茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

サワラチャンの貝のビーチ・コーミング>・加計呂麻島・蒐集日記

2012年05月26日 | 日記

 

サワラチャンのビーチ・コーミング

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                 加計呂麻島・蒐集日記

 

 

 

 

 例年梅雨の季節はこんなのかは、北海道生まれのサワラちゃんには良く分かりませんが、毎日真夏のような陽気が続いております。何という木の実かしれませんが、烏がどこから咥えて来た一個が塀の上に置いてありました。

 

サワラちゃんは何かに夢中? <忙しいのよ!>

               

 

PCの傍の<アマミン

 

 妹の三毛猫の<アマミン>はPCの横で、難しい顔をしています。「暑いのかな」いつも、近くの海岸に貝を採取しに行く時は付いてきます。 貝には余り興味は有るのでなく、貝殻を砂浜の上で転がしたり、ヤドカリと遊んだりしています。

 

ヤドカリの井戸端会議

 

先日、海浜を歩いていたら砂浜に貝を沢山並べて、お飾りが置いてありました。この近くの集落の方達の海の神様へのお供えなのかもしれません。以前太平洋岸のとある集落の石浜で、<ハチジョウダカラ>の素晴らしい完品が何個も埋まっておりました。周りには<ハナマルユキ>や<キイロダカラ>、<ハナビラダカラ>がたくさん。 初めは何かの拍子に貝が集中して、浜辺に打ちあがったと思っていましたが、これは集落の人が数日前に奉納した貝殻だったのですね。石に埋まっていましたので勘違いしたのでした。

 

海のお飾り

 

浜の上の方の石原の中に、貝殻が奉納されています。

 

 

 イモガイの仲間の生体・・・水槽の中・・・

 

               

 

ミノカサゴ>の権太ちゃんは元気一杯。毎日冷凍の海老を5~6匹食べて、貝の死んだものも食べている様子。水槽の中では最強クラス。競争相手は<スイジガイ>のガラちゃん。

ミノカサゴの権太ちゃん

 

<権太ちゃんとガラちゃん>の最強コンビが並んで居ります。

 

  

 

<スイジガイ>の強い足。邪魔な貝は足で一蹴り。貝を蹴倒しながら前に進みます。蓋代わりの牙も見えてます。この前は浄水器を蹴倒してとうとうお釈迦にされるところでした。物凄い力。驚き! 

緑の藻を食べるのですが、浜の堤防の下に沢山付いておりますので、供給は万全。 冷凍の海老は一箱(¥350)で一ヶ月はOK。 たまに緑藻の中の生きた海老を入れてやりますが、一回で食べつくします。凄い食欲・・権太ちゃん。

 

             邪魔だ 避けろ!> 小さな貝は蹴倒される。

 


サワラチャンの貝のビーチ・コーミング>・加計呂麻島・蒐集日記

2012年05月20日 | 日記

 

サワラチャンのビーチ・コーミング

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                 加計呂麻島・蒐集日記

 

            

 

 

梅雨が戻ってきました。毎日雨ばかり。 何時も気象庁の天気予報とレーダーを見ています。加計路麻島の周辺は雨雲ばかり。東シナ海まで延々と続いています。ちょとやそっとでは晴れにはなりませんね。

この前の大潮の干潮の時は、結構潮が引けたのですが、成果はあまりあがりませんでした。干潮の3日目はそこそこ。太平洋岸の岩礁の辺りを虱潰しに探したので、<ハナマルユキ>や<ハナビラダカラ>はそれなりに採取できました。

 

秋徳海岸

 

 

大きな<ハチジョウダカラ><ヤクシマダカラ>は居りませんでした。先回の干潮の時は<ヤクシマダカラ>と<ホシキヌタ>を採取できたのですが、今回は同種類のタカラガイなのですが、今までに採取したことの無い貝でした。

 現在水槽の中で生きておりますので、細かい部分が良く分かりません。何時も海草の下や、石ころの影にひっそりと隠れています。実際に採取したところも、岩礁の裂け目の影になった、日のささない暗い場所に隠れていました。

ハナマルユキやハナビラダカラは意外と日の差す明るいところに居ります。生息場所が違っていますね。

 

001

 

 001はヤクシマダカラに似ています。小型で4~5cmくらい。殻の口や側面はヤクシマダカラですが、背面は少し柄が違います。ハチジョウダカラに似ております。・・・・・

「タカラガイ」という文献を見ますと、<ヒメヤクシマダカラ・姫屋久島宝>というのが掲載されておりました。でも、真上から覗くと下図のヒメヤクシマダカラによく似ているのです。

                ヒメヤクシマダカラ

 「タカラガイ」より掲載

002

 

 

 002はチョッと眼にはハチジョウダカラですが、殻口はヤクシマダカラです。ですからハチジョウダカラの幼貝ではありません。下の写真は<キッコウダカラ・亀甲宝>というサイズ4.4~6.6cmで、南日本から中部太平洋に生息するそうです。これは背面の柄も良く似ていますし、サイズも4~5cm。

                キッコウダカラ 

 

 

チジョウダカラ

でも、結論は良く分かりません。<ヤクシマダカラ>か<キッコウダカラ>かいずれか。 キッコウダカラだと良いんですが。

 も、今まで一度も浜で打ち上げを採取したことがありません。不思議ですね。近在のお爺さんが5月になると<ハチジョウダカラ>が採れるよと教えてくれました。この貝殻は岩礁の割れ目の根のところに転がっておりました。7~8cmの位の程度でした。ですから必ずこの辺りには生息しているはずですが、残念ながら生き貝は見つけられません。何処に居るのかな~?

上の写真の秋徳という場所には、ハチジョウダカラが必ず居ると、複数の情報が有ったのですが、残念ながら海中を3kmも歩いたのに、まったく捕獲できませんでした。時期が合わないのかもしれません。

シャコガイの連中は元気で水槽の中に生活しています。足糸が十分発達していないので、他の貝が上を通ると転がってしまいます。もう少し掛かるかな。

 

 

地上にも貝の仲間は沢山生息しています。

 

 

PCの思わぬ故障続出で、大混乱になりました。2台とも全て洗い換えして、マッサラの状態にしたのは良いのですが、データは全て設定し直し。大変な目に遭いました。コンピューター・エイズが感染した模様。でも、予備のPCが有ったのでOK! 時間が掛かったけれどね。

外の雑草は取らないと畑が大変なことになります。除草機をフルに使って、一日で全て刈り取ってしまいました。今年の梅雨は空梅雨のような感じですので、梅雨の最後は気を付けなければね。

それでは、本日はこれまでで~す!

 


サワラチャンの貝のビーチ・コーミング>・加計呂麻島・蒐集日記

2012年05月09日 | 日記

 

サワラチャンのビーチ・コーミング

                         -009  

                    加計呂麻島・蒐集日記

 

 

タマニハ、私も怒るのよ!・・・・・ゴールデン・ウイークの大潮の3日間。初めの2日間はノック・アウト状態。 3時間以上も海の中を歩いたんだけれども、何にも取れないの。もう、頭に来ちゃった。 綺麗な水面の底まで見えるのに、な~にもない。

近所の叔母ちゃんがせっせ<マガキガイ>を取っている。時々、蛸も取れるらしい。でも、サワラちゃんには感心な~し。食用貝なんて興味なし。<タカラガイ>だ~け。 

実久の海岸   

 この海浜には<タルダカラ>というタカラガイをたくさん見つけることが出来るの。岩礁の下とか、リーフの間のイノーという浅瀬に居るはずなのに、まったく見つけれな~い。-18の干潮なのに、リーフが海面に顔を出さないので、腰までの長靴ではちょっと無理。

                  タルダカラ(写真 下)

 

 他の海岸では、完全に死珊瑚が海面に顔を出します。短靴でもリーフの端に歩いて行けます。途中で大きな岩礁が何個も顔を出しているので、小さなタカラガイでしたら、簡単に採取出来るのです。でも、実久では無理。途中で諦めて、クモガイ・スイジガイを探しましたが、まったくのOUT!・・・・予想外の失敗!

勢理の海岸

  

 

 さて、2日目。 今日は太平洋岸だ。<今度こそは>意気込んでいったのに、全然だ~メ! 結構、実久と違って岩礁も多いし、完全な珊瑚の砂浜が続いている。 海の中でも、岩礁でもOKのはず? ところが、<マガキガイ>もとれない。 浜辺にはゴミ以外何にもな~し。

  もう、完全にあたまきた~~

本で読んだとおりの海辺の状態なのに、どうして何にも居ないの????大潮のときは貝殻が浜辺には殆ど打ち寄せません。ゴミだけ。小潮の時のほうが浜辺の採取は上手くいきます。大潮のときは潜るのに限るのですね。

途中で浜の猟師のアンちゃんから魚を買って帰りました。鯖を一匹、ブダイを一匹。

                           ブダイ

 

雄のブダイ。この魚性転換するんだって。本当かね? 今は雄だけど、その内に雌になるの。器用なんだね。でも、口見てごらん。 貝なんかバリバリ砕きそうな丈夫な口してる。この魚は刺身でも、オリーブオイルで空揚しても美味しいんです。結構、ハイカラな顔をしてるね。

元気一杯の<スイジガイ>くん

とにかく、元気の良いこと。ビックリするぐらい。水槽の中を走り回って居る感じ。 石の上でも、貝の上でも乗り越え、牙で蹴倒し、ギャング並みの行動。

ミノカサゴ>の権太くん

一緒に居る<ミノカサゴ>の権太くんはマイペース。いつも所在無げにゆったりと泳いでいま~す。 手前の貝は<ギンタカハマ

で、三日目は遂に大成功! これは次回にね。待望の<ハチジョウダカラ>をGet!やったの巻きです。お楽しみにね。

                 

 


サワラチャンの貝のビーチ・コーミング>・加計呂麻島・蒐集日記

2012年05月02日 | 日記

サワラチャンのビーチ・コーミング

                         -008  

                    加計呂麻島・蒐集日記

 

潮騒

              

あっという間に入梅してしまった奄美群島。観測史上2番目の早さ。今年の梅雨はどうなっちゃうんだろうね?毎日朝から雨が降り続き、時々すごい豪雨になります。気象庁のレーダーを見ながら、一喜一憂。 これから梅雨明けまで気が抜けません。豪雨になると崖崩れ、山崩れ、谷川の決壊、水道施設の破壊が起こりますので・・・・・ニャンともハヤ!

 さて、先ずはミノカサゴの<権太>ちゃんの消息。 元気満々。65cmの水槽でスイジガイの<ガラコ>と共同生活。 権太は日中はあちらこちらを優雅に泳いいます。ガラコは夜中になると活発に移動開始。 途中の大きな石ころも全然気にしない。 ガラスをガンガン震わせながら、動き回っています。

ミノカサゴの<権太> と スイジガイの<ガラコ

001

002

003                            004

  

ガラコ>の蓋 兼 牙のような大きな爪は歩くのにもってこい。 一度に10cm程度も大きく動きます。 サラサバテイラも大きいのは迫力有るけれど、それ以上。 <クモガイ>は意外と動きはスローモーです。飼って見なければ解らない生態ですね。 それにしても、ミノカサゴの<ミノチャン>は死んでしまって惜しかった。とてもひょうきんな仕草で可愛かったですよ。

最近雨の日が多いので、自然自宅の中で貝の整理。 貝を種類別に兎に角、格納することが出来ました。大変な数の貝を選別するのは、結構骨が折れます。   「タカラガイ」の数の占める割合が多いので、残す貝と棄てる貝の選択が大変。

うっかりしていると、大事な希少価値のあるタカラガイを棄てていたり、後から気が付いてヒヤヒヤ! 磨耗が進んでいても気が抜けません。

やっと整理が進み始めた貝のコレクション。ケースに入れると、それなりに格が上がりそう。特に毒貝の<タガヤサンミナシアンボイナ>を集めてます。その内に整理できたら、ご覧に入れます。それでは、イモガイの仲間。

 

イモガイ>の仲間

001

              002

             

 

        喫茶店     Tea time   喫茶店

上の写真中から2種類の貝をご紹介しましょうね!

ナンヨウクロミナシ

40x75mm          

 

フィリッピンでの採取ですが、石垣島・西表島では採取可能です。クッキリとしたツートーンカラーの貝。

Class Subclass Order
綱 亜綱 目
GASTROPODA PROSOBRANCHIA NEOGASTROPODA
腹足綱 前鰓亜綱 新腹足目
Group
グループ
Cones
イモガイ
Super Family / Family
CONOIDEA CONIDAE
イモガイ超科 イモガイ科
Genus(Subgenus)
属 (亜属)
Conus ()
()
Country

PHILIPPINES
フィリピン

 

 カタツムリ

サオトメイトヒキマイマイ

 

標本名(和名) サオトメイトヒキマイマイ
柄目目
サラサマイマイ科
学名 Liguus virgineus

 陸貝の大きな特徴は、雌雄同体であることです。雌雄同体とは体にオスとメスの区別がなく両方の機能を持ち合わせているという意味で、二つの個体が出会うと両個体共が卵を生めます。厳しい自然の中で子孫を残すための柔軟な仕組みだといえます。それにしても綺麗なカタツムリですね。

 

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