散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

キャベツ漬け

2007-12-30 21:39:22 | 飲食後記
先日の日記に書いたキャベツ丸ごとザウワークラウトはどこにでもあるものではない。
ザウワークラウトは肉料理の付け合せであることから肉屋で売っている。そして味もさまざまだ。
乳酸発酵させた野菜というのは世界各地に見られるものだけれど、キャベツの漬物は中でも知名度の高い物のひとつではないのだろうか? 特に中央、北、東ヨーロッパ各地では野菜の少ない冬のビタミン補給にもってこいというわけだったのだろう。

キャベツ5キロ
塩100g

これがザウアークラウトの材料である。好みでキャラウェイ、セイヨウネズの実、林檎、葡萄の葉、人参などを入れても良い。私なら林檎とキャラウェイとセイヨウネズの実を入れる。

漬物用のキャベツは日本のそれの様なやわらかく甘いキャベツではなく、石のように硬いまるで大砲の弾にでも使えそうなゴチゴチのキャベツだ。千切りで塩をかけたりソースかけたりの付け合わせのような生食などとても出来るような代物ではない。
それを強大な千枚卸のような道具で千切りにし、甕の中に塩とキャベツの千切りをギュウギュウと汁がにじみ出るまで押し付けながら、繰り返し重ね、清潔な布を敷いて重石をする。毎週一度は新しい布に取り替えて4~6週間すると出来上がりだ。

仮に日本のキャベツで作るなら一週間もしたら出来上がるのではないだろうか?
要するに白菜の漬物と同じなのだ。もちろん作り手により味はかなり変わってくる。

ザウアークラウトといえばウィーンに出かけたときの事を思い出す。
にぎわう市場の店のひとつは漬物店で、色々な風味のきゅうりピクルスがそれぞれの樽の中に漬かっていたり、それはいかにも美味しそうだった。その脇に大きな木の風呂桶(悠々私一人が浸かれるほど大きい)のようなものが2,3並んでいたので覗き込むとザウワークラウトだった。その店の場合千切りのキャベツでも丸ごとでもなく、キャベツの葉を一枚一枚はがし層にして作っていた。このときは旅の途中でもあり汁の滴る葉を背負って歩く事ははばかられたので買わずにしまったのが残念だった。いつかまたウィーンに行ったらぜひ試してみたいもののひとつだ。
とにかくその様に色々なのだ。
酸味塩味のきついものもあれば、生で食べても美味しいものもある。食べ方にも色々ある。
ミュンヘンの知り合いを訪ねたとき、彼は母親直伝のKrautkrapfenを作ってくれた。ザウアークラウトを少量の塩豚やたまねぎなどと炒めて平たく伸ばした麺に巻いて輪切りにし、フライパンに並べて蒸し焼きにする。これはなかなか美味しい。料理の間2度ほど実家に電話をかけて教えを請うていたが、美味しく出来上がった。
美味しかったね、と食事が終わってからまもなく、”母親の作るKrautklapfenには及ばない”と彼はため息をついた。
ロシアではザウワークラウト入りのピロシキもあるらしい。昔私がロシアに行く前に教えられていたことだったが、残念ながらその時には見つからず試し損ねた。(もっとも旅のはじめで揚げ物を食べ、おなかを壊して大変な目にあっていたので例え見つけたとしてもためらったに違いない。 ロシア旅  





今回私の引いた風邪は咳がひどかったくらいで、今日は少し頭痛がして重い漬物石が首の上に載っているような気分だが、それでも元気なほうだ。
明日大晦日は早朝に街の市場に行って仕入れをし、近所の店に注文してあるラム肉を受取りに行き、今年最後の料理だ。(それに挑む気力があるという事から捺しても元気だということだね)
(コメントくださった皆様。ご心配ありがとうございました。)

それまで今日のところはこれからカウントダウンまで、おとなしく暖かにして本でも読んですごすことにするつもりだ。






鬼の霍乱

2007-12-29 06:39:21 | 飲食後記
とうとう風邪を引いてしまった。
おきているとそれほどひどくは無いが寝ていると咳がひどくておかげで背中も腰にもひびいて痛い。息がひゅうと鳴って胸の奥からひびく咳だ。
しかし、じっと寝ているほどひどくは無い(と思っている)ので買い物に行ったり、良いか悪いかわからないが短い散歩もした。
そのせいか症状進行中。
12月に入ってから色々あったせいでどうもいつものペースが取り戻せないままに今日に至っているので、早く風邪を治して新年早々何とかしたいものだと思う。


今日の買い物:ザウワークラウト。
丸ごとを買ったのは初めてだ。ちょっとした迫力である。



唐辛子が入って辛味の効いた漬物になっている。
今夜はこれをスープにして食す。



これは先日バイエルン出身の知人から教えてもらったクルトン入りジャガイモ団子。
直径10cmほどのボールは餅の様な歯ごたえでなかなか美味しい。



具合が悪くなっても食欲のなくなることが稀な私だ。


とはいえ今夜は早く寝床に向かう。



Vollmond bei Weihnachten

2007-12-25 11:04:09 | 飲食後記
12月24日の満月



月-地球の距離365 000 キロメーターに接近の満月。
(1月3日には405 000 キロメーターに離れてしまう。)
これだけ接近した満月を見るには2023年まで待たねばならないそうだ。






12月24日夜

アンディーヴの温菜
にんじんかぼちゃレタスのサラダ。
手打ちパスタ
ウサギ背肉の柚子胡椒巻き
(背肉に巻き込むのは普通タペナーデだが、いただいた柚子胡椒があったのでそれを塗りつける。)



ちょっと喉が痛かったり、胃腸がしゃっきりしなかったりするのだがここで風邪に負けていてはいけないので、色々元気の出そうなものを試している。




12月25日

午後2時交通情報が流れた。
”アウトバーンに『鵞鳥』が歩いていますのでご注意ください。”
クリスマスに食べられそうになった鵞鳥があわてて逃げたに違いない。









氷世界

2007-12-24 11:44:33 | 自然観察


凍った宇宙に
手のひらを当てる
一瞬に
肘に
肩に
項に
鎖骨に
心臓に
喉仏に
脳天に
氷の宇宙が開く



  ほら、みている。






皆様に
静かな良いクリスマス祝いをお祈りします。




また曇ってきたので、今夜の満月を楽しめそうにない。
特別明度が高いというので楽しみにしているのだけれども。。。

Lucky Heart

2007-12-23 12:36:04 | 植物、平行植物

Hoya kerrii






ラッキー・ハートという名前がついていた。
めでたい感じでいいね。
友人達を訪問する手土産。




 

昨晩はそのハートを持って手作りドイツ料理を
ご馳走になることになっていた。

私は食後のデザートを約束していたのだ。↑写真
シュークリイム(Windbeutel)の山、カラメルの糸を纏う。

この"カラメルの金糸”を一度やってみたかったのである。
ところが、知らなかったことだがこの糸は15分もすると少しずつ
細いものから解け始める脆いはかないものであった。
食前に仕上げなければ美しい衣を見せることが出来ない代物だった。
見栄えは悪くなったが、それでも美味しく出来上がったので、
満足してもらったのだが、残念でもあった。

Windbeutel=風袋というドイツ名は、この中身の無い皮を思えば、
ぴったりだね。











(↓写真)これは先日作ったもの。



年末恒例ドライフルーツラムケーキ
ミレニウムの年から始まった恒例なので
ミレニウムクーヘンと呼んでいるが
Dezemberkuchen=12月のケーキと名前変更。


氷樹

2007-12-21 02:05:22 | 自然観察




今日は寒い。
寒さにへこたれて用事をひとつ残して帰宅してしまった。
もっとも、急用ではなかったから問題も無い。(。。。と思う)

生垣や道端の枝葉は白銀の粉をはたいてよそ行きの姿に
蜘蛛の巣も優雅に白いビロウド飾り紐の様だ。
白樺の白い細枝が薄灰色の空を背景にゆうらりと踊っている。

私は小さなカメラをポケットの中でしっかり握って暖める。
寒くなるとストライキを起こすのだ。
もっとも私自身も寒さにほとんどストライキを起こしかけている。

それだから、何とはなしに慌ててパッとシャッターを押しては
急いでパッとしまうので、どこにピントがあっているものやらわかりはしない。
そんなに慌てることも無いんだろうけれど。。。。つい、そうなってしまう。

寒くなりましたねえ、と眉間にしわを寄せて言うと
『冬はこれじゃなくっちゃだめだよ。』とまるで私を非難するかの如くのたまうやつ居れば、
『まったく嫌だねえ。。。』と冷気に首をすくめて大いに同意するやつもいる。
繰り返すが私は後者に属する。
しかし薄氷を纏う美しい裸木はこういう寒さで無ければ見ることは出来ない。

ヴァイナハツマルクト 

2007-12-20 05:06:24 | 思考錯誤
ヴァイナハツマルクト
毎年毎年繰り返し。
回転木馬の猫(!?)になった気分だ。。。。。
ぐるぐる回る。。周りの景色はほんの少し変わっている。
ぐるぐる回る。。"私”は色褪せてポロポロと少しずつ剥げてゆく。







(↑なぜ猫かというとメリーゴーラウンドの乗り物の中に"魚を咥えた猫”を見かけたからなんだけれど。。。ダチョウや河馬の乗り物もあった。ちょっと面白い。私なら何に乗りたかったろうか?)







取り立てて珍しいものも見当たらず、友と二人で悴みながらそれでも歩いて回った。
エルツ地方の繊細な木工細工を並べる店を去年見かけたのを思い出し探してみると、ちゃんと去年と同じ場所に店を構えており、散々迷った挙句に小さな細工物を買った。
それは木で出来たとても繊細な小さい花一厘が小さな木の筒の中に入っているというものだ。(爪楊枝よりも細く小さい)




ポケットに花を一厘持って歩く。




















安物のみやげ物屋みたいな店の並ぶ中で寒風に頭や尻尾をゆうらゆうらさせている不思議な生き物がいた。風がヒュルルと通り過ぎるといっせいに『そうだよ、そうだよ、そうだよねえ』という感じに頷いたりしている。
不思議なやつらの同意を得て私も友も3匹ずつつれて帰った。
今も机の上で私が溜息をつけば『そうだねえ。。。』と頷いてくれる。
日本にもこんなような民芸土産があった。
しかし、この荒っぽい思い切り下手糞風な仕上げが気に入っている。

なんだ、結局面白くないヴァイナハツマルクトの文句を言いながらも楽しんでいるではないか。。。といわれそうだ。



『そうだよねえ、そうだよねえ。。。小さな事にも楽しめる時っていうのは幸せだねえ。。。。』



ジャガランダ

2007-12-19 08:12:57 | 植物、平行植物



ジャガランダの種が南のほうから飛んできた。

ジャガランダという名前の持つ響きが好きだ。
どこか異国の音楽がするすると始まる気配がする。

紫色の花の咲く樹がそれほど数多くないからだろうか
紫色の花冠を頂この木には目が惹かれる。
初めてジャガランダの並木を観たのはポルトガルであった。
結んだ実はカスタネットのような形をしている。
カスタネットの中には蜻蛉の羽のように薄くもろい翼をつけた種子がとび立ちを待っている。
南から飛んできた草木の種子を並べたり積み上げたりしながら、異国の調べに耳を傾ける。





週末報告:おまけ

2007-12-18 07:03:41 | 飲食後記



先週末に作った(食)ものをここに記録しておく。
スペルト小麦のパンの残りがあったので、角切りにしてシロップ入りラム酒に漬けてみた。それを引き上げガラスのコップに入れ、冷凍してあったラズベリーを放り込んでホイップクリイムをのせた上に干しプラムと胡桃を飾ってみた。即席サバランである。これがまた面白い食感もでてなかなかおいしかった。

年末恒例ドライフルーツケーキを一本焼いた。
そう、今回は一本だけである。場合によってはまだ焼くかもしれない。
これは年末に焼くことにしている。時期になると『あれ』を焼かねば。。。という気持ちになるのがどうしてなのかはわからないのだが、そういうことになってしまった。
焼きあがってから砂糖を溶かし込んだラム酒をドボドボという感じにかけまわして2,3日ほうっておく。今年は秋に作った栗の甘露煮までも放り込んで見たので、かなり甘目かもしれない。今寝かしているから味見さえしていないので美味しいかどうかわからない。

凍てついた空気を窓の外に感じながら、熱い紅茶とラム酒がたっぷりしみこんだ甘い一切れを食べる贅沢なひと時を何時過ごそうか?





週末報告:砂糖大根シロップ

2007-12-18 00:18:40 | 思考錯誤
だいぶ寒くなってきたなあ、などとのんびりしたことを言っていたら外の植木が凍ってしまった。あわてて朝の薄暗がりでいたずらに右往左往した。鉢を動かそうと手をかけてもすっと動かない、敷石に凍り付いている。鉢をゆすったり、蹴飛ばしたりして床から剥がし、壁際に寄せてみたが、後は植物の生命力に頼るしかないだろう。。。などと呑気なことも言っている。
空鉢に溜まった水がすっかり凍って盛り上がりなかなかの迫力だし綺麗だ。かじかみながら氷の表面を眺めたりなでたりしているうちにすっかり冷えてしまったので、暖かい部屋に飛び込むと途端、じわじわと身体がほどけてゆく。熱い紅茶の入ったカップで指先を暖めながら、外を眺めると私の”とりあえず”の作業に意味があるかどうか、はなはだ疑問に思えてきた。


  



先の土曜日の事。砂糖大根シロップを作る手伝いをしてきた。
いや、実を言うと手伝いをしたとは言えぬほどまもなく逃げ出した私である。
砂糖大根は良く洗い、細かく切り、煮て、潰し、プレス機にかけて集めた汁を8時間ほど煮詰めるのだそうだ、8時間煮詰めるのはなかなか大変な仕事だ。なぜならば鍋と火が勝手に具合よろしくやってくれるなら良いが、焦げ付きやすいものであるから四六時中傍で鍋守りしていなければならないからだ。
私は砂糖大根を切り刻む作業を始めてみたが、まもなく私の軟弱な利き手の人差し指の付け根に大きな水ぶくれが現れ、絆創膏をはってしばらく任務遂行したが、細かい色々な作業をこれから山ほどしなければならない私の手である、ここで無理をして手を傷めて仕事が出来なくなっては何をしているのかわからない。。。と内心ひとりごちながら、ナイフを投げ、這う這うの体で逃げた。切れないナイフだったのもいけなかった。
砂糖大根の絞り汁はどういうものだか灰色をしていた。アクだろうか?
今頃ちゃんとおいしいシロップが出来上がっているだろうか? というのも、砂糖大根シロップを作った経験者は一人も居らず、試行錯誤のいわば実験だったのだ。
砂糖大根の一切れを齧ってみるとさすがに甘い。18から20 %の糖分を含んでいる。しかし灰汁のせいだろう、まもなく喉がイガイガとし始めて夜まで調子が戻らなかった。

逃げ出す算段をしている時、
『木瓜のリキュールがもう減ってしまってさびしいと言っていたけれど、これで作ったらどう?』と友人が小さなバケツにいっぱいの木瓜を持たせてくれた。本当のところそのためには夏の、色づいて黄色に内から輝くような実が良いのではないかと思うのだが、霜焼けで痘痕面の実たちだってまだ香りも良い。霜の降りた後だからひょっとして甘みが出るかも知れないと早速漬け込んでみた。
しかしこれはあくまでも喉の薬である。 おいしくてつい飲んでしまうのは良薬なのか、そうではないのか。。。




二月末の個展日程を急遽変更して他の日程と交換することになった。
最近こういうことがどういうわけか続くが、実のところほっとしている。
昨日インスタレーションに使うガラスの容器を試作した。ガラスで出来た家のような形の容器で手垢や汚れがつくと妙に存在感が出てくる。



植物写真

2007-12-14 08:15:33 | 写真







朝8時15分の空はまだ暗い。
















メモ

流星群Geminiden(Geminids)現在観測可能。
寒い冬空であまり話題にはならないとは言えペルセウス流星群よりもはっきり見える可能性あり。
グリューヴァイン(香料入り熱々ワイン)でも両手に抱えてマフラーぐるぐる巻いて夜空を眺めるのも一興。

週末

2007-12-10 19:24:18 | 思考錯誤


にぎやかな日曜日が終わった。
しばし放心状態(↑)
。。。というわけにはいかないか。

1)
オープンドアー2日目終了。喋りっ放しの一日だった。同じ事を繰り返すので仕舞いに誰に何を話したものだかわからなくなってくる。
それほど大きくもないアトリエだがさらに狭く感じられた。とにかく今年はこれでおしまい。

2)
先日の日記に書いたISSは打ち上げは来年一月に延期だそうだ。案外問題が大きかった様子。

3)
バナナブレッドをお客様方に振舞おうと思って作ったがしゃべるのに忙しすぎて半分ほど持ち帰った。まあ、パーティーではないし、仕方ない。
バナナブレッドにはフレッシュな唐辛子とグリーンペッパーが入っている。先日作った木瓜ジャムを混ぜ込んでみてもおいしいかもしれない。



4)
来年1月9日某学校の学生達にアトリエ公開をする。ちょうど忙しい時期ではあるけれど、若い人たちに私のようなやり方も”あり”なのだということを見てもらうのも良いと思っている。

5)
一昨日の土曜日の夜”何も考えないでボケッと見ていられる映画”を見たかったので、DVDを借りた。『ダイ・ハード 4.0』なかなか話が良くできている。楽しく観た。






土曜日の楽しみ

2007-12-08 23:05:19 | 思考錯誤
久しぶりに何も予定のない土曜日の楽しみ。



今年の夏、木瓜の実をたくさん収穫してお酒につけておいた。風邪ぎみで喉がちょっと痛くなったらこれを飲む。なかなかおいしい。おいしいから風邪気味じゃなくても『お薬』を飲んでしまう。だからすぐになくなってしまうので"薬”は数ヶ月の間に切れてしまう。

壜の中に残ってしまったボケの実の輪切りがきれいだ。ひとつ出して齧ってみた。
するとかなりすっぱいけれども案外おいしい。



捨てるのはもったいないので、砂糖を加えて煮てピューレを作った。
匙で掬って食べてみるとなんだかとてもおいしいのだ。これはマルメロのジャムを固めたお菓子にも少し似ている。もっともマルメロ、カリンとボケは親類だ。ペクチンがたくさん入っているためにピューレは冷えると固くなってくる。それを掬ってぺろぺろと舐めるという食べ方が楽しい。チーズにもよく似合うしね。
木瓜酒を楽しんだ後、実を食べる楽しみが増えたのでうれしい。



近所の駐車場にはクリスマスまで小さなスケートリンクや小さな市が立っている。
買い物の帰りに寄ってみるとアルガン・オイルを売っているお嬢さんがいた。 彼女のモロッコの親類がオイルを作っているのだという。かなり高いオイルで香りはちょっと上質のごま油に似ている。この油を昔友人から分けてもらったことがあった。サラダに使ったり、バゲットを油にひたして食べるが、味が濃いので少量にとどめておくのが良いかと思う。
何でも体にとても良い物なのだそうだ。ヴィタミンEの含有量がとても高い。
今回石鹸と肌用のオイルを買ってみた。



そうしてぶらぶら帰ってくると(我が家の階下はスーパーマーケットや本屋やらが並んでいるのだが)軒下で和気藹々クッキーをかじったりカフェを飲んだりしている人群れのがあった。よく見ると机の上に並んだケーキ、クッキーやスープの売り上げは寄付金となる事などが垂れ幕に記されている。
『ひとついかがですか?』という声に誘われて机に並んでいた包みを見るとスペクラチウスがあったのでひとつ求めた。スペクラチウスはシナモンなどの香料が効いている、この時期に食べるクッキーである。年中店に並んでいる地方もあるらしいが、この辺りでは季節のお菓子だ。



早速家に帰って紅茶を入れて食べようと袋を開けてみたら、なんだかとても面白い顔が並んでいたので思わず全部広げて点検する。
ちょっと薄めの生地で焼き加減もいろいろなのだがなかなかおいしい。(近所のレストラン提供)スペクラチウスの型は色々あるけれどもこの型はちょっと珍しいのではないかと思う。
古い型なのに違いない。楽しいね。




おまけ

いつも買い物をしているトルコ人の店にラム肉を買いに行った。すると時々魚が2,3種類だけ入荷するのだが今日はなんと鮭のかぶとがひとつ転がっていた。
トルコ人も鮭のかぶとを料理するのだろうか。。。珍しいので入手。



昼頃少し陽がさしたのは束の間、また暗くなってきた。
明日はまた嵐のような天気が予報されている。
明日はアトリエオープンドアーの2日目。










(あ、鮭のかぶと煮の良い匂いがしてきた。。。。)

ISS

2007-12-08 00:00:05 | 思考錯誤
土曜日の夜(もうすでに今夜ということになるが。)
アトランティスがISSにドッキングするので夜空にはいつもよりいっそう明るい光が現れるはずだというニュースを聞いたのは数日前。
6日に発射されるはずだったアトランティスは燃料タンクのセンサーが不調で打ち上げ延期されたのだが、今日もまだ地上でもたついているらしい。


今週末はまたかなり天気が悪い予報だ。
どちらにせよ夜空の星やISSが確認できる夜空は望めないだろう。






Heavens-Above  このサイトでISSがどこを何時ころに通過するか知ることができる。

ISS・シャトル2D位置情報
 これもわかりやすい。



ところでドイツでは土曜日の夜20時から20時5分まで『licht aus !』(明かりを消そう)キャンペーンを呼びかけている。趣旨は大変良いのだけれど、問題は参加者が5分間のブラックアウト直後いっせいに明かりを点けた場合,発電所のコントロールがちゃんと対応するだろうか?と電力供給会社は心配顔だ。

いずれにせよ環境保護の視点からはもとより、電気代がまたひどく高くなることでもあり、夜電気を煌々と点ける習慣を少しずつ改めることは必要だろう。


でも、蝋燭のともし火では作業は出来ないなあ。

ということで今夜はこれで終了。


メモ

2007-12-06 00:09:25 | 製作記録
Heute
5 Dez Schauer 11°C 8°C


Do
6 Dez Schauer / Wind 10°C 9°C


Fr
7 Dez Regen 12°C 4°C


Sa
8 Dez Schauer 7°C 4°C


So
9 Dez Schauer 8°C 4°C


Mo
10 Dez Schauer 6°C 3°C


Di
11 Dez Schauer 5°C 3°C


Mi
12 Dez Regen / Schneefall 6°C 3°C


Do
13 Dez Regen / Schneefall 7°C 3°C


Fr
14 Dez Einz. Schauer 8°C 4°C



当てにならないとはいえ向こう一週間の天気予報は雨雨雨。。。来週は雪も予報されている。今週末もまた雨だ。









1.今週月曜日はホワイトチョコレートとハーブを混ぜこんだシフォンケーキを作った。これはなかなか美味。食感がとてもよく甘さも控えたのでいくらでも食べられる。


2.展覧会に向けて壁面インスタレーション用に陶器で小さな枠を製作。
記憶の細胞。 細胞の中にさまざまなメディアの小さな”物”がはめ込まれる予定。


3.250cmx75cmのAlternative botanik シリーズの絵を2枚仕上げ。
まだ変化する可能性は大きいのでほぼ仕上がったということにする。変化するばかりでなくそのうち萎れ枯れて消えてゆくかもしれない。


4.DVDプレーヤー、アンプ、TV が壊れていた。
実はTVのチュナーがどうやら壊れてきているらしくケーブルTV受信がひどく悪い、一面に砂をまいたような画面になってしまう。まったく見る気が起こらない。映画なんか見ても大まかな部分しか見えず詳細がザワザワとしているので話の流れがわからなくなるくらいだ。TVも変えなければいけないのか?とため息をついていたら、相棒がデジタル受信アンテナで、DVDプレーヤー経由でTVを見ることができるだろうと言い出した。早速アンテナを買いDVDプレーヤーのプログラム設定をしようとするとうまく行かない。どうやら壊れているらしい。 保障期間でメーカーに出したところ、ソフトウェアに問題があったらしかった。
修理された機械が戻って設置すると目からうろこが何十枚も剥がれたような気分である。うわっ、はっきり見える!こんなに見えると手を叩いて感激する。
ちなみに我が家のTVは画面が小さいので(14インチ)余計にきれいに見えるのかも知れない。
アンプの方はもう長いこと壊れていた(小さい火を噴いた)ので中古のHarman Kardonを購入。 とても満足。


5.丸坊主になった土佐ミズキやりんごや桃やライラックも薔薇も、近づいてよく見れば小さな芽の元がちゃんと用意されている。