散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

2009-09-29 20:37:47 | 思考錯誤
秋といえば

紅葉の秋
収穫の秋
食欲の秋
文化の秋




今朝のテラスに見つけた赤色


そして
読書の秋



Guus Kuijer, フースコイヤー作

Das Buch von allen Dingen(独)= 不幸な少年だったトーマスの書いた本(和)

何故この本を買ってしまったのか良く覚えていない。
今朝出掛けの電車の中で読み始めて仕事場に付き、机に置いて忘れて帰ってきてしまった。虜になっていない証拠だが、これからの展開に期待する。
児童文学の分野だが、児童文学の形をとっている大人向けといえる。

さて秋の夜長は読書でも。。。といっても最近すぐに眠くなってしまうのでなかなか進まないのだけれどね。




週末報告

2009-09-28 16:05:36 | 思考錯誤






先週土曜日の夕方友人達と夕食を約束していたので街に出かける。
ライン河の左岸で電車が止まり動かなくなった。しばらくすると運転手のアナウンスでデュッセルドルフ中央駅で連邦警察が周辺を閉鎖しており、この状況がどのくらい続くのかわからないので此処で降りてくれという。テロか?
まあ、まだ時間もあるし明るいし寒くもないので橋を歩いてライン河を越え繁華街まで歩いた。何のことはない橋を渡り終わる頃には電車はすでに走り出していたけれど、まあどうせ食事の前に30分ほど散歩するつもりでいたのでいいやね、とテクテク歩いた。
後で調べるとやはり中央駅に数時間放置されていた所持者不明トランクが爆発物の疑いがあるということで駅を閉鎖したらしい。結局調べれば衣類しか見つからず閉鎖は間もなく解かれたわけだったが、その翌日の日曜日は総選挙投票日でアルカイーダからのテロ告知があったのでぴりぴりしていたのだ。アメリカなど選挙日前後ドイツに出かけないようにと国民に警告を出したという話もあったそうだ。そんなわけであちらこちらで見つかったリュックサックやトランクなどが安全の為に爆発させたり物々しい騒ぎを起こしていた。

(しかし所持人のいないリュックサックやトランクはどういうわけで放置されていたのだろう?荷物を忘れる、または置き去る事を余儀なくされる状況と言うのはそんなに度々あるものなのか。。。。
それぞれの持ち主に起こった事件を思って妄想展開してしまう。)

土曜日は天気も良く人出が多かった。込み合った車道をBier Bikeがにぎやかに走り過ぎて行くのを見かけたのだけれど、これは田舎の一本道をのんびり走るのは良いかもしれないが街中の車どおりの多いところではなかなか危ない代物だ。
Bier Bikeというのは屋台に何台かの自転車が組み込まれたような代物でビア樽を積んでいる。ビールを飲みながら自転車を漕ぎ、漕いではビールを飲んで大騒ぎしながら道を走るのだから危ない事が起こるかもしれないのは想像付く。(実際脚を滑らせて落ちたりする現場目撃者有。)

日曜日は総選挙投票日だった。いくら長年ドイツに住んでいようと無期限滞在許可を貰っていようと我々外国人は選挙はできないので柵の外から眺めるだけだ。今回の総選挙の投票率はほぼ72%例年より低いかったようだ。CDUSPDがもう少し競るのかと思えば戦後最低の票数でSPDは大敗し、予想どうりメルケル氏続投となった。
買い物で近所を歩いているとFDP党の宣伝ブースで党の色である青と黄色の花を手渡された。
投票権が無い私にまで花を差し出しても仕方ないだろうに。と思いながら花を手渡されて断る私ではない。
ちなみに黄色い薔薇と青紫のトリカブトの2本だった。



数時間作業を進めたが天気が良いのでライン河沿いを7~8キロ歩いた。


今週から残念ながら天気は下り坂だ。




ストレス解消

2009-09-25 07:32:04 | 映画の話



随分前の事になるがあんまり疲れていたので指圧マッサージを受けたことがある。
疲れたときラヴェンダーオイルなどを一寸こめかみの辺りにつけてみたらよいですよと言われたが、そんなものかなと忘れていた。
一昨日の夜中アマゾンの買い物籠の中に、以前見つけて放り込んでおいたエッセンシャルオイルがあって、もう興味はすでに失せかけていたのだが発注してしまった。
それが今日早々に届いた。
ラベンダー、薔薇、チャンパカのエッセンシャルオイルの三種類。このところモニターとにらめっこで頭が重かったので早速ビンを開けてこめかみ辺にほんの一滴塗って見る。一寸良い気分になってきたのは暗示かもしれない。



チャンパカ:
もくれんの仲間で芳香性高し。リラックス効果、頭痛緩和、鎮静作用あり。金木犀とすずらんの芳香が混ざり合ったような甘い香り。かなり甘いわりにはどこかすっきりしたところもある。悪くない。

ラベンダー:
チャンパカと同じくリラックス、鎮静効果,頭痛緩和、抗痙攣作用あり。ラベンダーの香りに甘さが増幅されているような気がする。何だか予想外。

薔薇:
更年期障害の諸症状に有効作用、鬱症状緩和、ストレス解消効果あり。






ストレス解消にはエッセンシャルオイルより映画を観ることもよし。(体を動かすのが一番だろうけれど)と言うことで再び映画の話。

アニエス・ジャウィ(Agnès Jaoui)の”Comme une image” 2004年を観た。(この頃フランス映画をよく観ている。)
これもなかなか良い映画だった。ジャウィは声楽も学んだ人で歌唱力もある。多方面に才能のある才色兼備だ。
物語は取り立ててこれと言うドラマチックな内容はなくて良くある話しだ。他人の欠点は鮮明に見えるが、自分自身が同じ事をしていても気づかないことは良くあるものだ。自分だけが傷ついたと勘違いしていたり、他人を知らぬ間に傷つけている。日常度々遭遇する場面だ。そんなわけで苦笑いしながら引き込まれる映画。
第57回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞を貰っている。
ジャウィの新作"Parlez-moi de la pluie"をやはり観そびれていたのだけれどそれもDVDが出たらのお楽しみと言うことで待っている。


落下の王国

2009-09-23 16:59:21 | 映画の話



先日「The Fall」2006年を観た。プリンターのインクが切れて買いに行った店にDVDが並んでいたのを気が向いて買った。すっかり忘れていたのだが数年前ロードショーで見損ねた映画の一つだった。
このターセム監督が長年暖め続けていた構想だったそうで、CM映像撮りで出かけた先々で気に入ったロケーションを探し貯めたという。結局自分のイメージどおりに自力で作った力作である。CD業界では第一線を走る人だからこれだけの映画を自費で作ることができるのだ。
映像が豪華で美しく目を奪われるものの物語が地味なためかそれほど話題に上らなかったように思う。しかしどうしてなかなか良いお話だ。
事故でベットに釘付けになっている青年は失敗続きで生きる気力をなくしている。暗闇の中の採れたてのオレンジみたいに明るく屈託無い少女。オレンジ農園で働くルーマニア出稼ぎ労働者の両親を手伝って木から落ち腕を折って入院中という設定だ。
ひょっとしたことで出会う二人。青年は慕ってくる少女に物語を聞かせる代わりに自殺を遂げるためのモルヒネ錠剤一瓶を薬棚から盗み出すようにとそそのかす。
彼の語る冒険物語が彼女のフィルターを通して展開してゆき、終いに崩れ行く物語と彼自身の心はあどけない少女の思いによって救済される。
簡単に言えばそれだけの話なのだけれどしみじみ良い感じが残るのだ。練り上げられ完成された感動の物語と言うほどの印象はないけれども、そこここにちりばめられた小さな切れ端が光っている。私はそれぞれの切れ端がそれぞれに発展していきそうな予感を残しつつ一つの流れになっているように観た。
話題になったのは映像の中に多くの13の世界遺産が出てくることなのだけれど、ターセム監督流の作りこむ映像はCGを使わずとも美しい。こだわりの人だ。
もっとも映画監督などこだわり強くなければよいものは生まれない。



更に言えば、何をするにもこだわりは必要だ。






落下の王国
The Fall


日曜探索報告

2009-09-21 19:29:49 | 美術関係
日曜日。
先週から始まっている展覧会(Grosse Dujardin)の写真を撮ろうと出かけるとなかなかの賑わいで驚いた。
オープニングから一週間で3000人ほどの人出があったということだった。
ホール自身の魅力も吸引力の一つなのだろう。
Krefeld市の美術館で行なわれている平行展より客足は多そうだ。

写真撮影を終えて、友人のエリッヒが仲間と面白いことをしているというので物見遊山に出かけた。
 は"物理学者"のいでたちで不思議な講演会を行なう。
量子力学の世界とアートを融合して煙に巻くようなはなしを延々と語り続けるので、聞いている人は何処までが真実で何処が作り事だかわからなくなってゆく。彼が"物理学者"に化けるときは牛乳瓶底様眼鏡と白衣を着て現れオーストリア訛りで語り始める。(エリッヒは生まれも育ちもドイツ人のアーティスト兼グラッフィック・デザイナー)
彼と話していると(ほとんど99パーセント聞き役だが)面白いのだけれど、彼の披露するパラドックスの世界を長いこと聞き続けると頭が痛くなる。皺の少ない私の脳味噌が異常加熱してしまうからに違いない。これ以上皺が増えることは無ので辛いところだ。
兎に角、プライベートな空間で類似系のアーティスト達と一緒に展示をするというので久しぶりに彼の顔を見に行くことにしたのだった。

Essenという街はルール工業地帯にある。工業地帯というと殺風景なすっかり乾いた景色を思い浮かべることかもしれないが、割り合い緑が豊かだ。まるで秘境に向かうが如く起伏ある地形を昇り降りしながら緑の中を走る一角もあるし牧歌的な景色が延々と続く美しい一角もある。
途中道がわからなくなって
「こんにちは。XX通りを探しているんですが、知ってますか?」と道端でのんびり立ち話をしている三人のオジサン達に道をきいた。
「うん、知っているよ」しばし沈黙。
「。。。でも教えない」といってこちらの顔をじっと眺めて反応をうかがっている。目を丸くすると大笑いしてから丁寧にその先の道筋を教えてくれた。日曜日の昼下がり珍しくもこんなところに東洋人がやってきて道に迷っているのだ、からかう餌食にしない手はないということか。。。。
急いでいなかったから良いもののやれやれ。。だ。

目的地に到着すると一件の家があった。此処で良いのか、と多少の不安を持ちつつ玄関のベルを鳴らして待っていると、一寸ふくよかな女性がドアを開け私達を招き入れ、一枚の展示回路を示した印刷物を手渡してくれる。正しい場所に到着したということである。
家中に不思議な小物や本が積まれていてなかなか居心地の良さそうな空間だ。
一階二階の書斎(どの部屋も書斎風)の中に作品が隠れているのを見つけ出すのはなかなか楽しい。ちょっとした宝探しゲームだ。
案の定エリッヒは彼の論理を淀みない口調で披露している。毎度ながら驚いてしまう。
庭にでると、もうすっかり秋模様で立ち枯れ初めてはいたが、野性的で古典的な百姓屋風庭造りの風情は楽しいのだった。







彼らの試行錯誤、思考錯誤から生まれてくる"科学的”あるいは"非科学的”なオブジェはアリスの迷い込んだ不思議の国へ、滑り込む鍵だったかもしれない。



壜が並ぶ

2009-09-21 14:29:22 | 飲食後記


Gewöhnliche Traubenkirsche=Prunus padus=エゾノウワミズザクラ
の実がまるで大粒の黒い真珠が降るように実っている。
日本では北海道辺りではよく見られるということだ。
一昨年この実を使ったゼリーを食べたことがあった。癖のある味なので一般的にはあまり利用されていないが悪くない。
庭木としては毛虫が付きやすいため好まれていないが、白い花房はなかなか美しくその上香りも良いのだ。
友人のマーガレットが加入しているエコ庭同好会の畑の一角に実の収穫の為に育てている木が2本あって重たげに実をさげていて、少し分けてもらえることになった。(上 写真)
何しろ長いことコンピューターの前に頑張っていたので早足歩いて30分の彼女の庭に出かけるのはちょうど良い散歩だった。



早速圧力鍋で果汁を抽出して見ると1200gほどになったので、ジャム用の砂糖一袋を加えて煮立て熱湯消毒済みの空き瓶に流し込む。
西洋ニワトコのゼリーと同様に黒いゼリーが出来上がった。料理と言うより保存食を作る事が時々面白くなることがある。何故だかわからないのだがあれこれ壜詰めにして見たくなるのだ。
多分色々なものが詰まった壜が並ぶ様子を見るのが好きだと言うことも理由の一つだ。(写真は西洋ニワトコ、アロニア、そしてTraubenkirscheのジャムまたはゼリー)

マーガレットは先週メノルカ島で気持ちの良い海辺の日々を楽しんで帰ってきたところで、お土産のチーズや気になった植物の種や塩漬けケッパーを持ってきてくれた。ケッパーはそこここに生えているらしく、その蕾を集めてていると近所のおかみさんが塩漬けにしておくと良いと教えてくれたのだそうだ。
彼女は何処に出かけても何か拾ったり収穫したりすることに熱心で空手では絶対戻らない。(私にもその傾向おおいにありなのだが。。。)

話はそれるが、彼女の借りた家から道を渡って少し下ると海辺で、素晴らしかったと話してくれた。いつか私も行って見たい。何にもしないで(海辺を徘徊する以外は。。。)波の音に耳を傾けてぼんやりしているのは素敵だ。暖かい国の海辺にあこがれる。

 これを刻んで料理に使う。



西洋梨の葉の裏にできていた虫こぶ。どなたが住んでいたのか? 


すでに空き家になった様子。

週末は気持ちの良い天気だった。





貼りつき状態

2009-09-18 14:10:40 | 思考錯誤
展覧会場から外の眺め。







一昨日からコンピューターモニターを睨んでいるので肩も手首も腰も目もすっかり草臥れてガタガタだ。それでもまだ終わらない。1時間ごとに休憩して体操して。。。と思わないわけではないけれど、実際のところはつい「此処まで片付けて。。。」と進むうちに日が暮れる。腰が痛い。
昨日は朝から夕方まで貼り付いていたので、夕方1時間ほどガンガン歩き回った。歩きながら気分転換して夕飯に何を作ろうかなどを考えるつもりで出たが、道の写真が必要だったのでカメラ片手に携えてきょろきょろしている。結局何を食べるかなんてことは忘れて帰る。

昨日今日は久しぶりに晴れている。窓の外から蝿が7,8匹も入ってきた。蝿を追い出すために部屋中駆け回ったり腕を振り回すのは結構作業の休憩運動にいいかも知れないなあ、などと思いながらブンブンうなりながら飛び回る蝿を睨みつける。
出所を追求して驚くことがあると嫌だな。



 我が家の林檎アルクメーネ収穫。

もう一つElsterという種類があるが、その赤い珠はまだ枝を飾っている。
ほんの数えるほどだけれども。。。



林檎の話1

林檎の話2

さて、林檎を一つ食べることにしよう。




Hex 城の植物市

2009-09-15 09:34:45 | 移動記録
日曜日にはマーストリヒトとリエージュの中ほどの村にあるHex城では年に2回植物市が開かれる。規模はそれほど大きくは無い。
春は薔薇中心なので春に行きたかったがちょうど帰国中と重なって行くことができなかったので今回気分転換に出かけることにした。アーヘンに住む知人が「とても素敵な庭だ」と褒めちぎっていたので、一度この城の庭を見物してみたかったと言うのも理由だった。
行ってみれば、「フムなるほどね、でも又来ることはあるかなあ」と言う感想。
その時のイメージを数枚載せておくことにする。
今回はアップル・ローズを一鉢抱えて帰宅。



















沢山の種類の林檎を持っている果樹園の展示兼販売コーナー。
臙脂がかった色の未知の林檎が一見魅力的で買ってみたが、生食できるものではなかった。
野生の林檎、原種に近いものらしく渋み酸味が強い。コンポートにしてみようか。。。

 



Dujardin  その3

2009-09-14 16:34:49 | 美術関係


ラッシュアワーの地下鉄駅構内みたいだけれど、
そうでは無くて先週土曜日のオープニングの様子だ。
開会の挨拶中なので散らばった観客が集まっている。
その集まっている”塊”に惹かれてやってくる人々もある。
ひそひそ声が無数に重なるとうねるような騒音になる。
中央で誰が何を話しているのかちっとも聞こえないのだ。
「静かに!し~ッ!」と何度言われても止まない。
一瞬静かになるものの、間もなく波が高くなる。
そこで何が行なわれているかわから無い人々が次々入ってくる。
結局わからないままに人の輪がどんどん広がり、ざわめきも高くなっていった。






窓の外からホールの中に吹き込む音。



この人たちの仕業だった。



ある女性アーティストユニットのインスタレーション。
彼女達は長いこと二人で楽しい活動を続けている。
この作品は一枚の絵を鑑賞してからその分析内容を展開したという。



まだ開場したばかりなので人はまばらで干渉するゆとりあり。
この辺りは絵画が多くプレゼンテーションされている。



人波が寄せ引きする。3000平米を37人で展示している事や
この建物自体が一見の価値ありであることなど含めて観客動員力は大きかった。
この晩、800人以上が出入りしていた様子。



暗い空間では光る作品のインスタレーション。
この深海生物のようなものは定期的に呼吸をする如く膨らみ、やがて空気が抜けて平たく横たわる。
この横に小さな庭小屋のような家がつくられており、
中には研究者の思索の後とも言えるようなインスタレーションが作りこまれていた。
非常に私の好みに触れる作品だった。



若手女性アーティストのインスタレーション。
人間の営みを思索し視覚化したという。この展開がどうなるのか楽しみだ。



何が見える?



展示会場を降りて中庭に出るとにぎわっている。
この晩は結構気持ちの良い晩で、思ったより寒くも無く外でワイングラスを傾けるのも悪くない空気だった。
この後観に来てくれた友人宅にお邪魔してムール貝のワイン蒸しを御馳走になり帰宅。
展覧会のカタログもなかなか良いものができ、一人一人のポストカードも出来上がっていた。




夕暮れ。。。




名残り咲き

2009-09-08 15:52:49 | 植物、平行植物
秋が早足でやってくる。今朝はかなり冷え込んでいた。
予報では最高気温29度まで上がるなど言うが疑わしい。


 こんな模様の花も出た。絞り柄の花がしばらく咲いていたが、もう力尽きて色柄至極簡単になってしまったらしい。(そういう訳ではないのかな。。。。)種が沢山出来ている。

 これは桔梗咲のピンク。勝手に種がこぼれて毎年現れあっという間に這い回る。色味としては私の選ぶタイプではないが、引きむしる必要も無いので勝手に蔓延ってもらう。花直径4~5cm。種はもう熟している。

 これも一本だけ久しぶりに勝手に出てきた。昔蒔いた朝顔で直径3cmのミニ花。多分ずっと眠りこけていた種がやっと起きる気になったものだと思われる。

 栄養失調のヤナギラン。先週ふと気が付いたらムラサキシキブの鉢の根元に勝手に生えていた。これは私が蒔いたわけではないから、風の仕業だろう。空き地には嫌と言うほど咲いているのだ。

 ルリマツリモドキ。この青々した花は大好きだ。葉は秋口に紅葉して上手くすると紅葉の中に青い花が散りばめられてゆく。錦のようだ。この植物は以外に丈夫でちぎれた根からも増えて行く。気が付くとルリマツリモドキだらけになっている。

 キンレンカ。今年はこの色と、暗い赤の2色が咲いた。蕾や若い実は甘酢漬けや塩漬けにしておくとなかなか良い。ケッパーの代用。



桔梗咲の朝顔の種が山ほど取れた。
センノウの種もある。
欲しい人いませんか?










この美しいビーズのようなものは西洋ニワトコの実。圧力鍋で果汁を抽出しゼリーを作った。



月に行く

2009-09-07 00:05:17 | 移動記録
金曜日は満月だった。その所為だかどうだか明け方4時半頃目が覚めてしまい、かといって起きて活動するほど元気も無いので布団に包まって落語を聴いていたら少し眠ることができたのだが、おかげで昼時になって単調な作業をしようとするとつい目が閉じてくるので困った。
夜になって月が煌々と輝いて美しかったので300mmで写真を撮ろうと思いついたが、三脚は仕事場に置きっぱなしだということに気が付いた。仕方なく椅子の背や何かで支えて写真を撮って見たがヘタリ腕の私が撮るとどうやっても月は出来たてのやわらかい大福の様にしか写らずがっかりしたのだった。
そんなわけで今日は月に行くことに決めた。仕事の山に埋もれ気味の相棒を山の下から引っ張り出して月に会いに行く。



月に向かうためには発射場に出向く。

エネルギー炉

安定した核エネルギーの球作動開始

そして月へ。。。

。。。。
。。。。
。。。。と言うことなら面白いけれど。







Oberhausenという街のはずれにある昔のガスタンクで催されている"太陽系の驚異”展を観てきたのだ。
今まで人類が行なってきた宇宙探索に関しての展示、宇宙にまつわる古代の歴史なども面白いのだが、何が良いと言って95mのガソメーターの中央の暗闇に浮かぶ巨大な月のモデルだ。ドンと目の前に現れたときは結構ときめいた。
脇にエレベーターがあってガソメーターの屋上まで登ることが出来る。天辺から月を見下ろしたいだけに上がり、満足して又地上へと帰還した。
(しかしこの月直径20mくらいはありそうなのだけれどどうやって作るのだろうか?)

日曜日の散歩は一寸月まで。。。。


散歩

2009-09-06 06:03:10 | 散歩ゲーム
夕方17時を回っていたが、Ratingenの森を散歩。
実を言えば再び西洋ニワトコ(エルダー)の収穫が第一目的であった。



向こうの木の辺りには色々茸が生えている。

トンネルを抜けるとそこは。。。

。。。異界へ繋がっていた。。

これは何かのまじないか?持ち主は一体今頃眼鏡無く何処を歩いているのか?

怪しげな矢印が導く先に見たものは。。。

。。。大きな蟻塚発見!幾つも発見。すごいパワーだ。

イグサが沢山生えている一角。

Verbascum nigrum(和名:クロモウズイカ)とVerbena officinalis(和名:クマツヅラ)



Verbascum nigrumはSchwarze Königskerze=黒い王様の蝋燭という名を持っているが、理由はこの植物をタールに浸して火をつけると松明の様に良く燃えることから来ているらしい。そうでなくともこの細長く背丈のある花穂が闇の月明かりに触れるとき夜目にも明るく蝋燭のようでもあるに違いない。又傷の手当てをする為の薬草そうとしても使われたらしく、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンも倦怠感を治す薬草としてこの植物を取り上げており、またこの精製オイルは育毛剤としても活躍したと言う。根をお守りに持っていると厄払いとなると信じる人もあった。

Verbena officinalisはEisenkraut=鉄の草と呼ばれている。この植物は日本でもバベンソウ(馬鞭草)と言って生薬として利用されるようだが、ヨーロッパ各国でも古代から儀式に欠かせぬ植物であり、この草を巡る迷信があちらこちらにある様子で面白い植物だ。ブードゥーの儀式にも使われるらしい。
ヒルデガルド・フォン・ビンゲンはこの薬草で口内炎、扁桃腺の痛みなどに使ったそうだ。最近になって又流行性感冒ウィルスに処方すると効き目があるといわれる。

正しい使い方を知らないでは利用もできないけれども道端になんと様々な薬草の沢山生えていることか。


もちろん目当ての西洋ニワトコの実は収穫してきた。

Dujardin 其の2

2009-09-04 00:32:01 | 製作記録
朝雨降る空を仰ぎ溜息。手足も冷える。
外に出ると幸い私の移動中は雨粒一つ落ちずに太陽が顔を出した。
今日は先日搬入した作品の場所が粗方決まったと言うので設置作業を終える為に出かけた。到着して見ると数人の作家が仕事中だった。

この言ってみれば薄汚い倉庫の壁は、なんとも"魅力的”だ。
真っ白で無垢なホワイトキューブ的空間も素敵だし美しいのだが、荒々しく使い古された倉庫の壁や床は作品と一体になって空間を作り上げる。
美しい部屋の中ではみえない顔が現れる、そういう面白さがあるのだと思う。
緊張感があるのだ。そこに突如現れた作品と"場”の鬩ぎ合いだ。ひょっとして崩れるのか。。。と言うくらいの緊張感があると面白い。




暗くなったり、明るくなったりのこんな空。
一日中風は強かった。
木の枝がボキッと折れるほどの突風が吹くこともあった。



赤い椅子たちの集い。
一寸この場に相応しからぬ趣の椅子が何故ここにあるか?
企画者達のブレーンストーミングが此処で行なわれた形跡。



開いた窓の部分が薄青くとても美しく見えた。



部分。(上手く撮れない。。。。)



荷物用エレベーターの中。
この写真を見たら物凄い勢いで走っているようだ。



外に出てぶらぶらしていると〝 Bügeleisen = アイロン〝
と言う小さなレストランがあった。
壁には大きなアイロンの看板が取り付けてある。
写真ではわかり難いのだけれど、
微妙に反った屋根が私の気を引いた。



来週半ばにプレスが来るのでもう一度出かけて、いよいよオープニング。




"Grosse Dujardin"


am Samstag 12. September 2009, 16.00 - 20.00 Uhr


Dujardin Faßlager

Hohenbudberger Str.10
47829 Krefeld-Uerdingen


Ausstellungs- dauer13.Sep bis 11.Okt. 2009

Mittwoch 16.00 - 20.00Uhr
Freitag 10-00 - 20-00Uhr
Samstag 14.00 - 18.00Uhr
Sonntag 10.00 - 18.00Uhr
Und nach Vereinbarung
02151-4460220
0172-9705394


クレフェルドのカイザーウィルヘルム美術館とのコラボレーションでパラレル展となっています。


案内状希望の方はメイルでお申し込みください。
seedsbook●mail.goo.ne.jp

ヨーゼフ ボイスの十字架

2009-09-02 01:47:09 | 思考錯誤
小雨降る帰路、いつもは鍵が閉まっている近所の旧教会搭入り口が開いていたので中を覗いた。此処にはヨーゼフ・ボイス作の十字架がかかっている。今年は設置されて50周年だということで式典が催された。
世話をするのが大変なのだろうが、天井が開いている搭なので鳩の落し物や蜘蛛の巣に枯葉といった具合。もう少し綺麗にしておいたらよかろうにと思わずに居られない。
残念だけれど、私にはこの中に入って気持ちの良い空間を感じられない。






秋風吹き込む

2009-09-01 18:20:18 | 自然観察



9月に入ってしまった。
急ぎ足で秋が深まる。朝晩はかなり肌寒し。日も急激に短くなってきたように思う。
夏が今ひとつしゃっきりしていなかったのだから、もう少しのんびりやってきてもいいんじゃないかと恨めしく思ってもどうにもならない。
今朝は風が強い所為で雲が飛び散ったのか太陽が顔を出して少しずつ気温は上がったが、午後からしょぼしょぼと雨が降り続けている。
友人から「クコの花が咲いているのを見つけた、そちらのはどお?」と電話があった。私にクコの鉢をプレゼントしてくれた友人である。へえ、そうなんだ私のはまだ咲いてないよと答えたが、後でよく見れば、咲いていた。私が気づかなかっただけなのだ。
可愛い小さな紫色の花が咲いている。
しばらく前に枝が妙な形に伸びていたので思い切って枝を切り詰め、その枝も3つほどに切り刻み同じ鉢にグイグイと挿しておいたら根が付いていた。日本でも昔は雑草のように茂っているのを見かけたことがあるが、やっぱり元気な植物なんだ。この生命力が私たちに活力を与えるのか?
どちらかというとぼうぼうもさもさと茂って庭では持て余すタイプの植物でもあるが、実は万能の薬効ありとされ日本中国の古い文献には不老長寿の薬草として度々現れるようで仙人食である。(そういわれる植物は結構あるもので我が家にも万能植物が他に数種あるけれども、その中でもとりわけ噂の高い植物だ)、葉は山菜として美味しいらしいから、せっせと増やして来年こそは葉を食べてみようとひそかに企んでいる。
クコ



ところでドイツでは今日から普通の白熱電球は店から姿を消す。EUの決定により禁止となった(2012年までに決行)。でも白熱電球のファンは禁止前に買い漁ったらしい。私も透明の薄いガラス球の中にフィラメントが見える電球は美しいとおもう。
光の色味が違うし、また省エネ蛍光灯電球の姿は今ひとつ雰囲気がないので結構残念がる人も多い。数年後には世界中でいずれ禁止になるのだろう。
製造は禁止されたが、まだ売れ残りが店の棚にあればそれは80W以下なら入手できるそうだ、記念に一つ買ってこようかな。(2010年には40W電球も消える)
まあ、これによって世界中のエネルギー消費が今までの三分の一以上節減できるそうだしかなりのCO2削減でもあるという。
要するに我々人間は明るいうちに太陽の下で仕事をし日が暮れれば御飯を食べて寝てしまう生活をしたら自然環境はぐっと回復するのだろうが、なかなかそうもいかない。。。。