。
私はからかわれていたたわけで、後姿が子供にでもみえたのだろうか?
チョコレート卵を受け取ったまま驚いて目を丸くしている私を見てみんな笑っている。

歩き去る大男の後姿に兎の長い耳が見えはしなかったか?

なぜなら、イースターに卵を担いでくるのは兎なのだから。。。

正解は

2007-03-05 16:58:11 | 収集物品
謎の正解は。。。


 

手にとってつくづく見ればわかるかもしれませんが、写真からでは正解者が出なくて当然でした。

ある日、ある花屋のガラス物ひしめく棚の前で、しばらくぼんやりしていると隅に売れ残りの蝋燭たてが並んでいるのが見えました。
棒状の部分を土や砂に刺して立てるタイプの蝋燭たてが何種類かあったのですが、中でこの”物体”がなんとも魅力的だったのです。

本来の役目をもうすっかり忘れ去ったような表情で棚の上に他の収集物と共に並んでいます。

Encre Invisible

2006-04-25 07:46:33 | 収集物品
まったく妙な夢を見ていたのです。
とは言っても、楽しかったのか、恐かったのか、辛かったのか起きてみたらすっかりわから無くなっていて、ある音だけが耳にこびりついています。それは例えばペン先で硬質の紙の上を引っかくような音でした。
夢から引き剥がされて、現実との間で宙吊りになっているような時間があります。
薄暗がりの中でどちらの世界に留まっていようかと判断のつかないまま、いつものように紅茶を入れて、カップの中のあつい液体が描く軌跡を追っていると、入り口のドアの向こうに何者かの気配がしたのです。
そのうちに先ほどの夢の中で聞いたようなカリカリと言う音も聞こえてきて、仕舞いに“バサッ”と大きな音がしたのでドアを開けると、玄関のライラックの花の香が風にのって動いたように感じましたが、誰もいないのです。
足元に視線を落とすと、真っ白な封筒がいかにも律儀な感じにおいてあるのが見えました。
封筒を拾い上げると表にも裏にも何も書かれていないのですが、中に数枚の紙が入っているような手ごたえがあります。
私宛に届いたのかどうかはっきり記されていないので、それを部屋に持って入ったものの机の上において少し途方に暮れてしまいました。
取りあえず、新しく注いだお茶をすすりながら朝ごはんのしたくを始める事にしました。
真っ白く汚れ一つ無い封筒の存在が気になって仕方ないのに、その誘惑を振り切っていつものようにゆっくりと朝食をとることにしました。
グラスになみなみと注いだオレンジジュースを飲み干し、丸いパンをナイフで半分に切り分け、バターを隅々まで丁寧に塗り付け、オレンジマーマレードをその真ん中に乗せます。
光を煮つめたらこんな風に見えるのかもしれないマーマレードを眺めながら、パンの端に齧りつくと、すぐにはマーマレードには辿りつかず、ぺっとり鼻の頭にぶつかりました。
ミルクを入れたエスプレッソの香りはいつものように目覚めを助けてくれます。
サイコロに切ったチーズが皿の上にピラミッドを築いていて、5日前に蒔いたアルファルファはピラミッドの裾に広がる緑の草原です。
そういえば、この間歩き回った廃墟の瓦礫山とその周りの空き地にも似ています。
朝ごはんを終えて、皿を洗い流し、水をぬぐって棚にしまい、流しを片付け、大振りのカップになみなみとミルク入りエスプレッソをもう一杯入れて、先ほどの白い封筒の前に改まって座りました。
一体誰が書いたものなのだろう?本当に私宛なのだろうか?
恐る恐る注意深く封を開けると、中には数枚の便箋が、やはり律儀に折りたたまれて入っていました。
便箋を取り出して広げて見ると、そこには何か書いてある事が感じられるのに文字が見えないのです。
便箋は4枚重なっており、どの紙にも何かが書かれているらしい事がわかります。
陽に透かして見ても何も見えないし、匂いをかいで見るとほんのわずかにライラックの香がしました。
思いついて台所の電気プレートで便箋を暖めて見ると、間もなく矢車草色の文字が現れ始めたので、好奇心でいっぱいになりました。
「この文字は紙が冷えてしまうと消えて行きますから早く読むこと。」
とぎこちない文字で書かれた注意書きが先ずあらわれました。
「貴方は先日XX市の○○文具店にて”Encre Invisible”をお求めになりました。」
と続いています。
確かに私は先週末Encre Invisibleと表書きのある美しいインクを手に入れたのです。
廃墟の瓦礫山の近くにあるその店は、こぎれいで整然とした棚が並ぶモダンな文具屋です。
様々な紙が重ねられて並んでいる間に、唐突な感じでこのインクがあったので、目を引いたのでした。
良く見れば“あぶりだし用”のインクらしい事がわかりました。
見えないインクなんて楽しいし、こういうものが私は大好です。
インクを買って家に戻ってから、誰あてに、何を書こうかと思い巡らせながら、便箋にいたずら書きをしただけでその日は終わりました。
「貴方があのインクをお使いになったその時、私の“本”に貴方の名前があらわれました。そのインクはそういう物なのです。」 
                  
                         ○  ○  ○  ○  ○ 

調子に乗って、前置きみたいな小話が長くなってしまった。
話の続きは、まだ見えないインクの文字が現われてこないのでわからない。
。。。。。とお茶を濁しつつ冷や汗かきながら退場してしまうことにします。

                
                 これがそのインク
                         
                             
このインクで書いて暖めると文字は現われる。
楽しいでしょう?

兎に角、さき一昨日こんなインクを見つけて嬉しくなって買ったのだった。




標本箱:釦

2006-03-16 00:00:00 | 収集物品
昔,蚤の市で幾つかこんな釦のサンプルを手に入れた事がある。
プレゼントしてしまって今はこれ一つしか残っていない。
安物釦ばかりだけれど、このキラキラ光るキャンディーが標本採集されたような雰囲気が気に入っている。
大体私は標本箱が子供の頃から大好きだ。
まあ、細かい物を集める事が好で、沢山並んでいるところを見るのが好きなのだ。
博物館の収集物の棚はもとより、釦屋の棚、薬やの棚など見ているだけでとても嬉しくなる。

私は「何か」を作り始めると必ず10個単位で作る。そうしないと気がすまない。 その「物」が沢山並んだ所が見たいと思うので、作り始めたその作品がのっけから使い物にならなそうで、陽の目を見ない予感がしても、始めると10個かそれ以上は作ることになる。物によっては更にドンドンとエスカレートしてくる。そして塵が増えては途方に暮れるのだ。

細胞の増殖のような作品を作りたいと思う。そんなものが「見たい」と思う。
「部分」は増殖しながらそのうちに「何か」に形成されるのだろうと期待している。
(なあんだ「期待」って程度の意気込みなのかと言われそうだね。)

兎に角、そんなわけで標本箱に採集物が並んでいるのを見るのは2度の飯より好きだ。
(3度も飯を抜かすと目を回すので、とりあえず2度としておいた。)

待機中

2006-01-27 13:38:42 | 収集物品
去年の暮に私の小さいデジタルカメラに装着可能なテレコンヴァージョンレンズを注文してあった。
インターネットショップで捜しまわり在庫もありそうなことも特記してあるのでその辺りで手を打ち発注したので、楽しみにしていたのだけど待てど暮らせど届かない。
店はライプチヒにあるからそう簡単に押しかけて奪ってくる事の出来る距離ではない。
メイル確認するとこれから発注だというのだ。
在庫有りとあったのに、ウェブサイトに乗っているデータはあまり当てにならないのがわかった。
それがようやく昨日届いてわくわくしながら荷物をあけると、当たり前だがレンズが入っている。
早速装着して。。。と良く見るとなんとアダプターが必要なのがわかった。
ジェットコースター急降下。
まあこれに関しては知らない私がいけないのかも知れないけれど酷いなあ、一言アダプターが必要と書いておいて欲しかった。
またこれも注文しなければいけない。
この際お金が又余分にかかるという事より、レンズを試す日が数日お預けになったという事の方にがっかりした。
今度は別会社に発注したらその日のうちにもう発送しますとのことなので、もうそろそろ届く筈なのだ。
それで私は外出をせずに郵便配達を待っている。
早く来て欲しい。
早く来ないと蟻地獄の巣が段々に大きく広がって配達車ごと喰ってしまうかもしれないぞ。

追記:
この記事を書いてアップしようとしたら昨日の配達の若者がやってきたので、配達者及び配達車は破壊の憂き目を逃れた。レンズも装着完了。めでたしめでたし。
これをもって今から近所を徘徊する予定。一眼レフは欲しいけれど取りあえず今はこれで満足。



無花果型火山弾うずまき文様

2005-12-23 11:01:42 | 収集物品


「こんなものをクリスマス市で見つけた」と友人が小さな火山弾を持ってきてくれた。
幾つか火山弾を持っているが、こういう表面を持っている火山弾ははじめてみた。
化石のような渦巻状の模様が表面に散らばっている。
丁度形も大きさも無花果のようなので"無花果火山弾うずまき文様”と命名した。
色々な半貴石のアクセサリーの脇にこんな化石をゴロゴロと箱の中に大きさで仕分けして売っている店で、頼むとこの火山弾を半分に切ってくれる。
中にどんな結晶が見られるかはあけてのお楽しみと言うわけだ。
「必ず切ってもらいに行ってね!そしたら見せてね!」といわれて約束していたのだけれど切らずに仕舞った。 
本当はその店まで行ったのだが、やはりそのままもって帰った。
なぜなら、このままがとても魅力的だし、中に何が入っているかわからないところで勝手な想像を膨らませることも出来る。
たいがいが透明無色の結晶の赤ん坊みたいなものが内壁に張り付いているようなものが多いようだけど、ひょっとしてこの石の中には何か違うものが入っているかもしれないと考えてみる。 
後でこの表面を少し磨いてみてもいいかもしれないけど、とりあえずこの火山弾が秘めている"世界”はそうっとこのままにしておこうと思う。
だから、"中身をみせられなくでごめんなさい”と謝ることにした。



カナリア諸島ランザローテの火山弾。黄緑やピンクのオリーヴィンが見つかる事が多い。





宮沢賢治の気のいい火山弾と言う小品を見つけた。

昆虫交換

2005-08-24 18:17:12 | 収集物品

きれいな透明の粒つぶ
が大好きな甥にビーズを使って
虫のブローチを作って送ったら

蝉が飛んできた。
5歳の指が作ったせみ。
昆虫大好きの甥はカブトムシや
クワガタムシの絵も描いてくれた。
初めて貰った手紙。

ついでにこれは彼が
4歳の時に作った甲虫。
焼き物だ。


木で遊ぶ

2005-08-15 00:00:50 | 収集物品
どんぐり: 古代北方、ケルトの生命、多産、不死を表わすシンボル

木材が部屋のアチコチにゴロゴロ転がっている。
ひょっと思いついて、手慰みに実物大のどんぐり独楽を作ってみた。
回るかな?と試してみたら、ちゃんと勢い良く元気に回る。
切りくずのゴミ箱の中の木切れが独楽となって蘇った。



下の写真の竹トンボは先回日本に帰った折、川越の路上で売られているのを
見つけて大喜びで買った。良く出来ている。
絶妙なバランスで物の端や棒の先に止まってしまうのだ。
筆洗いのバケツのふちにだって難なく止まってしまう。
尻尾の辺りを人差し指でぐいと押しても上手くバランスを取り続けている。

竹は優雅さと耐久力のシンボル性を持っている。
この竹とんぼは実に優雅にどこにでも止まって、少々の風にも耐えて揺れている。