散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

晩秋

2016-11-28 07:36:08 | 散歩絵





路上 埋める秋
積る枯れ葉を踏みしだく音だけ
が道連れ

多分人々はいるべきところに収まっていて
路上は閑散としている

足元に絡まる
晩秋


今日の話

2016-11-26 22:24:37 | 散歩絵




チーズと蕪
胡瓜に干しぶどう

コーヒー

買って店を出た
冷たい空気が頬をぎゅっと挟む

忘れていた今朝の夢がつるっと顔をだした
ので
消えないうちに
受け止めたい
のに
チーズと蕪
胡瓜に干しぶどう

コーヒー

両手をふさいでいた
から
つるっと飛び出した夢は
ころころ転がって
また
見えなくなった。

私の手
あいかわらず
つかみそこね

いる。









城の中、駆け巡る。。。。

2016-11-18 17:44:08 | 散歩絵

今朝、散歩にでて間も無く雲行きが怪しくなった。仕舞にはカメラを上着の中に抱いて家まで走ることになった。





デューレンという街に出かけたのは今週の火曜日だった。途中車窓からケルンの大聖堂や工場の煙突は三分の一ほど消しゴムで消されてしまったように見えたのが愉快だった。霧の仕業だ。
アーヘンとケルンのちょうど中間に位置したこの街はアイフェル山地の麓にあり、製紙に適した柔らかな水が豊かであることから、製紙工場が集まった。今では大分縮小されたものの、まだいくつかの有名製紙工場が稼動している。歴史も古く、戦前は豊かな都市だった様だ。

その街のはずれに森を従えたブルクアウという水城がある。14世紀に築かれ、以来幾度も城主を変え、第二次世界大戦中に破壊と強奪の憂き目に会った。1974年から1991年にかけて城は再建されることとなり、現在文化施設として復活している。
基礎は古いものの新しく再建された城なので今ひとつ中途半端な雰囲気であることは否めない。
城の一部450平米は展覧会場となっていて、今回三人展をする事になり、展示の為に出かけたのだった。
部屋は5つのブロックに分かれており、なかなか難しい空間で二日間かけての展示作業になったが、火曜日の晩はデューレンの知人の家に宿泊させてもらう事が出来たのが幸いだった。









展覧会のインフォメーション

Ausstellung „Dreisatz“ mit Mavi Garcia, Kai Savelsburg und Setsuko Fukushima
Vernissage: Sonntag, 20. November 2016 um 11 Uhr
Eröffnungsrede: Bürgermeister Paul Larue um 15 Uhr
Einführung: Stefan Skowron

Ausstellungsdauer: 20. November 2016 bis 8. Januar 2017
Freitag, 9. Dezember um 19 Uhr Performance Mavi Garcia / Ruth Mensah,
um 20 Uhr Lesung Kai Savelsberg

Öffnungszeiten: Mi. + Sa. 14 bis 18 Uhr und So. 11 bis 18 Uhr
Kontakt: p.goertz@dueren.de oder 0160 91764450
Schloss Burgau
Von Aue Str. 1 | 52355 Düren











光る道

2016-11-17 20:56:55 | 散歩絵



ここしばらく空は暗い。雨雲の隙間にカメラを持って一回りする。
雲が引き千切れて太陽が顔を見せる瞬間、雨で濡れた車道は光った。
美しいなあと何枚もシャッターを切ったが後で写真を見ると、どうもあの瞬間の美しさが無い。
感動が写真に写るならいいのに。。

帰り際、胡桃が落ちていた。光る道を味わう精神的楽しみから一転し、食い意地が勝って、カメラを仕舞い胡桃の木の下で目を凝らす。
そろそろ胡桃の木は実も葉も落としきろうとしている。今年は胡桃に取り付く小バエが大量発生したらしく、不健康な感じに真っ黒になった実が沢山落ちている。外皮をむいてみると中は無事のようだった。木に挨拶をしてから大切な実を十個ほど持ち帰った。