茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

サワラチャンの加計呂麻日記-058

2013年08月30日 | 教育

 

サワラちゃんの加計呂麻日記

                       -058

 

 

 

 

戦時中<戦艦武蔵>が浮かんで居たそうな・・・一番奥は奄美大島、手前は加計呂麻島 

 

台風15号がやっと通常のコースを取り始め、南西諸島を北に向かって進み始めました。これからは台風シーズンです。台風銀座の途中にある奄美群島は、何時もの自然の脅威がこれからが本番。例年より雨量が多いとか。 九州方面は今年は大変な雨が降りました。お手柔らかに 

 

                            

 今月の8/31で、いよいよ離島・加計呂麻島暮らしも2年になります。目出度く9月になれば3年目に突入! 都会生活が殆どの爺にとって(来年は70歳になります)離島暮らしは、生まれて初めての生活。  島に来る前に知人の医者から頂いた、BRUTUSという雑誌一冊。 

                   特集は島暮らし

 

中を読むと、抱腹舌鋒の記事が書いてある。<ホンマかいな?X>という感じ。               それでは、今回も島暮らしの実体験をご紹介! 

島暮らし-002

 

最近、離島、陸の孤島などに I ターン者 が増えております。しかし、それらの方々の中には一抹の不安が有ると思います。それで、爺が生の情報をお話したいと思います

 

 自宅の裏山・・・白い花が何時の間にか真っ盛りに咲いている

 

 

8- <深夜お腹が痛くなっても翌朝まで我慢

 その通り。 島には消防署や大きな診療所が有るのですが、直ぐ119番というわけにはいかない。やはり翌日までは我慢する羽目になる。救急の場合は港まで運び、海上タクシーで大島本島の救急病院に運ぶ。時間はかなり掛かるので覚悟が居る。島暮らしはこの辺りが辛い事ですね。            

 

 

9- <DVDは借りられない。買う!

買えるならまだ良い。 お店がない。コンビ二もない。結局、大島本島にフェリーで行く羽目になる。最近はAMAZONなどの通販を使うが・・・島暮らしは買い物は日常品位しか手に入らない。それも非常に高い。・・・・通販を使うのが安上がり・・・・インターネットは必需品。 しかし、遅いよ!

島暮らしでは文明のご利益は余りないと覚悟するのが賢明。 ラジオも携帯も使えない機種や放送局が多い。爺の所はケーブルテレビはOK。 ラジオはFM・NHKがまともに入る。あとは雑音レベルで聴けたものじゃな~い。

 

 

10- <好みのタイプが島に居ない

その通り。若い娘に会いたいのなら、診療所か小学校に行けば良い。それ以外は無理と心得よ!本島にでも行けば、コンビ二・郵便局・銀行・役場ならOK! 離島には昔娘は幾らでも居られるが・・・それでは困るじゃろ 

爺は貝採取が趣味だから、特に娘には興味はない()・・・先日、海岸で小学校の若い先生と久しぶりに話をした。 結構、可愛いくて嬉しかったね。 娘を見たかったら小学校に行くべし!

 

ここいら辺りから・・島人に関することが始まります

 

11- <何事も時間通りに始まらない

その通りらしい。・・・聴いた話だが・・・会合に一時間遅れで来ても当たり前の涼しい顔だとか??都会であれば喧嘩になるか、皆帰ってしまうかも。 <て~げ~、て~げ~

確かに時間にはルーズな所がある。 爺の感覚では。 のんびりしていると言えばその通りだが。島では一回で2つ以上の事を処理しようとしない事が鉄則。 一つ一つ着実にこなす。出来なきゃ明日にすれば良い。・・・慌てない、慌てない、ゆっくり・ゆっくり・・・

?

 

本州並みに(都会をさす)に行動することは、本来的に無理なのです。定時に動くのはバスとフェリーのみ。 それでも天候に左右される。自然にあわせて動くことが大事なこと。爺は家庭用菜園をやっておりますが、これはまさに鉄則。 栽培は天気に合わせて行ないます。スケージュールは有ってないようなもの。植えりゃ育つ。年から年中。 出来れば収穫すればよいだけ。

 

12- <”秘密のデートは有り得ない”

その通り。100%監視体制が確立している。 爺の三輪スクーター、二輪スクーターの音さえ、隣の集落の人は知っている。見なくても車が近づくだけで認知可能。数十km離れた所でも。爺は有名人。<貝探しの爺さん>として有名。  警察の巡査、バスの運転手、フェリーの待合所、海辺の集落や別荘の住人・・・etc

 

 

だから、どこで急死したり、怪我や病気になっても大丈夫! 直ぐ身元は判明し連絡してくれる。ですから可能でも”秘密のデートはありえない” 何事も良いことも悪いことも有るわいな  

まあ~、今日はこの程度かな・・・  次回以降が問題である。お楽しみに!  ?X 

 

                            チサラガイ加計呂麻島

 

 

 

 

   喫茶店でちょっと一服  

 

                          株式市場の天気予報    

 とうとう嫌な予感が当たってしまった。欧米軍がシリアをミサイル攻撃体勢に入ったとか。 又も国連の「安全保障委員会」は紛糾しそう。ロシアはシリア側に立って拒否権を投ずるであろうし、中国も同調しそうな雲行き。 第三のアフガニスタンかいな。でも、米国でとんだハップニングが起きました。

ロイターの記者が「米国が核兵器を使用し、広島、長崎で大量の市民を無差別に殺害したことは、あなたの言う同じ国際法への違反だったのか」と質問・・・コメントナ~シ 

コリャキツカッタ!! オバマ大統領だったら、どのように答えたであろうか?下手な答え方をしたもんなら、次回の大統領選挙は大変だ。傍に居なくて良かったね

相場はますます上下の幅が狭くなる。数日以内に一発どか~ん来そうか?

8/29 13.459.71  121.25 ↑  

**********************************

8/30 13.388.86     70.85 ↓

シリア情勢は思いのほか混沌として来ました。英国下院の反対で政府もポシャる。後は仏国のみ。オバマ大統領の決断如何?

                 陰陽足は上値傾向線に頭を押えられて上下の振幅が小さくなっている

 

3200辺りが下値の岩盤のように見える。

下降のリズムは8波動が終了。これから最後の下降波動に入る模様。

オバマ大統領の決断を待っているような感じのチャートになっているようです。9/02に大きく動くかもしれない。シリア攻撃が始まれば、かなり難しい動きになるかも??

大局的には(月足)上値傾向線を一度下から打ち抜いているので、現在は整理中のサイン。

何れ上値を追うはずであるのだが・・・  次の目標は20.000point                                                                                                 ↓ 

          

                               

 

金融経済学入門講座

 

昭和恐慌と金解禁

 

1920年前後の政治経済情勢金解禁

 

 先回は初期資本主義社会の勃興期から、1929年の世界大恐慌までの世界経済について、時系列的に書いてみました。端的に言うと日本だけが単独に世界の中に存在しているだけではないので、必ず世界の大きな潮流の中で、さまざまな他国からの影響を受けて、右往左往していたのが正直な現実の姿でした。日本単独独自の政治経済の展開は有り得ませんでしたでしょう。

旧日本軍陸軍の朝鮮半島や満州、中国本土への進出(侵略)も、陸軍が勝手に単独に行なった訳ではなく、海外の帝国主義的諸外国の勢力に対抗するために、自然とそのようになってしまったという事に過ぎないと思います。(日本の責任の回避ではなく

                                       満州の開拓

 金本位制度や金解禁にしても、関東大震災、第一次世界大戦後の不況、1929年前後からの米国での大恐慌などが大きく影響して、ニッチもサッチも行かなくなった上での金融政策でした。それと前後して政情不安になり、5.15や2.16事件というようなクーデターが発生し、時の為政者が暗殺されるというような事件も頻発しました。

先回ご紹介した、「井上 順之助・高橋 是清」は不幸なことに、事件に巻き込まれ暗殺されました。現在の日本では考えられないことでした。このような世情不安が軍部の独走を次第に許し、「統帥権の独立統帥権干犯問題)」・「軍部大臣現役武官制」という事が、さらに軍部の暴走を許すことになった訳です。その時の為政者がそれなりの対応をして置けば、その後の悲劇は生まれなかったかもしれない・・・・歴史にはカモはないのですが・・・・

 

 

 

金本位制の自動調節作用

 A・ 好景気で輸入が増え、貿易赤字になれば、国家の保有金は海外に流出する。これに伴って通貨供給量が減少するので、物価は下落する。

 B・ 物価の下落により、輸出競争力が高まり輸出が増加し、景気回復に繋がる。これに伴い海外から金の流入が増え、通貨供給量が増加し、物価が上昇する。

 

 

 

さて、先回の最後の方で上記のような文章が出てきましたが、一読してお解かりいただけましたでしょうか。さら~と読めば何の事もでもないようですが・・・・・専門家やセミプロ、金融論を学んでいる方以外の一般の方には、直ぐにはしっくりは来ないと思います。

皆さんが銀行などの金融機関を利用する際は、預金、貸付の窓口はいつも行き慣れている所です。送金も最近はATMが利用出来るので、利用者は可也の方が経験済みです。送金は普通は国内の金融機関ですね。 外国の金融機関への送金経験者は余り居ないのが現実だと思います。

 アメリカのBank of Americaシアトル支店に送金すると言っても、市中銀行のATMは勿論、普通の為替係では通常出来ません。 何故?・・・両銀行の間にコルレス契約という契約が締結されていなければ、送金はできません。つまり、この取り扱いは外国為替の範疇に入るからです。通常の国内の送金は内国為替といわれるものです。

 

 

                A    国内金融論 

    金融・・・・ B   国際金融論

といことで、金本位制の自動調節作用 の文章は国際金融論の範疇に入ります。一見分かりやすいようでしっくり来ないのは当たり前です。

 「金本位制」と「金解禁」はいつもセットとして出てくる金融用語ですが、金解禁とは何でしょうか。

・・金解禁(金輸出解禁)とは金(金及び地金)の輸出許可制を廃止して、金本位制に復帰すること・・・・Wiki

 これではさっぱり分からない。同じ所を回っているに過ぎない。ジュゲム・ジュゲムのたぐい。では、これに関係する金融用語・・「管理通貨制度」はどうでしょうか。

・・管理通貨制度とは通貨の発行量を通貨当局が調節することで、物価の安定・経済成長・雇用の改善・国際収支の安定などを図る制度。本位制度に対していう・・・・Wiki

  FRB

 

何か少し見えて来ました。簡単に言えばこういう事。

          ・・ 金本位制度 (1920年代までは各国はこの制度を基本的に取ってきた

 通貨制度・・・・・・ 管理通貨制度 現在及び金本位制度時代以外はこの制度を取っている

そのようなわけで20世紀初頭前後の時代は、世界各国は金本位制が主流で、通貨管理制度は若干の間取られたに過ぎない制度で、1920年代の世界的恐慌が発生していた頃の日本も、金本位制ではあったが、これを休止していた期間もあったということになります。

金解禁とは金本位制に戻すということですね。ところがこれが簡単には行かなかったのです。政治情勢、経済情勢が複雑に絡み合い、政府担当者(井上、高橋大蔵大臣)の暗殺などもあり、二転三転した挙句に日本経済は崖を転がり落ちて行ったということです。20世紀初頭は大変時代でした。

 


 2013.8.29付けのForbesに「語られ始めた<日本の失われた20年はウソ>という真実」が日経新聞に掲載されました。(2013.8.11 Forbes.com)興味のある方はお読みください。 

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2700G_X20C13A8000000/


次回は通貨制度についての2制度について書き、1920年代の日本の政治経済を書いてみたいと思います。

 

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サワラチャンの加計呂麻日記-057

2013年08月28日 | 教育

 

サワラちゃんの加計呂麻日記

                       -057

 

 

 

 

 ここ暫くは全国中が大水害、雷、竜巻などに見舞われております。

被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 

 今年は気象が昨年よりもますます異常になっているとか。年平均気温が2度上昇するであろうとか。40℃以上の超高温の日が何日もありました。西南諸島は34~35℃程度が最高で、本州辺りよりも過ごしやすい気温なのです。 今年の異常気象は海流の変化と影響があるのでしよう。沖縄では海水温の上昇で珊瑚の白化現象、北海道では暖流系の魚の漁獲が有ったとか。

気象の変化だけでなく、全世界の政治経済にも大きな影響を及ぼしているのかもしれません。日本の尖閣諸島の確執、南沙諸島の領土問題、中国国内の政治経済の混乱、エジプトのクーデター、シリアの毒ガス問題・・・・離島の紺碧の海を見ていれば、世界には何にも問題がないように見えます。全世界がこのような状況になってくれれば宜しいのですが・・・・・・ 

 

                            

 

島暮らし-001

 

石垣島・小浜島  

 

    こんな島なら住みやすいかな。唯、外から見るからそうなんで、どうなのかな?

 今月の8/31で、いよいよ離島・加計呂麻島暮らしも2年になります。目出度く9月になれば3年目に突入! 都会生活が殆どの爺にとって(来年は70歳になります)離島暮らしは、生まれて初めての生活。  島に来る前に知人の医者から頂いた、BRUTUSという雑誌一冊。

 

                   特集は島暮らし」。

中を読むと、抱腹舌鋒の記事が書いてある。<ホンマかいな?X>という感じ。               それでは、数回にわたって島暮らしの実体験をご紹介! 

             

                                            

 

1-魚は切り身で売っていない

 その通り。魚屋はおろか肉屋、コンビ二もない。人口千人足らずの奄美大島のさらに離島。魚欲しけりゃ猟師に頼むか、釣るしかない。 朝、波の穏やかな日の傍の海岸には、大きさ1m位の美味しそうな奴が数引き悠々と泳いでござる。 銛が有れば取れそうな感じ。でも、簡単にはいかぬが。

                        海岸の渚に転がっていた生きの良い魚(美味しかった!)

 

2-寝ても覚めても海と山

 その通り。 どこを向いても山と海。平らな所は集落の周辺ばかり。隣の集落へも断崖への細い道(一応県道・林道・町道)を九十九曲がりに曲がりながら至る。真っ直ぐな道は無し。爺の故郷の北海道には一時間車で走っても、真っ直ぐな道があると言うのに。この島の住民は信用せぬであろうが。

 

 

3-台風で屋根が飛ぶことがある

 その通り。 瓦屋根は一軒もない。トタン屋根が主流。何故?風の強さが半端ではない。爺の自宅もトタン葺きで鉄の鎖で数箇所が地上に繫がれている。これで大丈夫。風速50m位は当たり前。80mも珍しくない。土地の人はノット単位で言う。風速50mを100ノットと呼称。初めは吃驚したもの。事情が分かるまで暫しポカ~ン!

                                    海岸は傍。鎖が斜めに掛かっていますね。

 

4-虫の居る暮らし

 その通り。 ハブやその他の毒蛇は覚悟していたものの、居るは御座るは・・・蚊、アブ、ダニ、蜂、バッタ、コウロギ、フランクフルト並みの太さのナメクジこれは気持ち悪かった)、カタツムリ、名前不肖の虫達・・あっ、ゴキブリ・・沢山の種類の蟻達。

 

           ヤマナメクジ                    コウロギ(住居不法浸入

          

 

5-よく停電する

その通り。 台風が来ると大方停電になる。近くの崖が崩れ送電線が切れてしまう。初めの内はバイクに乗ってそれを確かめに行ったものですが、最近は慣れたもの。悠然としています。<その内、点くさ>でも、冷蔵庫、家電製品は大打撃。爺のように貝等を水槽で飼っているものは大変。海水を頻繁に浜から運んでやらないと生き物が全滅する。それで結構、殺してしまいました。

前置き無しの停電が頻繁にある。工事の際の停電らしいが? 気にしない、気にしな~い。

 

6-最寄のスーパーは来るまで30分

とんでもない。 自宅から車で港まで20~30分(近い人で)。中には1時間も掛かる。フェリーは一日4便。海上タクシーも7~8回もあろうか。フェリーで大島本島の古仁屋まで30分程。フェリー乗り場から歩いてスーパーまで15分。順調に行ってですよ。 海が荒れれば即欠航。 行ったきり返れぬこともある。海上の状態把握は大事なこと。 晴れれば快適であるが時化たりしたら大変。船の揺れに弱い人は辛抱のみ。 老人がやたら多いから大変でしょうね。(69歳の爺は若い方・老人ではない

                                     フェリー・かけろま・350t

 

7-生活必需品は意外と高い

その通り。 手作りの本箱は本州のスーパーで¥800。 なれど驚いた。組み立ててあったが¥3.000円。<おばちゃん・間違いでない?>と言いかかったが、即止めにした。フェリーなどの船賃が販売価格に反映している。

最近は殆どAMAZONに頼っている。家に居てクロネコヤマトに運んでもらって、運賃はタダ。代引き手数料¥300円のみ。生もの以外は全て纏め買いをしている。ですから、大型冷蔵庫、大型冷凍庫は絶対必需品。家庭菜園をしているから野菜は心配なし。来年からは釣りに挑戦するつもり。何せ大きな奴が悠々と泳いでいるのだから・・・勿体無い! ?? 卵は鶏農場に行けばよい。

 

                             生きが良いでしょ。敵に襲われたみたいね

  

 最近、離島、陸の孤島などに I ターン者 が増えております。しかし、それらの方々の中には一抹の不安が有ると思います。それで、爺が生の情報をお話したいと思います

 

 

       喫茶店でちょっと一服  

 

                          株式市場の天気予報    

 

          8/27 13.542.37 -93.91 ↓

 やはり、上値傾向線は破れなかったですね。偉大なるかな傾向線さま。近日中には破るでしょう。下に行く理由は見つけられません。市場の方達がビビッて居るだけ。罫線の上下幅がだんだん小さくなっていくのがミソ。 どちらかに大きく動くサインです。  

                          大丈夫!爺ちゃん 

13,26週移動平均線のデッド・クロスを避けるためには、モタモタしてはいけないのですよ。        ハヨ、上がれヤ! でも、シリアが騒がしくなってきた!

  

   

 

 

金融経済学入門講座

 

今回からいよいよ本論に入って行きたいと思います。先ずは「昭和恐慌と金解禁

 

1920年前後の政治経済情勢金解禁

 

                                       ケインズ

 

 

当時の世界の政治経済情勢

 英国が産業革命を経て近隣各国がそれに右習いをしながら、欧米諸国の資本主義経済は発展しました。恐慌の発生は1825年英国で初めて発生しましたが、その後米国(1837年)、ドイツ(1847年)、フランス(1847年)、日本は1900年と次第に広がりを見せました。

資本主義の発展に伴って、周期的に恐慌が発生するようになりました。恐慌の原因は生産の過剰、所謂、供給過剰によるものとされております。10年前後の周期で産業革命を行なった国々が次々に恐慌を経験しました。1929年の米国・ニューヨークから発した大恐慌は世界的なレベルの巨大なものでした。日本に於ける最後の恐慌でも有りました。

                            銀行取付騒ぎ

 

* 恐慌・・景気の後退が急激に起こり、経済と国民生活が大きく混乱すること。リッセッションと呼ばれる景気の後退とは違う。

 当時、米国と密接な関係のあった日本経済は深刻な打撃を被りました。世界貿易は縮小を続け、縮小均衡経済となって行ったのです。そして、次に出てきたのは各国の不況脱出の方法論としての、ブロック経済の創設でした。

まず、英国が自国のブロック外からの輸入の禁止、輸入割り当て、高率関税、外国為替を国家が管理して輸入を制限するという手法をとり始め、それが各国に広がったというわけです。貿易立国をしてなる日本は当然大打撃を受けるのは当然でした。

  * 英国のブロック ・・・植民地や同胞諸国(米国、カナダ、オーストラリア、インド、その他)                           

 

 

ドイツではカルテル、米国ではトラストというような独占体が創設され、アダム・スミスの時代のような完全競争市場経済は考えることが出来なくなって行きました。

英国、仏国、米国のような海外植民地を沢山持つ持てる国々、持たざる国であるドイツ、イタリア、日本は経済圏の拡大で対立するようになり、後日、第二次世界大戦の原因になったのはご存知の通り。弱肉強食の資本主義経済の本来の姿でも有りました。各国はその後自らを帝国と名乗り、レーニンの言う  帝国主義=資本主義の最後の発展段階  に世界が立ち至って行ったのです。

                           レーニン

 

帝国主義とは独占体と金融資本の支配が成立し、資本輸出が際立った意義を帯びるように至り、国際トラストによる世界分割が始まり、最後に資本主義国による地球の全領土の分割が完了した段階の資本主義・・・・・・・・・・・レーニン

 簡単に申せば日本の政治経済が、英国に端を発し、世界中に伝播した大波をまともに受けるようになったということになります。単なる日本独自の異変ではなかったわけです。政党政治が崩壊の道を歩み、軍閥が幅を利かせ、産業資本がそれに伴い、大陸進出を企てたのは、なにも一陸軍の勝手な行動から出て来たものではなかったのです。

世界の大勢に沿うように、<バスに乗り遅れるな>という思いが、日本のあらゆる階層に横溢していたのでしょう。日本が中国(満州)、朝鮮半島に繰り出して行った、あるいは行かざるを得なかった・・・・この思いが後日「大東亜共栄圏構想」に発達して、日本をアジア侵略に駆り立てていった嚆矢となるでしょう。その是非は今後の歴史家が考えることですね。

 

                      大東亜共栄圏構想

                                  ↓ 東条首相

 

現在の韓国、中国の<歴史に学べ>という、時間・空間感覚の錯覚した論議は、これには当たりません。単なる身勝手なヒステリー的発言だと考えます。 時間のスケール、当時のおかれた政治経済的国際環境を、慎重に考慮しなければなりますまい。一時の中国$韓国と合致した感情論では理解不能になりますね。これは彼らの身勝手な近視眼的歴史観なのです。

 

当時の社会主義経済体制と資本主義体制の経済比較

完全自由競争から発展して、帝国主義的な段階に至り、世界分割を模索していた頃、世界のある地域ではこのような体制とはまったく違った政治経済体制の国々が存在し、比較的順調に恐慌も経験せずに発展しておりました・・・・社会主義経済体制の諸国でした。

                                              ↓ 1929 大恐慌

                      

社会主義体制経済と資本主義経済体制の比較

                                                         

                                              ↑ 世界大恐慌

1929年の世界大恐慌の前後を比較すると、際立った違いが見られます。上昇と崩壊が。 この極端な違いが修正資本主義へと世界経済が変化しだし、ジョン・メナード・ケインズの代表的理論「雇用、利子および貨幣の一般理論」が登場して来るのでした。ケインズ理論の政策化の嚆矢は、米国における<ニューディール政策>でもありました。

                                ウイルソン大統領

 

当時の世界政治経済の中は ブロック経済の確執と社会主義体制 の二大潮流が渦巻いていた事になります。これは日本国内も同様でした。そのような経済状態の中で時の内閣が取った金融政策が、<金解禁>の施行と取り止めの交互の連続でした。

 

 本日の最後は<金本位制>について、簡単に書いて見ましょう。

 国家の金保有量を通貨価値の裏づけとする制度で、通貨を金に交換できる(兌換性)。戦前、各国がブロック経済に移行するまでの制度

 

金本位制の自動調節作用

 A・ 好景気で輸入が増え、貿易赤字になれば、国家の保有金は海外に流出する。これに伴って通貨供給量が減少するので、物価は下落する。

 B・ 物価の下落により、輸出競争力が高まり輸出が増加し、景気回復に繫がる。これに伴い海外から金の流入が増え、通貨供給量が増加し、物価が上昇する。

 

                               井上 準之助       高橋 是清

 

1930年に当時の浜口 雄幸内閣が断行した<金解禁>によって、13年ぶりに金本位制に復帰したわけですが、円の価格・・平価を新、旧何れするかということで大混乱が生じたのでした。ここでかの有名な大蔵大臣(元 日銀総裁)井上 準之助が歴史の表舞台に登場して来るのです。

最後は少し専門的になってしまいましたが、次回はこの金本位制、金解禁に至った事情を政治経済学の面から考えてみたいと思います。

 

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サワラチャンの加計呂麻日記-056

2013年08月23日 | 教育

 

 

サワラちゃんの加計呂麻日記

                       -056

 

 

 

 お盆が過ぎると一転して雨がちの日が続いて居ります。これだけの旱魃が続いたにもかかわらず、3ヵ月予報は例年より降水量は多くなるとか。 <どうして?>・・・

西南諸島の自然は過酷ですね。台風ハブイノシシの3セット。 今年も後残り4ヵ月、お手柔らかに願いたいものです。先日も台風12号がかすって行きました。海は大荒れ。 湾の中には汽船と海上保安庁の巡視艇が待避しておりました。ここの湾は戦時中は戦艦武蔵が洋上に見えたところとか。

 

 

 

 何時も爺は感じるのだけれど、社会主義国と言うのは中央集権主義のように見えて、その行動に首尾一貫していない、バラバラ行政のような感じが強くします。先日、日本近海にロシアの長距離偵察機が飛来し、自衛隊機がスクランブルを掛けたとか。

プーチン大統領と安部首相の首脳会談が9/05に設定されているにもかかわらず、何故?という感じですね。国際関係に強い影響がある行動は、注意をしてなされるものですが???

各省庁の意思の疎通と、縄張り意識、権力闘争が後ろに見え隠れしています。日本でしたら、即、厳重注意を受けて、責任者は降格させられるでしょう。足で相手を蹴っ飛ばして握手は出来ません。しかし、社会主義国はどのような訳か、このような行動に齟齬が見られます。秋波を日本流しながら尖閣諸島の領海浸入をさせてみたり。上としたがバラバラに動いている。

国際情勢の判断能力に問題が有るのでしょう。お役所仕事の権化みたいな国家ですから。さて、日露交渉はどのようになるのでしょうか。今回でハッキリけりを付けねば。米ロの反目している今はチャンスですね。

北方領土はロシアに譲渡するから、サハリン全てをくれないかね>・・なんてね 

日露の間では南樺太は今でも日本領土ですから、特に問題ありませんがね

 

 

その代わり日本は経済協力しますとか何とか・・・悪い話ではありません。シベリア新幹線は日本が全面的に請け負います・・・なんてね。良い話でしょ。 プーチン大統領!

 

 

 

とうとうやりましたね。イチロウ選手

大変な選手です。古武士を連想します。 

今の日本に是非欲しい男の人格です。

有限実行・・> 不言実行

 

 

   喫茶店でちょっと一服  

 

                          株式市場の天気予報   

 

 

 先ずは順調に予想通りの動きをしました。突発的な事件が起こらなければ、チャート・罫線理論通りの動きを相場はするものです、なかなか傾向線の外には出れないのですね。実に不思議なものです。本日はぴたりと三角保ちあい別れ寸前で止まりました。来週は傾向線を上に切ってくると思います。そして、一度下押し、上値傾向線が逆に下値傾向線に変化し、上昇して行くでしょう。

 

 

 

ただ、13週移動平均線と26週移動平均線がデッド・クロス寸前です。これが先行きの動きを決めます。aとbの2方向が予想されます。中期予想はクロスが決まってからで良いと思います。aであればそのまま持続すれば良い。bであれば月足で判断し。売るも良し。持続も良しです。

 

 

 消費税実施を延期したり、税率の段階的引き上げ(毎年1%づつ)になった場合は、国際的公約は別として、相場の下げ要因にはならないでしょう。恐らく安全パイを振ると思うのですが。円安がさらに進んだ場合は、景気の足を取ることにはなりません。大手企業の収益上昇は眼に見えておりますから、歳入の増加が期待でき、赤字国債の発行が少なくなり、原油の市場価格や輸入品目の価格上昇はありますが、ロットではプラスですから市場は歓迎でしょう。

内外の中国問題ががこのまま沈静化すればの話ですが、これが不安定要因でしょう。 プーチンさんがどのように動くかですね。北方領土・日露1/2痛み分けとなれば、日露経済交渉は進展します。その辺りが落とし所と思いますが。

                   日本             ロシア

 

TPPも予定通りのようですし、突発的なことが発生しなければ、中期的に市場は強いと爺はみます。 東京市場は20.000円を目指して上昇するしかないと思いますが、みなさんいかがでしょうか???                    

                          爺ちゃん大丈夫 

 

 

 

 

金融経済学入門講座

 

「一般論」-002

 先回に引き続いて、いま少し一般論を書いて見ましょう。この講座の根幹に関わることだからです。

 大正時代末から現在までの政治金融経済を俯瞰して、特徴的な事柄が3つ程見えてきます。

A- 社会主義経済思想の流入と修正資本主義

B- 総力戦に見られる戦時経済体制組織

C- 戦後の国際経済の中でのIMF・国際通貨基金の存在とその実態

考えようによっては様々な事があげられましょうが、これも一つの定義の仕方のように思えます。そして、これらと平行してもう一つの事項が垣間見えてきます。

 

            D- 日本銀行と大蔵省の管轄問題をめぐる権力闘争

 

                     

 

です。 A,Bの昭和初期から戦後暫くは・・大蔵省日銀 でした。日銀の金融政策は日銀から発表され実行されるが、最終的な許認可権限は大蔵大臣に掌握されておりました。戦後、日銀の一万田総裁がその後、大蔵大臣になったケースは一回有りましたが、これはアメリカの力を背景とした特別な事で、上記のパターンが暫くの間踏襲されて来ました。

A,B,Cについてはこれから随時時系列的に書いていきましょう。Dについてはその後にぜひとも書かねばなりません。日本銀行の大蔵省からの独立という強力な願望が、平成バブルの発生と崩壊をもたらした原因のひとつであることは間違いのない所だからです。 

 現代の金融政策において「金利」は新・古典主義経済学で重要視されているようですが、実際の経済に対する効果は限定的で、通貨政策通貨の供給量)の方が、より強力であるというのが本当のようです。戦後アメリカから来た経済政策担当の学者の影響で、金利>通貨という概念が伝わり、この事が大蔵省をして重大な判断ミスをなし、それが何時の間にか日銀に主導権を握られ、日銀法改正に至った主要な要因であることも事実です。

 

                    日銀

  

 

「窓口規制」・「窓口指導」という法律的に裏づけのない日銀の権力が、実は日本経済に多大なる力を持っていた事も事実です。ある期間は日銀総裁でもその実態が把握できていなかった(大蔵省出身の日銀総裁の就任期間)のも事実でした。大蔵省はその後解体され、組織改革の上縮小され、金融政策は他省庁に移され、責任者は日銀関係者が握るとか?

 そして、もっと大事な事が上記 D の中に垣間見えて来ます。日本の平成経済大変動の後、東南アジアの経済が一時壊滅的な大変動を経験しました。手法は日本の金融政策のコピーのようでもありました。 しかし、何時もその影にはIMF国際通貨基金の影が見えていることも事実でした。これはスペインなどの欧州でも同じです。IMFの実態はどのようなものか。  

 

 

余談ですが、爺が若きサラリーマンのころ、IMF・国際通貨基金とSDR・特別引き出し権に関係する図書を会社内で読み始めたとき、先輩から皮肉られたものでした。<君にはまだ早いよ>ってね。・・・・本当は先輩諸氏もハッキリと理解できていなかったと思います。彼らの僻みかな 

金の価格、ダイヤモンドの価格は今でもアメリカ本国で決定されているわけではありません。ロンドンのCITYと呼ばれる所であったり、ベルギーのルクセンブルグですね。 IMFの本部はワシントン・DCですが。どうしてなのでしょうか。国際金融の不思議な部分です。スイス、ルクセンブルグ、リヒテンシュアタインの銀行の秘密預金の口座。今でも厳然として重要な所であり、国際政治経済に重要な影響を及ぼしています。

                           金とダイア

 

                    

 

世界金融経済は別な基準で動かされ動いているようですねウランという危険なものを扱う原子力政策が今なお世界中に展開されておりますが、それを操る組織の実態は何なんでしょうか?日本が原子爆弾の核廃絶に素直に賛同できない理由は何なんでしょうか?これらの事情のその源泉は遠く昭和初期まで遡ります。

前にも書きましたが。共産主義革命、社会主義革命はマルクス、エンゲルスの予想とは違った、ロシアで起こりました。「資本主義の最高の段階としての帝国主義」なるもの。これはスラブ人でない、ユダヤ人達が考え、著書に著したものです。 レーニンはロシア人では有りません。革命の最中に列車に隠れて浸入しました。この3人はどのような組織の中から出て来たのでしょうか。もっとも資本主義の資本主義たる中で、熟成された、教育を受けた人物のように思えます。

                           レーニン

 

そうなると、アメリカ、日本、欧米諸国 VS ロシア、中国 という図式は、表面的なことのように思えてなません。 実は同じ穴の狢ではないのでしょうか。

爺にはこのように現実世界の姿が見えてきます。教科書的な知識では大間違いしそうですね。慎重に考えてみなければならないと思います。

このような上記の事柄が複雑に絡み合って、政治経済金融政策に影響を及ぼしております。教科書的な数理経済学的な経済理論では解けない問題です。理外の理が多すぎます。円が円安に振れて100円付近でウロウロしています。経済界は120円を希望しているようですが、誰が何故79円まで引き上げてたのでしょうか。そして、今頃になって短期間に100迄引き降ろしたのでしょうか。

                         円=360度

                     

1$=360円は過去の円のレートです。日本の国旗は日の丸は円です。円=360度 ここからこのレートが生み出されたとか。思わずびっくりするような話ですが、本当のようです。つい最近までこのレートは固定化されておりました。そして、変動相場制に変わりましたが。誠に不思議。

以上のような本当のような嘘のような話を交えて、金融経済学超入門を始めたいと思います。

 

 

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サワラチャンの加計呂麻日記-055

2013年08月22日 | 教育

 

サワラちゃんの加計呂麻日記

                       -055

 

 

 

加計呂麻島・生間港埠頭(対岸は奄美大島・古仁屋

 

 旱魃が終わったと思ったら、早々と台風通過中です。太平洋の高気圧が未だ強いので、中国大陸方面に向かって行くようです。これからはこの辺りは台風銀座ですから、この後どれ位通過するでしょうか。かと思ったのも束の間、鹿児島市の隣の桜島が大爆発。観測史上最高の5.000mの噴煙!が上がりましたそうで・・・・

                            桜島噴火

                         

 

まるで原子爆弾でも落ちたようなキノコ雲・・嫌ですね! 降灰や火山礫が大分落ちたようで、この先が心配ですね。 この先雨が多くなりますので、地下に染み込む水が地中深くでマグマ溜まりに接触して、水蒸気爆発なぞ起こしかねません。お手柔らかに願いたいものです。

 

 

かと思ったら、遠い中東でクーデター騒ぎが収まりません。ここ数十年間というもの何時も中東情勢は不安定です。またまた原油価格に響いてきますでしょう。円安でガソリン価格の急騰が相次いでおります。  四半世紀前の価格が本当に嘘のように思えます。イスラエル VS パレスチナ 情勢に大きな影響があるでしょう。 ユダヤ教 VS イスラム教 の構図がここ数千年延々と続いております。地球上の歴史的<癌>の部位でもあります。

 

新しいロケットが打ち上げられるとか。

宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は20日、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から27日に打ち上げる新型固体燃料ロケット「イプシロン」初号機を報道陣に公開した・・読売

 

 

従来の液体燃料主体のロケットではなく、固体燃料というのがポイントです。その意味お分かりでしょうか。恐らく中国、朝鮮半島諸国は内心ショックを受けているでしょう。

何故って??・・・・固体燃料は発射準備時間が大幅に短縮できますし、移動も簡単に済みます。つまり・・・ミサイル転用が簡単に出来る・・・という判断でしょうか。従来と違って垂直方向に発射できるシステムになっているそうで、それだけロケット制御能力に自身があるということになります。やろうとすれば相当高精度に目標地点に着弾させることが出来るということですね。

 

                            六ヶ所村核燃料処理施設

 

六ヶ所村の核燃料再処理問題はモヤモヤしておりますが、これも諸外国にとっては大きな不安でしょう。・・・核弾頭を積んで飛ばされたら・・・日本の技術力では短期間で十分可能ですから。余り手放しで喜んでは居られないのです。

オマケにロケット打ち上げを事前に一般公開をしましたね。わざわざ外国のスパイに、公で公開したも同然。 これは意味深ですね!・・・

                    なかなか芸が細かい 

 

 

 

   喫茶店でちょっと一服  

 

                          株式市場の天気予報   

 

 予想通りの展開を株式市場はしております。三角保ち分かれに間も無くなるでしょう。地震の前は動きは静かになるのが常。どちらに動きますでしょうか。上しかないのですがね。消費税の実施時期と幅の情報がそのきっかけとなるのかも。暫し、推移を注視しましょう。

                                             三段整理型   ↓                                 ↓ 予想

                               ↑ 上海市場  

8/22 13.424.33 27.95 ↑  NY 105.44 ↓ ですから、予想は外れるか?それとも 後場上昇して終わるか X ? 

          

[逆風の9月、世界の金融・資本市場に波乱の足音]

 8/21付けの日本経済新聞のHPの見出し。サマーズ氏がFRBの次期議長になるかもという憶測とドル高政策への方針変換が波乱要因となるしております。歴史的にこの9月は魔の季節で、今まで大事件や市場の混乱はこの頃起きています。この所のNYの下落はこの事を反映しているのでしょうか。注意して市場を見てみる必要があります。

                             日銀 総裁

 

 日銀の黒田総裁が日銀本店での一般見学者に突然出席したとか。今まで聴いたことがありません。いろいろ考えているんでしようが良いことですね。兎角、今まで日銀はベールに隠れた存在でしたから。総裁の格式ばらない九州人の良い所が出たのでしょうか。旧弊を打破してオープンにすることは良いことです。少しの間は反抗する行員もいるでしょうから、やり難いとは思いますが。ガンバッテ欲しいですね。

なにしろ、昔はエリート行員と一般行員では上り下りする階段が別だったということですから・・・嘘っそう・・・というような本当の話だそうで    なかなか大変な所なようでして。 

 

 

 

 

金融経済学入門講座

 

 漸く長かったGWも終わり、世の中が何時も通り動き始めました。爺も強い日差しを避けて部屋に閉じこもり少しばかり本を纏めて読ませてもらいました。1920年~1945年間の政治経済史を勉強させてもらいました。同じ箇所を数人の考えの異なる、しかも信用の置ける専門家の著書を・・・これが意外と難しい・・・・兎に角、講座の始めは1920年~終戦までと致しましょう。

 

 

「一般論」

 

 戦後の日本経済の眼も覚めるような経済的復興は、世界の瞠目の的になったことは確かで、あるいは開発途上国が自国の経済の発展に、このことを注意深く研究していたことは確かです。現在でも日本の大学には東南アジアの諸官庁の若いエリートが短期留学して来るのはご承知の通り。

爺も2000年ころ、とある大学院の講座で、ヴェトナムの大蔵省の若い役人を、講座のオリエンテーションで見かけたことがあります。 日本語は比較的ヴェトナム訛りの話し方でしたが上手でしたね。

君は国に帰ったらどうするの?> ・・・<ええ、大蔵省に戻ることになってますから

今頃彼は中堅幹部になって、活躍しているかもね。確かにその後ヴェトナムは躍進しております。

日本経済の眼も覚めるような経済的復興 の原点はどこで醸成されたのでしょうか。以前にも書いたことですが、「首相 岸 信介 と 朴元大統領」の部分に象徴的に現れております。このお二人が日本で密接に語り合い、握手をし、その後韓国の「漢口奇跡」につながったことは歴史的事実。

 

           岸 信介           朴大統領         池田勇人

 

しかし、現在の韓国はこの事を一顧だにしないで、「歴史的認識」と相変わらず叫んでおりますが。

1900年代初頭に世界中で引き起こされた経済恐慌は、アダムスミスの自由放任主義経済の躓きの顕著な歴史的事実。小さな政府と産業経済界の自由な行動。 これがとんでもない事態を引き起こしてしまったのです。1825年に英国で始まった「恐慌」が、全世界に広がり1900年にはとうとう日本にも到達しました。

                                                      アダムスミス

 

 <見えざる手>に任せておいては、完全競争市場に任せていてはいけないのだという疑問が、世界の為政者や政治・経済関係者の脳裏に焼きついたのは、否めない事実でしたでしょう。大正時代から昭和に掛けての経済大不況によって、国内が大波乱になりました。

1894年の日清戦争、1904年の日露戦争、その後の戦後恐慌は日本軍のエネルギーの矛先が、朝鮮半島から旧満州国・現在の中国東北地方に向けられることにつながる顕著な現れでした。日本の経済の発展、それに伴う産業資源の獲得、旧ソ連と欧米の中国本土(清国)での確執etc が、日本の歴史的歩みを思わぬ方向に向ける原動力になって行った事は明らかです。

                                     カール・マルクス 

完全自由競争による経済運営が大きく世界的に変化して行った要因は、世界の経済恐慌の中で、順調に経済の舵取りを行い、経済的発展を遂げていた旧ソ連の計画経済でした。北 一輝による2.26事件や石原莞爾の満州国建設の野望は、このような大きな政府による、管理された経済政策の生まれる萌芽となりました。   

 

                                                  

                          北 一輝                石原 莞爾

                   

 

2.26事件などの陸軍によるクーデターの勃発、政党政治の弱体、崩壊は社会主義思想の研究を盛んにさせ、政府の中堅幹部の中にも、計画経済の重要性に対する認識を強めて行きました。岸信介が学生時代にかの有名な北 一輝の研究をしていたのは有名な話です。なにも、左翼主義にかぶれて行ったのではなく、その必要性を強く意識したのではないかと思います。

                                  満州国皇帝

 * 満州国皇帝・・愛新覺羅 溥儀 清朝第12代にして最後の皇帝(在位:1908年12月2日 - 1912年2月12日)、後に満洲国皇帝(在位:1934年3月1日 - 1945年8月18日)。WIKIより転載

岸 信介は旧商工省の幹部になり、満州国建国後は満州国国務院総務庁次長になって、その後満州国の屋台骨を担ぎ、舵取りのキーメンバーになって行くのでした。大川周明(東京裁判・A級被告)、松岡 洋介(満鉄総裁・外務大臣・安部首相外祖父)、星野直樹(満州国務院総裁・東条内閣内閣書記官長)など、戦中戦後に大きな影響を及ぼした人物が輩出したのです。

                                      大川周明 

 

最も大事なことは、この政治経済行動・思想がその後<戦時経済体制>の確立、<総力戦>につながってい行ったということです。驚くべきことはこれが敗戦後の日本に消えることなく生き続け、あろうことかより洗練されて強力に推し進められ、遂には米国との経済戦争に発展し、勝ちを得て日本の戦後復興の大原動力になったことは、歴史的事実です。

 

 

この経済政策が世界的な圧力を受け、<構造改革>の御旗の下に一気に平成大不況の遠因になったのは間違いのない事実です。橋本内閣の時代からこの言葉は今までしばしば耳に聞くようになりました。IMFが事あるごとに、何故この言葉を世界中に押し付けるのか、誠に興味あることです。安部内閣と黒田日銀総裁(旧大蔵官僚)の行動がどのような意味合いを持つのか、誠に興味があるところです。

 

            

 

 先回<金解禁>、<管理通貨制度>などという金融用語を使いましたが、これらは国際金融政策上の大事な専門用語ですが、それ以上に何故に日本経済がそれに深く関わっていかねばならなかった、当時の政治経済的背景を知ることの方がより大事なことです。

 

 

日本の朝鮮半島への侵略、満州国建国が単なる陸軍の勝手な暴走によって、引き起こされたのではなく、より深い所にあるマグマから出てきた行動にあると考えねばなりません。戦後、暫く間陸軍の悪玉説、海軍の善玉説が語られてきましたが、これは大変な間違いです。海軍も太平洋戦争に大きく加担したのも歴史的事実です。 歴史の真実は教科書的な事実背景から出て来ていない事が多々あります。

最近の安部内閣、韓国、中国の政治経済的行動は誠に根が複雑で、素人判断は非常に危険です。日本に秋波を送りつつ、尖閣諸島に対して強い行動をさらに見せるという、二律相反的な行動は現場の単純な行動から出たものではなく、かなり上位の部署から出てきた命令によるものです。中国の政界も一枚岩では有りません。ですから思わぬ齟齬も出て来ます。

 

 

歴史というものは特に現代史は、複雑な世界の政治経済情勢を背景にしているので、教育現場で見られる教科書的な知識で判断すると、思わぬ間違いを犯してしまいます。白が黒となるという価値観の変化も時間の経過や機密文書の公開によって大いに今後もあります。

 

これから次第に昭和の初めから終戦時、復興期、拡大期、を経て平成の大不況について、書いていくことになりますが、その過程において思わぬ間違いをすることも有りますので、その点はいろいろ他の資料も見られて、<そのような考え方もある>という評価をしていただきたいと思います。ただ、不注意による単純ミスもあろうかと思います。まずはお付き合いください。

 

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サワラチャンの加計呂麻日記-054

2013年08月18日 | 教育

 

サワラちゃんの加計呂麻日記

                         -054

 

 

 

  やっと、一月半ぶりの雨が降り始めました。奄美群島は史上最長の渇水記録更新だそうで。ダムも貯水率が50%スレスレとか。 全国も場所によっては同じような所が多そうですね。かと思えば、史上初の大雨とか。日本だけでなくお隣の中国内陸も同じようだそうで。

何時もの事ながら世界の気象が狂って来ているようです。大事が起きなければ良いのですが。自然現象は一方向にどうしても動きやすく、且つ加速度が付きやすく、大崩壊が起こらなければストップしない傾向もあります。この地球が氷河期に向かっているのか、砂漠化に向かっているのか、今や不明になってきました。

強い雨音を聴くために、FM放送の音量を下げております。自然の雨音は耳に聞き心地の良いものです。心の中までシットリとして来ます。傍の谷川ももう直ぐ流れが強くなりそう。 お手柔らかに願います。 今日明日は、畑の水撒きは中止。

        雨天 中止!  

 

                           加計呂麻島生間港・・・対岸は奄美大島の古仁屋                 

  

  港の様子

                            

                        

                         双胴船のヨット・欲しいなあ~

 

 そうは言っても晴れた日の島は綺麗な風景ですよ。空気は綺麗ですし、自然も豊かです。港にはヨットが数隻浮いております。これで西南諸島を回遊してみたい。港の中は熱帯魚が何種類も泳いでおります。石鯛や名もわからない小さな熱帯魚。さながら水族館のような感じです。その中を1m位の大魚が泳いでおります。<美味しそう>・・・・・・写ってないぞ! 

              熱帯魚の乱舞         

       

 

まあ~まあ~・・・これでどうかしら・・・港に咲いていた可憐な花達

           

 

 

   喫茶店でちょっと一服  

                          株式市場の天気予報   

 

 8/16 大引け  13,650.11円   -102.83 ↓

 

                                   一つの予想

 

 またも予想の範囲の動きですね。特にコメントはありません。三角保ちあいの下の斜線にぶつかって、今度は少し上にリバウンドしますでしょう。上下の振幅が小さくなって、三角形の頂点付近で、反転上昇するでしょう。 月曜日斜線を上に破って上昇したら面白いんですがね         

                         どうでしょうかね  

 

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