２０１４年
あらすじ 名匠クリント・イーストウッドが監督を務め、ブロードウェイの大ヒットミュージカルを基に描くドラマ。1960年代にザ・ビートルズと並ぶほどの人気を誇ったアメリカのポップスグループ、ザ・フォー・シーズンズの光と影を数々の名曲と共に映し出す。ブロードウェイ版同様ジョン・ロイド・ヤングが、バンドのリードボーカル役を担当。グループの宿命でもあるメンバーの友情と不和、栄光と転落の物語が胸に響く
何の予備知識もなかったんです。ただブロードウェイ、ミュージカルっていう単語でチョイスしたんだけど。ラストが素晴らしい。序盤、中盤のちょっと退屈なところはあるんですけどレミゼラブルのような畳み掛けるような音楽のシャワーが続く。いわゆるフィフテーズ５０’って言われるジャンルの音楽じゃないかしら。その時代の青春と重なるおじさまたちには号泣必死のノスタルジック溢れる音楽作品。今でもどこかでよく流れるこの名曲の数々の裏にあった真実のエピソードが興味深く描かれている。まさに栄光と転落。いや、表に見えるこのフランキーの成功は今でも彼は現役となると転落とは言えないだろう。しかし、多くの人に元気や勇気なるものを与え続けた彼の美声には彼個人の深い悲しみが込められていた。窃盗や逮捕などを繰り返していた若き日の彼らが音楽を手にして駆け上がるような成功。しかしグループ特有の金銭などの問題に発展するがその友情ためにフランキーも大事なものを失っていく。
何を幸せというんだろう。お金？家族？名声。画面がセピア色っぽく見えてその時代を古く新しく見えている。そして時折、メンバー本人がカメラに向かって解説をしてくる。なんというか、斬新なんです。ミュージカル映画って突然歌いだしたりセリフにメロディーがついていたりしてうける客層が限られたりしますがこの作品は全く心配なし。上手に音楽もセリフも入ってきます。
君の瞳に恋してるってこんな曲だったのか、、、。ビックリです。あの力強く少女時代もよくステージで歌てたあのノリノリの曲がこんなに切なく哀しく響く曲だったわけがなんだか切ない。
ラストが素晴らしい。本当に。本当に最後は大事です。ミュージカルや少し昔の音楽がお好きな方には忘れらない映画になること請負です。映画もいいですが是非、生のステージが見てみたい。いやあ、かえってフランキー・ヴァリを検索してCD欲しくなったじゃないの！
