バラバラバラといきなり騒がしくなったので、窓の外を眺めると雨が降っている。
今年の冬はいつもより暖かい。まだ、暖かい。雨も少なく、ライン河の水位が下がりっぱなしで、貨物船の運航にも影響甚だしい様子。
私の草臥れた背中だか首だかはどうも私の重たい頭を支えるのに疲れたらしく不具合が出てきた。
とぼやいていたら、亀のジロは私よりも具合が悪そうで、クッタリしている。暫く前から気になっていた。昨日は生き餌をガツガツと食べて元気になるかと思われたが今朝は矢張り具合が悪そうなので医者に連れて行く。
結局抗生物質とビタミン剤の注射をされ、2日おきに抗生物質を与えるようにと注射三本を渡さた。
自分が注射をされるのも当然嫌ではあるけれど、注射をする側に回るのも気持ちがよくない。
きっと暫くのあいだ、亀のジロは私を恨むに違いないな。
先日友人とリチャード ロングの展覧会を観に行った。
場所は隣街のノイス市郊外でトーマス シュッテ 財団の彫刻ホールだ。流木がギッチリと並べられた作品、柱状の石の組み合わせはホールの空間の中でロングの景色として気持ち良く展示されていた。
だけれど私は、ロングの写真が一番好きだ。
彼の歩いた時間と空間が見えてくる。
ロング展の後はトーマスシュッテ氏の展覧会らしく、その準備が始まっていて大きな運搬車が到着した。シュッテ氏もその準備の為か現れてあたりをウロウロしていた。友人と私がホールの入り口でまごついていると、彼は「こちらが入り口ですよ」とドアを開けてくれたので、私たちはロングの景色の中へと向かいながら、やけに恐縮したのであった。
数日前の朝の散歩道
毎日の早朝散歩ではたまに美しい一瞬のご褒美をもらう事がある。