ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

(おまけ編) 第12回じゅごんの里ツアー前泊で読谷村へ行きました

2017年07月13日 | ジュゴンブログ
じゅごんの里ツアー(6/30~7/2)で、1日早く沖縄へ
一緒に前泊したKさんと、読谷村へ珍道中
のんびり、楽しく、貴重な体験が出来たので報告します

まずはレンタカー屋さんへ、場所がはっきりわからずうろうろしていると
とても親切なバスの運転手さんに出会う
なんだか幸先がいいな~とにっこり

6月3日に放送されたETV特集「沖縄を叫ぶ~彫刻家・金城実」を観て、アトリエを訪れたい、彫刻をみたいと思っていたので読谷村へ

アポも取らずに、ご本人がいらしゃったらいいねーと訪問
「こんにちはー」と玄関を入ると、なんと庭のテーブルにご本人が
少し恐縮しながら、ETV特集見ましたとご挨拶すると
「じゃぁ、裏話を聴かせてあげよう」と1時間以上もお話しして下さいました。



お話しの内容は、勉強不足でまだまだ消化しきれず、もっと勉強しなければと思っていますが
大まかな内容を書き留めておきます

ETV特集の放送内容は、ディレクターががんばってくれたと言われました。
金城実さんが、大事な問題だからしっかり理解してくださいと話されたのは
・コザ暴動ではなく、コザ蜂起と金城さんは言う
 蜂起…権力に抗った行動なのだと
・集団自決と集団強制死の違い
 集団自決は軍隊用語、天皇のために玉砕、自ら命を絶つということ
 沖縄の民衆が、天皇のためと自ら命をたったのか、、、
 軍の強制があったのかどうか、、、
 集団自決は、軍の強制がなかったということにしたい、責任を取らない国のあり様があらわれている
・家永裁判(教科書問題) 軍の強制があったかどうかが争われた
 これは集団強制死だったのだ
・靖国裁判を争い続けていること
・今も続く米軍占領、日米地位協定・・・差別ということ
・戦争のとき障がい者はどう扱われか、、、
そんなことを教えてくださいました

金城さんのアトリエを修学旅行生などが訪れます
金城さんは「18歳選挙権の意味がわかるか」と問いかけられます
そのうちに徴兵制がやってくる
高校生たちに話しても危機感がないのが一番心配と

父はお国のために戦死して犬死だと、英霊として祀られているのはおかしいと
靖国裁判を起こし、続けられている。
お母様は、父をないがしろにするのかと反対した
しかし、裁判での金城さんの意見陳述を聴き
「加害者だったのかもしれないね」と話され
それから裁判の原告団の一人として91歳で亡くなるまで
支援してくれたというエピソードも聴かせて下さいました

ちょっと彫刻をみせて頂こうと訪れたところ
貴重なお話を聴くことができてました

こうしたお話を聴くと
沖縄の平和を求めて権力と対峙するすごさをより一層感じます
こうした思いは受け継がれ
今の辺野古での座り込みの闘いにつながっているのですね

差別している側にはない
される側にある、人としての尊さ、優しさ、強さ

どうして差別はなくならないのだろう
何がそうさせているのだろうか
人は弱いものだけど…
その弱さを乗り越える強さ(優しさ)がほしい

彫刻もみせて頂きました

辺野古で闘ってきて、亡くなった方の彫刻です。あと2人造らなくてはと


庭のアトリエです







お話を聴いたあとに観た彫刻は、迫力があり、ひしひしと伝わってくるものがありました


やちむんの里にも行きました
読谷は焼き物でも有名です
素朴であたたかな感じで良いですよ

工房、作業場、住居、販売所と全体がやちむんの里です

登り窯を初めてみました



人間国宝の祖父の跡を継いで3代目の金城さんの工房でカップを購入
オリオンビールを飲んでます
美味しいです~

伝統や文化ももっと知っていきたいです

ツアー前日のおまけの1日でした





第12回じゅごんの里ツアー 1日目(6月30日)の報告

2017年07月09日 | 活動報告
じゅごんの里ツアー 1日目(6月30日)の報告です。



那覇空港に着きました。今回、報告者はピーチを使いました。
使う滑走路がANAなどとは違い、自衛隊那覇基地に隣接(共有?)しています。
那覇空港が軍民共用空港であることを改めてかんじました。



まず、宜野湾の「普天間居場所づくりプロジェクト」を主宰している赤嶺さんの案内で、普天間基地を見ます。



赤嶺さんの自宅屋上より。オスプレイが駐機しているのが見えます。足元には基地のフェンスがあります。
「ここはアメリカの基準でも、日本の空港の基準でも民家があってはいけない区域。だから空港ではなく『基地』なんです。」
「米軍は戦後住民が収容されている間に町の真ん中に基地をつくりました。その結果、帰ってきた住民はやむを得ず基地の周辺に住まわざるをえなくなった。」(赤嶺さん)



「滑走路を見てください。表面が凸凹にうねっているでしょう。老朽化のためです。」
「しかし、今これを日本政府は税金使ってずっと補修しています。返還するなら補修なんかする必要ないはず。辺野古に関わりなく米軍がそう簡単に返すはずはないし、日本政府も実は了解しているのではないかと思います。」(赤嶺さん)



普天間第2小学校前。校庭と基地のフェンスが接しています。球技をしているときボールがフェンスをこえて基地に入ってしまうこともあるそうです。
「米兵はたいていは笑ってボールを子供たちに投げかえしてくれます。しかしあるときサッカーボールが基地に入ってしまったとき、米兵がサバイバルナイフを取り出して、ボールをめった刺しにしたことがありました。」
「やはり米兵は心に闇を抱えていて、時に爆発するんだと思います。」(赤嶺さん)



赤嶺さんなどが主宰する「普天間居場所づくりプロジェクト」の「そいそいハウス」を訪問しました。



「大切にしたいこと」が張り出してあります。





赤嶺さんと当山さんからお話を聞きました。

「毎日そいそいハウスはあけています。平日で10数名、土日は30人ぐらいの子供が出入りしています。」
「宿題をしている子、ゲームをしている子、友人同士で遊んでいる子。いろいろいます。スタッフの分も必要なので昼ご飯を作ります。『昼ごはん食べたの?』と聞くとこたえない。『おなかすいてたらどーぞ』と準備するとおいしそうに食べる。」
「両親とも働いていて朝早く、夜遅い。『これでたべとき』とお金だけもらっている子。コンビニおにぎりだけおいてあるという子。なんの準備もない子。それぞれの家庭の事情でいろんなケースがありますが、ちゃんとご飯が食べられない子はすごく増えている。」
「ここでは、ああしろ、こうしろは言わない。『大切にしたいこと』に書いてある通りです。」(赤嶺さん)



 こどもたちに渡してもらうため、ジュゴンの一筆箋などを記念に渡しました。



赤嶺さん、当山さんなど「そいそいハウス」のスタッフは、普天間撤去、辺野古新基地中止のため毎日奮闘しておられます。
平和は子供たちの未来のため。だからこそ、今、この時の子供たちの生活も支えていこうという取り組みに感銘しました。

普天間居場所づくりプロジェクト Facebook
https://www.facebook.com/ibasyo.yuntaku/



宜野湾から名護市へ移動。まず名護市役所を訪問しました。
海勢頭豊さんも合流し、あいさつされました。

応対してくださったのは、昨年の国際自然保護連合ハワイ大会に稲嶺市長とともに参加されていた、秘書室の仲里さんなど、稲嶺市長を支える市役所スタッフのみなさん。





仲里さんからは、昨年12月のオスプレイ墜落の際のリアルなお話がありました。
「安部の住民から、大きな着水音がしたという電話連絡がはいり現場に向かった。」
「現場は真っ暗でよく見えなかった。しかし夜明け近くなると海岸から30mぐらいのところに機体らしきものがみえる。」
「市長にもすぐ連絡した。夜が明けると、機体がオスプレイであることがはっきりした。そのころ現場には数名の警察官しかいなかった。」
「その後、現場は封鎖された。稲嶺市長が現場に到着して、『市長だ。現場を見たい』というと警察官が『身分証明書をみせろ』と言った。温厚な市長もさすがに怒り心頭だった。」

やんばる世界自然遺産登録申請に伴う、ユネスコ/IUCN調査団の来沖にむけ、今後とも協力していくことを話し合いました。



IUCNハワイ大会時の写真集を記念品にわたしました。



9月3日 那覇市で開催するシンポジウムと海勢頭豊コンサート「世界がみている ユネスコ/IUCN調査団が沖縄に」をぜひ成功させたいと思います。



名護市役所のあとは、恒例の居酒屋「たけの子」での交流会です。



お刺身盛り合わせ。島タコがうまみが強くてたまりません。



モーイ豆腐、ジーマミ豆腐・・・・・



アオダイのから揚げ。どれもたいへんおいしかった。ごちそうさまです。



翌日辺野古テント村で渡す、バナーにみんなで寄せ書きしました。

一日目から充実したツアーになりました。
お世話になった「普天間居場所づくりプロジェクト」、名護市役所、「たけの子」のみなさまにこの場をかりて改めてお礼いたします。

☆じゅごん











7/16(日)海勢頭豊 命のライブ at上牧本澄寺(大阪高槻市)

2017年07月07日 | イベント案内
7月16日(日)大阪高槻市上牧の本澄寺で、
海勢頭豊バンドのライブが行われます。
皆さま、ぜひお越しください。



主催者からのメッセージ
 海勢頭豊さんのライブは今年で18回目。例年秋に実施してきましたが、
今年は7月に行うことにしました。沖縄辺野古新基地建設へ、翁長知事を
始めとした県民の意思を踏みにじり、岩礁破壊も知事の許諾なしに進めら
れようとしている今の時期にこそ「沖縄の声」を一緒に受け止めるべき
時期だと判断したのが第1点です。一方、今年に入り会場(本澄寺)のある
五領・上牧地区では「産廃焼却炉建設問題」で揺れ動きました。幸い、
自治会ぐるみの運動で当面「断念(5月末)」させたが予断は許さない状況です。
この取り組みの中で、市民は「地元が嫌がるものを権力や財力で押しつける」
という「共通の根っこ」を実感しました。同時に、私たち一般市民は
「刑事告訴、民事提訴」の恫喝さえ経験(沖縄との相似体験)したし、
今もその可能性があります。
 そこで、今回の海勢頭ライブは従来の2部形式をやめて、海勢頭さんに
「産廃焼却炉問題で揺れる地元・高槻で、沖縄の実感をたっぷり語り・歌って」
頂くために1部2時間のライブとすることにしました。
料金も従来より安く(前売り一般1500円、シニア・障がい者1000円)設定しています。
 皆さまのご協力を切にお願い申し上げます。

7月のじゅごん茶話会のご案内~7月27日(木)14時~ じゅごんの里ツアーの報告します

2017年07月06日 | イベント案内
暑い夏がやってきましたね
北九州の豪雨の被害が心配です…

じゅごんの里ツアー(6/30~7/2)に行ってきました
お天気に恵まれて充実した3日間となりました
今回のじゅごん茶話会は
ツアーの報告をしながら、みんなでゆんたく(おしゃべり)します


美しい海、辺野古・大浦湾
シュノーケルで海遊び

普天間基地を見て
キャンプシュワブのゲート前を訪れ
辺野古座り込みテント村でお話を聴き
名護市役所を訪問しました


カヌーで褶曲ツアー
地域散策もしました

辺野古の海の埋め立て作業が強行されているK9護岸の近くまで船で行きました。

暑さにバテバテになりながらも
地元の方々との交流もでき

この海を守りたい
辺野古の新基地建設は止める
その思いが強まりました

ツアーに参加していない人もどうぞご参加ください
いろいろお話ししながら、できること考えていきたいです


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7月のじゅごん茶話会のご案内

じゅごんが泳ぐ宝の海 …守りたい


お茶とお菓子で ゆる~りと
ゆんたく(おしゃべり)しています

 2017年7月27日(木) 14時~16時
                    

辺野古はどうなってるの?ジュゴンは?
最新情報や気になることを話し合い、できることを考えています
そして、今年は沖縄のガンジーと称された伊江島の阿波根昌鴻さんの
平和運動を学んでいます。
時には、DVDを観たり、ジュゴンの折り紙を折ったり
ピースリボンにメッセージを書いたり
おしゃべりしながら、その時にできることをしています

ご要望があれば、ジュゴンのミニマスコット作りもできます
材料の準備がありますので、事前に連絡いただければ助かります

場所:ジュゴン保護キャンペーンセンター関西事務所
       最寄駅~JR・京阪・地下鉄「京橋」駅より徒歩10分ほど
  アクセスはこちらです

参加費:200円(場所代、資料代など)

問合せ:ジュゴン保護キャンペーンセンター関西事務所
        TEL/FAX 06-6353-0514 メール info@sdcc.jp
        当日は 090-5882-3629(いけがわ)
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ジュゴンがお迎えします



7/3防衛省前行動

2017年07月04日 | 活動報告
7月3日(月)辺野古への基地建設を許さない実行委員会主催の月例防衛省前行動に参加してきました。


辺野古現地からの電話報告、MXテレビへの抗議行動の報告、機動隊派遣訴訟の報告、JFE抗議行動の報告など、各団体から工事強行を許さない決意が表明されました。


SDCCからは、要請書を読み上げ防衛省に手渡しました。


じゅごんの里ツアーでもらったパワーで暑さに負けず頑張りましょう!

今年もぶどうの木保育園に出前授業に行きました!!

2017年07月04日 | 活動報告
6月6日に、今年も京都にあるぶどうの木保育園に
出前授業に行ってきました。



7月に3泊4日で沖縄に平和キャンプにいく園児たち。
5年前から毎年、平和キャンプに行く園児たちに、
沖縄やジュゴンの話をさせてもらっています。

最初に、沖縄の海やアブダビの泳ぐジュゴンの映像を見てもらいました。
子どもたちは、沖縄の海の映像ではウミヘビに驚き、
ジュゴンの海草を食べる姿をじっと見ていました。



お話は沖縄の気候や動植物の話から始まります。
写真を見せながら、この動物知っているかなという質問に
みんな元気に手をあげます。
ノグチゲラやヤンバルクイナ、初めて見る動物もいたようです。

次はみんなが大好きなジュゴンの話、
鼻や口、ジュゴンのしっぽなど、
特徴を話していくと、面白そうに聞いていました。

さて、次はそんなジュゴンのクイズです。
ジュゴンがだべるものは何かな?
これにはみんなが一斉に手をあげます。
みんなで一緒に言ってみてというと、
「ジャングサ~!!」と大きな声で答えてくれました。
沖縄では海草をジュゴン(ザン)が食べるので、
ジャングサと呼ばれています。みんなよく知っています。

クイズはジュゴンの寿命やジュゴンの祖先の話、
大きさなど、難しいものが続きます。
間違うことを恐れない子どもたちは、
難しい問題でも、物怖じせずに答えていきます。

ジュゴンの大きさは?というクイズに
50メートルなんて、数字も出て、
50メートルの巨大なジュゴンを想像して、
いやいやそんな大きいジュゴンいたら、
怖いよと思わず吹き出してしまいました。
子どもたちは真剣なのに、ごめんなさい!!
実際は2~4メートル。
実寸サイズのバナーを使って、実際の大きさを
見てもらいました。


おっぱいの位置もジュゴンの人形を使って、
確かめます。前肢の付け根におっぱいがあります。

そんなジュゴンも数が減っているから、
守ろうっとSDCCは活動しているんだよ。



最後に
「命どぅ宝」(ぬちどぅたから)と
画面に漢字で映し出すと、
さすがぶどうの木保育園の子どもたち、
ちゃんと読めました。

かわいい子どもたちと
命について、ジュゴンを通して伝える出前授業。
私たちもとっても楽しいひと時でした。

じゅごんも現れ、子どもたちも大はしゃぎ。

 



授業の後はたのしくおやつもいただいちゃいました。
  

教室にはジュゴンのことがたくさん貼ってありましたよ。


みんな、気を付けて沖縄に行ってきてね。