散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

展覧会のお知らせ

2012-04-26 23:14:02 | 美術関係
 ← クリックすると拡大されますが、ここを見てくださる方達の中に虫が苦手な方がおられるかもしれないのでとりあえず小さく表示します。このミミズは陶土で作られているらしい


”Natürlich Natur - Paralipomena”  展覧会のご案内


Am 5.Mai 2012 16Uhr Eröffnung.
Die Ausstellung bis 28.Okt 2012
AUSSTELLUNGSHAUS | Kunststaulager Spoerri | Hauptplatz No.23 | A-3493 Hadersdorf am Kamp | +43 2735 20 1 94 | +43 664 884 547 87

5月5日 16時より オープニングパーティー
場所: オーストリア、 ハーダースドルフ アム カンプ、 ハウプトプラッツ23


場所についてこんなインフォメーションも見つけたのでリンク


参加作家25名    ↓ 名前をクリックすると作品紹介されているサイトに飛びます。

Stephan Andreae/ Res Ingold,
Joseph Beuys,
Natascha Borowsky,
Mark Dion,
Christian Eisenberger,
Setsuko Fukushima,
Noémi Kiss / Andreas Reichl,
Sylvia Kummer,
Nikolaus Lang,
Ingeborg Lüscher,
Petra Lutnyk,
Christiane Löhr,
Natalie Luder,
Mariella Mosler,
Birgit Neumann,
Susanne Neumann,
Giuseppe Penone,
Barbara Räderscheidt,
Arnulf Rainer,
Alexander Raymond,
Vera Röhm,
Berty Skuber,
Daniel Spoerri,
Stefi Talman,
Cy Twombly,
Gottfried Wiegand,
Erwin Wurm


さまざまな角度から自然をテーマに扱った作品の展示です。
この展覧会と平行してウィーン自然博物館にてダニエル・スポエリ展も開催されます。



PS
私自身はどんな展示になっているのか、場所さえも今のところ知らないままです。
著名な作家から私のようなしがないものまで、写真、インスタレーション、絵画、オブジェ、アッセンブラージュ、彫刻などさまざまな手法で表現された”自然”を楽しむことができそうです。
オープニングには出席できそうに無いのですが、10月28日までには一度たずねて見たいと思っています。









さいたさいたさいた

2012-04-23 19:18:02 | 植物、平行植物
開花メモ







テラスの工事でいろいろな植物が大打撃を受けて、丈夫なライラックも半分枯れた。
その枯れた半分を補うようにひこばえが大きくなって花をつけている。
去年野原で摘んだRote Lichtnelke (Red campion)の根がついていたらしい。花が咲き始めた。
実はこの若葉も花も食べることができるらしいが、試したことは無い。
種が美しい Lunaria annua ギンセンソウ(銀扇草)も臙脂色のオオアラセイトウも咲いている。













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ベアラオホ(ラムソン)がたっぷり入った餃子







美しいもの

2012-04-21 19:07:45 | 自然観察




美しいものが日本から飛んできた。
そういえば先日アトリエの近所で空になった虫の卵が木の枝についている見つけてそっと持ち帰ったところで、またひとつコレクションが増えた。
この美しいものはクスサンが作る繭で、私は写真でしか見たことが無かった。
多分”好いな~みたいな~”と物欲しげな私の声が遠くまで伝わっていったのだろうと思う。その声をやさしくキャッチしてくださったユウコさんが送ってくださった。










思い出してみれば、私のドローイングの中にクスサンの繭のような形がたびたび見えかくれしている。
繭というより顕微鏡の向こうの世界なのだけれど、気になる形なのだ。












先水曜、オーストリアでのグループ展に出展する作品を搬出した。仮想植物のハーバリウム。
大きな家具のような作品で、いくつも引き出しがついている。
展示は5月5日からHadersdorf







春の野の草喰い:タンポポの蕾

2012-04-15 12:07:51 | 野草を食べる










緑の絨毯に黄色の星がちりばめられている。
黄色の星は美味しそうな蒲公英だ。。。と言ってしまうと蒲公英に嫌われるだろうけれど今日は蒲公英を食べる話。
私の一番古いタンポポ体験は子供のころの事、祖父に連れられて深大寺植物公園に出かけた時のことだった。
かなり昔のことだ。 
公園内には湯飲みに絵付けをさせてくれる店があったり、軽食を食べさせる店があった。
私が湯飲みに描いた絵がどんなものだったか(植物だったことだけは覚えている)すっかり忘れてしまったが、
軽食を食べさせる店には精進揚げがあって”タンポポの葉”の揚げ物もあった。。。ということはなぜかよく覚えている。
子供の口には苦くてあまり美味しいものには感じなかったものの、あの”たんぽぽ”が食卓に上がっていることはなんだかとても面白いことのように思った。
個人的にかなり印象的なことだったので、皿の上に乗った衣に包まれたタンポポの葉の姿を今だに覚えているのだとおもう。
その記憶に付随して、その日が良い天気だった事、祖父がベンチでタバコを飲んでいる姿、湯飲みに絵を描いた時の記憶の断片が散らばっている。
それから後、野草をちぎっては味を試す癖がついて、自分で料理をする頃にはタンポポの根っこを集めてきてキンピラや煮物にくわえてみたり、蒲公英は花をおひたしにして食べた。
若葉はサラダにも、おひたしにも良く、ほろ苦さが好きな人には美味しいはずだ。
昨日は散歩をしながらタンポポの蕾を摘んだ。あちこちのタンポポの株から蕾を1,2個ずつ摘むとまもなく両手に一杯ほど集まる。
家に戻ってから蕾をよく洗って水を切り塩を振りかけて2時間ほど置き水気を切り、その後塩がきつければ塩出しをし、食酢を軽く煮立てた中にさっと放り込んで火を止め、すぐにビンに移し変えて、1,2週間置くとタンポポの蕾の”ケーパーもどき”の出来上がりだ。あくが強いと感じられる場合は水に1,2時間つけておいてから作業すると良いらしい。
酢には他のハーブ(エストラゴンや胡椒など)を加えても良いし、少し甘みを加えても良いしそれぞれの好みで味を研究すると楽しい。
使い方はケーパーの酢漬けと同様で、サーモンの付け合せにしたりスパゲッティにあえて見たりしても美味しい。
タンポポは我が家のテラスにも広がってあちらこちらから芽が出てくる。葉も蕾も花も少しずつ摘んでいるが次々に伸びてくる、そして仕舞いにはふわふわの綿毛姿を楽しませてくれるのだから素敵だ。
花や蕾を摘み、その命をいただく。
野草達に、申し訳ない気持ちとともにお礼を言い、そして食べる。









タンポポの話










スイバとジャガイモのポタージュ









春の野の草喰い:スイバ

2012-04-10 13:55:19 | 野草を食べる






今年の春の野草喰い始めはラムソン(Bärlauch)、そしてイタドリだった。
そして昨日はスイバ Sauerampfer (Rumex acetosa)を摘んだ。

まだ初々しい柔らかな葉はサラダに入れて、さわやかな酸味を楽しむ。
そして春のスイバのクリームスープ
春の息吹を体に吹きこむつもりになって食べること。

生葉はレモンと同じようにビタミンCが豊富だがシュウ酸が多いので多量摂取しないほうが良い。とはいえ適度な量をとることで鉄分不足、食欲不振の改善される。生葉の汁は虫刺されによる痒みを抑え、浄血、増血を促す。 また便秘改善にはスイバの根と砂糖を煮詰めてそれを内服すると良い。






熊にらの話

5月ラムソンを食べて医者知らずといわれるが、春の力一杯の野草からエネルギーを頂くことにしよう。






雨の日は昨日の散歩とか、食べ物の話。

2012-04-09 11:52:56 | 自然観察
昨日の散歩































イースター月曜日の今日は雨。
今日も歩こうと思ったけれど、昨日の散歩が少し堪えたので今日は休憩。
近所を散歩するだけにしておこう。
冷たい雨の日は暖かくして卵の中に閉じこもっているほうがいいかもしれない。


そういうことになると気持ちは食べ物へ移行する。



ラムソン(Bärlauch)の味噌漬け。 これはいろいろに利用価値あり。
醤油漬けより使えそうだ。




ラムソンとジャガイモ、フレッシュチーズ、クワルクのキッシュ。
残念ながら失敗。



少し空が明るくなってきたので、外の空気をすってこよう。




 ☆☆☆
 
日本政府が原発を推進するわけだね。そしてなぜかなく消えることのない安全神話。。。。













Happy Easter

2012-04-08 16:59:07 | 思考錯誤

イースターの卵の話






再びラムソンを収穫してきたのでこの数日ラムソン尽くしだ。
外の出かけて帰って来た時、玄関を開けるとラムソンのにおいが漂う。
ラムソンの醤油漬け、ラムソンとジャガイモのキッシュ、ラムソンの味噌漬け、ラムソンの餃子、ラムソンのおやき、味噌漬けラムソンを少し仕込んだミニパイ(これがわりあい美味しい)。。。

今日は久しぶりに6キロほどの散歩コースを歩いた。
リハビリ散歩だった割には元気に歩けたので少し気分が良い。


















3月31日オープニングにて

2012-04-03 09:06:48 | 美術関係












土曜日は気温は下がったものの何とか雨雲に襲われずにすみ、オープニングは賑やかに始まった。

ある訪問客と挨拶をして私が自己紹介すると「ああああ。。。」とにこやかに私の手をとる人がいた。
「あなただったんですね。。実はお願いがあるんです」というのでいったい何事かと身構えてしまった。
「実は私、あなたの展覧会をずっと見ているんです。もちろん情報がキャッチできないときは仕方ないけれども、でももういくつも見に行きましたよ。とても好きなのです。それで、見逃さないように展覧会の案内状をもらいたいのですよ」と名刺を出しながら言った。
うれしい言葉だった。
間断無く制作を続けているけれど、これでいいのかなあと迷いの渦にはまって途方にくれることもある。
いろいろ思い巡らすことがあったこの頃、そんな言葉を聞けばまたがんばろうと力が湧いてくる。機動力を戴いたのだ。

さて、今日は何からはじめようか?