「茜ちゃんの島日記 2019-01-25号」
奄美の空は薄曇り。スッキリとした空でもない。海に手を突っ込むと暖かい。
ぬるま湯と言う感じか。フィリッピンからの「黒潮」と呼ばれる暖流が流れている証拠である。
島バナナが元気良く育ち、手前に三河島菜が伸び伸びとしている。
去年はカタツムリの被害が酷かった。何とか最小限度の被害の玉が大きく育ってきた。
カリフラワーも段々実が大きくなる。これも最初はカタツムリの食害で葉がボロボロにされていた。
徹底的にカタツムリを手で取るのだが。敵は地中に潜っている。
ゲリラ戦と同じ様に一匹、一匹潰したものである。薬は全く効かなかった。
水前寺菜ともいう<ハンダマ>は、地の野菜である。茎を一本地面に挿して置くだけで、
自然に増えていく。このハンダマも元は一本の茎からであった。
数年でこのように繁殖するのだ。ポリフェノールに富んでいるホウレン草のような存在。
重宝な菜っ葉である。毎日、味噌汁の菜になっている。
ハンダマ
ニガウリが大分成長して来た。春になったらもう実を付けるであろうか 。
ニガウリ
パパイアのハーフは成長が早い。 茎もこんなに太くなった。
29本現在苗床にあるが、これを畑全体に散らばさなければいけないのである。
イモケンピ
初夢宝くじで「初夢賞」をGet! それで<イモケンピの福袋>を購入した。
下旬になってやっと手に入った。沢山の商品が入っている。
これから少しづつ食べて、2019年の春を迎えるのである。
能面と能楽
年末から年始にかけて、能楽関係の書籍の購入をした。
「能と能面」・・・・金剛巌 著
「ようこそ能の世界へ」・・・・観世銕之丞 著
「まことの花」・・・・梅若六郎 著
「白洲正子全集」<別巻>・・・・白洲正子 著
「能楽全書」・・・・第一巻~第七巻
久しぶりの纏まった冊数になった。
これから数回にわたって、これらの書籍の概略をご紹介して行こうと思う。
「能と能面」・・・・金剛巌 著
可なり古い本でもある。昭和26年7月初版とされている。
戦後間もなくの頃であろうか。物資のない頃でもあり紙質は極端に悪い。
古紙を原料に使ったのかも。値段も「定価 300円」である。
アッと驚くような値段設定だ。「昔の本」という感じが直ぐする。
「金剛 巌」と聴けば、何方でも能楽界の重鎮で、しかもこの世界では知らぬ物がない位の名筆家でもある。
書籍でもこの方の名が入れば、書籍の格が違ってくるのである。
金剛 巌(こんごう いわお、1886年(明治19年)3月25日 - 1951年(昭和26年)3月21日)は、シテ方金剛流能楽師。二十四世金剛流宗家。
京都・野村金剛家の金剛謹之輔の子。1937年、金剛右京の死去により坂戸金剛家が断絶したのを受け、翌1937年、他の四流の家元の推薦により金剛流家元となり、宗家継承。・・・・以上WIKIより
金剛家は平成に入ってからも良い能面集を出している。
所蔵の中には素晴らしい能面が目白押しである。河内の孫次郎の右の女面は、
かの有名な是閑の「増女」である。(撮影の関係で歪んで見える)
河内作・<孫次郎>(金剛家能面集)
<ヲモカゲ・孫次郎>とはある面では、全く骨が違っている孫次郎である。
一見でそれは分るが、本来的には河内の孫次郎が本科系統であろう。
金剛孫次郎作<ヲモカゲ・孫次郎>の写しが余りにも秀作なので、現在の様な事になってしまたようだ。
ヲモカゲ・孫次郎
河内は龍右衛門を目標にしていた能面師でもある。それ故このような2種類の系統の孫次郎が出来上がったのであろう。
ただ、孫次郎の本歌が何時誰によって打たれたかは歴史の闇の中である。
石川龍右衛門では有るまい。おそらく赤鶴時代にそれは既に存在していたと思われる。
この面の鼻梁の高いのは互いに共通している所である。これは本来的な能面の女面の作りではなく、
実際の人間の骨格に近い掘り方である。ここが「孫次郎」の面の特徴でもある。
出目洞水作 金剛信邦作
何れの「孫次郎」も骨は似ているが、江戸時代の作家である。基本的には河内の<孫次郎>が本歌であろう。
出目洞水と言えば出目家の看板スターである。本職の能面師である。
金剛信邦は金剛家の太夫である。謂わば彼は余技として能面を打っているのであるが、
作品は素晴らしい!金剛家の太夫にはこのような人が多いし作も素晴らしい。
付録
クローバーのその後
先日植え替えたクローバーはその後も順調に成長。
葉の大きさも以前より一回り大きくなっている。
毎日、朝に玄関先のクローバーの鉢を見る。
<七つ葉のクローバー>・・一瞬ドキリとした。
冷静になって見直すと、三つ葉の上に四つ葉が重なっているだけであった。
<七つ葉のクローバー>の出現確率は。1/250.000.000である。
先ずは五つ葉の出現があるかどうか・・・それが夢である。