茜ちゃんの「島日記」
2018-07-12
西日本大水害発生!
七夕の前後に西日本が集中豪雨で大水害になった。気象庁が特別警報の連発!
九州から四国、中国地方、近畿地方、岐阜県、長野県の一部の広範囲で豪雨。
西日本豪雨「異常気象の代表」…世界気象機関・・
如何に凄かったかを如実に表している。
梅雨前線に台風7号が大きく関与しているとされている。
大量の水分がこの前線になだれ込んだのであろう。当然エネルギーの補給を受けたのだから、
大暴れしたのも当たり前なのであろう。 梅雨末期の代表的な現象である。
崖崩れ、土砂災害、道路の崩壊水没・・・
驚いたのは中国地方ばかりではない。京都の大都会を流れる鴨川が氾濫した。
「先斗町歌舞練場」の傍の土手の護岸が崩壊した。
筆者も谷川が大氾濫して、土手の護岸が崩れ去り、谷川の水が自宅の畑に迫りつつあった、
2011年11月の台風の怖さを思い出した。水は怖いし大変な力を持っている。
経験したものでないと実感が沸かないかもしれないが。
京都市鴨川の護岸決壊-01
京都市内を流れる桂川の大水は、最近頻繁に耳にするようになったが、
京都のど真ん中を流れる河がこんなになるとは。
付近は良く知っていて、歩いているだけに驚くばかり。近畿の気候が大きく変わってきた証拠でもある。
京都市鴨川の護岸決壊-02
今回の大水害を見てて感じることの一つは、河の合流点付近は非常に危険であるという事だ。
「バックウオーター」という河の水の逆流現象が起こるからだそうである。
今回は広島、岡山県の災害にはこれが多かった。
堤防が決壊してしまい、河の水が民家になだれ込んだのである。
奄美群島のような所では大きな河川はないので、全く経験できない事であるが。
河の合流点の危険!
広島や岡山だけでなく、岐阜県などの山間部の河川も同じであった。
中国地方は住宅が水に浸かり、飛騨、郡上方面は川が氾濫し、大変危険な状態になった。
日本の河川は急流が多く、直ぐ増水しやすい。これがアキレス腱である。すぐ逃げないと命に関わるのだ。
奄美群島も可なり雨が降り続いた。梅雨末期の大雨かと身構えていたが、
災害にはならなかった。電気が停電したり、県道の一部が700mに渡り崖崩れが有ったようだ。
通信回線が寸断し、暗い闇夜を過ごしたが・・・
中国地方や四国、関西、九州北部で、大雨の警報が出ている時、
太平洋のマリアナ海域で台風が発生した。
名前が「マリア」・・驚いてしまった。何という名前を付けたのか。
隣の婆が怒っていた!!
風速70m、気圧が915Pah とか・・・思わず身構えた。
これが直撃されたら大災害必死である。既に地盤が相当緩んでいるからだ。
<又土砂災害か!>と思わず覚悟した!
幸い直前に台風の進路が西に傾いた。沖縄本島から台湾方面、石垣方面に・・
寸での所で命拾いとなった。思わず アーメン!
島バナナの実が3個付いた!!
裏の庭にも、もう一本実を付けている。計4本が実を付けた。
今年は大豊作である。・・・・しかし、喜んではいられない。
バナナの幹は太い割に脆く折れやすい性質がある。バナナは樹ではなく、草の類なのであろう。
繊維質であるが意外と見かけより脆い。これが産業化を阻む原因である。
味は抜群で海外のものより、遥かに高価な果実であるのだが、
災害に遭って量産が中々出来ない欠点があるそうだ。
ロープでご覧の通りに結束して、電信柱に結わえ付ける。これが一苦労!
裏の畑の果樹も、ロープで縛られたり、解放されたり・・安心できないであろうな。
島バナナとパパイアを相互にロープで結わえる。
子供の幼木が多いので、結束には注意が居る。痛めたら大変だ!
パパイアも雌の方がもう大きな実を付け、熟し始めている。
今年は短く剪定して、1.5m程にする予定。
余り高いと脚立でも届かない高さになり、危険だからである。
このパパイアはオスメスのハーフである。それでも去年は沢山の実を付けた。
植物とは動物と違った不思議な性質を持って居る。
現在は一つ実が見える。その内に鈴成りになって来るはずだ。
これは去年植えた、パパイアの女の子だ。
来年は実を付けるかも。あっと言う間に伸びる。
今は鉄のガードで防御。鉄壁の構えという事か!
今回の中国地方の土砂災害、洪水の状況で一番気になった事!
大雨なのに飲み水がないという事だ。
ライフラインが破壊されれば、超高層マンションでも一般住宅でも断水に苦しむ。
スーパー、コンビニには品物が売切れたり、濁流に流されたりで手に入らない。
水の浄水装置
筆者の自宅には浄水装置が3台ある。一台当たり2L(¥2.000)ほどである。
93%程の浄化能力がある。このお陰で屋根からの天水をポリバケツに受けて貯めて、
私設の水道が破壊されたり、断水した時はこれを使って飲み水にする。
生水で飲んでも大丈夫。お腹は壊さない。これは保証する。
今回の大災害の現状を見て、この際是非一人当て、1台の浄化装置を揃えたらいかがであろうか。
天水でもポリバケツに溜まった濁った水でもOKである。通常なら4か月は使えるカートリッジが入っている。
マンションでもベランダに幾つも、樋からの水受けを置いて置き、植物の水遣りやイザという時の飲み水に転用できる。
筆者の住んでいる離島は、物資の補給が難しい所だ。
輸送代金も相当高い。物によっては送って貰えない品物もある。
だから何時も災害に備えて、食料品や味噌醤油、油などを備蓄している。
風呂の水も安易には棄てない。水洗便所の家庭はいざと云う時は、この水を流す。
雨が降り続くと、風呂に綺麗な水を満杯にする。
最悪の場合はこれを濾して、煮沸して使う他ないのである。
以前琵琶湖のそばに住んで居たので、180℃環境が変わった思いであった。
生活の知恵・・これが奄美・沖縄地方の風土でもある。
災害備蓄用の品物備品 01
災害備蓄用の品物備品 02
食料品だけでなく、長時間持つ蝋燭、コンロ、ガスボンベ、七輪、野外ストーブ・・etc
手回し用ランプ(これは大変便利)、極めつけは救命具のAQAだ。これがあれば溺れ死ぬ事はない。
以前、貝の蒐集で島の断崖の下を歩く時使っていたもの。これは可なり浮力がある。最後の命の綱である。
食料は畑がやられなければ大丈夫だし、パパイアやバナナがある。
数十日位は援助は不要である。それ位しないと暮らしていけない。
何処の家庭でもそれ位の準備はしている。 それが奄美群島の離島の現実である。
「備えあれば憂いなし」・・何時大災害が起きないとも知れない昨今の日本である。
「南海トラフ大地震」も騒がれている。転ばぬ先の杖。
是非とも今回の惨状をみて、準備をして頂きたいものである。