茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

「茜ちゃんの島日記」-006

2017年06月30日 | 教育

 

 

 

茜ちゃんの「島日記

-006

 

 

 

中々明けそうで明けない奄美の梅雨。連日猛暑が続いている。

室内温度30℃。本州よりは気温が低いが湿度85%!

スカッとして欲しいのだが・・・

本日の畑の見回りは2か所。島バナナとパパイアの写真を撮影!

大分大きくなった。もう一本の子供バナナの木はイケイケどんどんだ!

 

 

           

島バナナの実も可なり大きくなった! バナナの風格が出て来た。

周りの子供も3本成長中。来年実を付けるかな?

 

 

 

島バナナは栽培が簡単でないのであるが味は良いとされる。 

 

         

 

谷川沿いの畑の2本の島バナナと2本のパパイアも元気である。

左が雌の木で右が雄雌同体の木。どちらも実が付く。植物は不思議な生き物だ。

 

                   

 

  

 

 

 

 

中学生の将棋師  藤井4段 29連勝達成!

次は30連勝だ!

 

 

とうとうやったね!

Twitterでは30連勝を6月初旬でぶち上げた。そうしたらブロックした奴が居た。

君、先を見る眼に欠けるんだよ! 加藤一二三・元名人も保証している位だ>

と言う訳で30連勝目前だ! 以前、爺が名古屋市の瀬戸市付近に住んでいた関係もある。

 

藤井君、応援するぜ、奄美から!!

 

 

     

 

  

 

 

 

 

面打ち再開!-4

 

          

 

 

 先回は能面の世界を傍で見ていて、遠い将来に大きな不安を覚えたので、延々と演説してしまった。

しかし、皆さんも知っての通り、先日起こった対馬での仏像盗難事件が、

韓国の裁判所で行われ判決が出たが、一方的な韓国式の裁判結果となった。

それは他山の火ではない。もし、日本から能面を盗まれ外国で同じような事件が起こり得ることもある。

しかし、国際法の及ぶ国であれば良いが全てがそうとは限らない。

 

小面 

 

 

日本人が日本の伝統工芸文化に関心が疎くなれば、韓国でのようなことも起こり得るのである。

このようなことは国レベルでもっと危機感をもって対処すべきである。

仏像ような文化財はまだ良い方であるが、「能面」は如何であろうか。

非常に寂しい限りなのが現状である。何とかしなければいけないのだ。

現在は能面の専門家が宗家と結びつき、あるいは単独で面打ちに専念されているが、

修理修復というレベルでは如何であろうか。

国立能楽堂に付属の機関だけでは心もとない。文化庁が介入した堅固な教育体制が必要である。

今迄の様に宗家と能面師の助け合いだけでは早晩危機に瀕してしまうであろう。

 

 

 

 

このブログを見てくださる方は毎回100名を超える。その中には様々レベルの方が居られる。

今回は手短に初歩レベルの方を念頭に書いてみたい・・多少内容が重複する旨お許しを。

 

 

 

能面」を学ぶ手引書

 

 

 

 

能面の世界に入って来て興味を持たれた場合、まず最初に見る基本的な能面についての、

入門レベルの書籍にはこのようなものがある。中には絶版本もあるが古書店で購入出来るのもある。

中村保雄著「能面」は¥5.000円程度である。それ以外は廉価である。

鈴木慶運著「能の面」上・下は今でも「ケンドレイク」で購入可能。

* ケンドレイク神戸の三田にある能面・仏像の書籍、材料等販売の老舗。大津時代はお世話になった。

 

  

 

「面から たどる 能楽百一番」は能の曲の説明と使用される能面が掲載されている。

図版の「能面」は福知山市在住の現代の名人・堀安右衛門師作である。良書である。

本物の能面のレベルを知るには非常に良い。この<能面>を基準に他の面を判断出来る。

恐らくこの方の能面以上の面は数少ないであろうことは間違いない。

あとは好みのレベルの問題である。多くの能面を見続ける内にこのことが理解が出来る筈。

 

能面 白洲正子著

                

 

「能面」を本格的に学ぶ良書である。この方は能面・仏像・焼き物(磁器 土もの)・染色・指物等、

日本の伝統工芸の専門家であり文筆家である。この方の書籍は古書でも値段が高いのが欠点か。

図書館で借りてCOPYするのも良いかも。爺もこの方の著書を数十冊そのような方法を採った。

この本は「読売文学賞」を受けられた名著である。手に入りずらい逸品である。¥5.000円程度?

 

能・狂言 

 

 

本気になって能楽を学ぶ良書だが、8冊もの大書であるのが・・大変である。 

徹底して学びたい方向きである。成功を祈るばかり・・

 

 面打ちの実技書と能面集 

 

 

面打ち 長沢氏春」 能面集+面打ち実技書・・・当代一流の能面師の書籍であり、内容も最高レベルである。

                        高価な本である(時価ー¥75.000~35.000円程度)

                                 書店、AMAZONで手に入るかも?  

能面を打つ」 面打ち実技書・・・・・・・・・・当代一流の能面師・掘安右衛門師の書籍であり、内容も最高レベルである。

                        比較的に手に入りやすい。 

良書とも現代能面師の最高峰の方であるから、安心して観ていれる。これは絶対の自信を持って推薦できる。

 

                        

  その他の能面集や参考書

 

        

 

紹介しきれない程なので、写真を見ていただければ・・ 

 

 

 恐らくすぐ手に入らないものばかりかなと思う。

この他にも数冊あったのだが・・何時の間にかどこかへ行ってしまった??

梅若流・能面集」2冊は逸品であった。どこへ逃げ出したものか行方知れず?

 

 

             

 

掘安右衛門著の能面集は一番信頼が置け購入しやすい。(AMAZON,ケンドレイク

 

    

 

その他は能面集の逸品揃いであるが、中々手に入りづらいのが玉にキズ!

 復刻版もある・「三井家旧蔵 能面それでも比較的手に入りやすいのかな? 

来週ご紹介する「孫次郎」の名面が表紙に印刷されている。

女面の最高峰の一振りである。好きな方はこの一面でOKである。

 

                 

 

「能面次元」 は京都在住の女性面打師「中村光江師」著である。堀安右衛門師のお弟子さん。

女性の方で面打ちを学びたいのであればこの方に付くのも良い。推薦する。

素晴らしい実力を持たれている。京都・大阪・東京で教室を開催している。

 

 

能面集の図版を観る時の注意点!

 

能面の鑑賞は実物を間近で見るのがベッターである。しかし、場所や時間の関係で無理な方もある。

そのような方は高価であるが「能面集を」使うのが良いが、高価であっても色が実物と同じと勘違いしないことである。

色数の関係で実物とはやはり少し違う。花の写真を撮る方は理解出来るはず。微妙な色は再現できないのだ。

実際の能面を手に取って観て確認するに限るが・・・面打ちの際も飽くまでも参考にするだけである。

しかし、色合い以外の多くの情報が手に入る。超有名な能面師のものを選ぶ事である。

 

 

 

 

 

能面・面打ち 習う際の注意点

ヘボな面しか打てぬのに、偉そうなことは言えないのであるが・・

 

 

 

能面の面打ちを習う場合は、事前に先生の作品をよく観ておくことである。

名人級の能面集と比較して遜色なければOKである。そうでなければ止めた方が良い。

伝統工芸技術は自分の能力と師匠で決まる。これは経験上間違いないと思う。

有名だからとか(宣伝などで)、人伝の噂は無視することである。

 

 

 

世の中には「能面」を知らない自称先生も多いのである。オカメ・ヒョットコの面を製作して、

「小面」と自認している方も結構多い。街中の先生に割りと多い。

これでは生徒は悲劇だ。終生それが理解出来ないで終わるかも・・お笑いである。

それは生徒の事前の不勉強が災いしている。ピアノ、バイオリンを習う場合でも同じであろう。

 

 

 

先生の自作の能面を宗家の演能で使用している方のレベルに限るのである。

宗家の能面の観るレベルは高い。それをクリアーするのが条件である。

もし、身近に居なければ能面集と自らの努力だけである。その方が良い。

これは能面の面打ちだけでなく、仏像彫刻等も同じである。

 

 

 

プロの専門家に習うのが一番良い。手短はいけないことだ。しかし意外と多く見られる例である。

やはり、脚を使って能面資料館、美術館、博物館、能面の虫干し等を丹念に観ることだと思う。

時間と金と努力」しかない世界である。どの世界でも似たようなものだが・・・

 

次回は7月7日の七夕 

 

 

   


「茜ちゃんの島日記」-005

2017年06月26日 | 教育

 

 

茜ちゃんの「島日記

-005

 

 

 

 

 

 

本日の奄美の空は朝から曇り空。 時間が経つにつれてどんよりして来た。

何時もの調子の梅雨空である。今日は午後から雨になるらしい 。現在湿度80%。

この調子だと本土の鹿児島と同じころ梅雨明けかもね?

 

      

 

朝 畑に出てみた。雨が降らないので野菜の成長がSTOP。虫食いが進むだけ。

ひょっと島バナナの樹を見てみた。 大分実の姿が出て来た。

 

             

 

ここまで来るとハッキリ バナナの房 の赤ん坊が見えて来る。 

いよいよ本格的な姿になりそうだ。こんな風にしてバナナが誕生するのだね。

 

 

自然の妙味を見せつけられた瞬間である。初めて見た!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面打ち再開!-3

 

 

 

今回で 面打ち再開 3回目である。Twitterには日本の各大学の能楽クラブから、

5月の学園祭に向けて「能楽関係の催し」が引きも切らずだった。

国立、私立、女子大学など相当数の大学であった。東大・京大・慶大・早稲田・・・・

中には各流派に分けられて細かいクラブ風になっている大学まである。

 

 

その他に全国の能楽に縁のある各所からも、同じような形でTwitterに掲載されていた。

中には能楽宗家が後援会のような団体のものもあるという具合。

だが、共通していることは能楽に於ける「仕舞」$「謡曲」だけである。

「能面の面打ち」は発見することが出来なかった。

 

   

 

何故なのだろうか? いろいろ理由はあるかもしれない。

「能楽」は現代の人達にとっては、オペラや歌舞伎、浄瑠璃などと同じ傾向の「演劇」として

受け取られているのであろう。本来的な日本伝統芸能としての「演劇」ではない。

 

 

若い大学生にとっては、舞台の上で演じられるある面ではカッコの良い演者の動きに、

大いに魅力を感じるのではないだろうか。動きの速い曲もあるのは確かだ。

般若の面で空を切る仕草は「カッコ良い!」といえばその通り。中には軽業擬きまである。

「仕舞や謡」が能楽そのものだという認識かも知れぬ。

 

 

それで、Twitterで能面の「面の作品」を多くに時間を掛けて紹介してみたが、

殆ど大学生には関心がないようであった。残念であった!

<能面をシテ(主演演者)が持ちいる時、その行動を何というか?>

「被る」と答える方が多いと思う。能面は「掛ける(付ける)」である。

ここが根本的に違う。オペラも伎楽も<被る>である。

能楽における「能面」の特殊性の認識がないということだ。

「能面」は能楽という日本伝統の演劇に用いる、能装束や舞扇などの道具ではないのである。

この辺に答えが潜んでいる。皆さんは如何であろうか?

 

 

そこまで解った時、Twitterから縁を切ることにした。これ以上やっても意味がない。

Twitterは140字と写真の世界である。それも通常3コマだけ。

この条件の中で意を通じさせること自体、所詮無理なのである。

後は自分で専門書などを執筆するか、独自のブログを公開するしかないのである。

最終的には従来通りのブログでの「能面・面打ち」の紹介をすることにしたのである。

 

 

「能面」を文献学者が専門家としての立場で紹介しても限界がある。

面を打ったことのない人には解らぬ世界がある。専門家と雖も面打ちをしたことのない方の話は、

失礼な話であるが評論家である。畳の上の水練と同じなのである。

幾ら名高い作者の能面を数多く見て来ても、理解には自ずと限界があるのだ。

 

 

この辺りを自分なりに踏まえてみて、実作者の立場から見た「能面」の紹介の仕方が、

一番理に関ったやり方であると悟った。「焼き物」は焼いてみないと秘密は理解できない。

文献や人の話は当てにはならないのである。ここが大事だと理解したのだ。

 

 

世間には数多くの能面師が居られる。素晴らしい技術を持つ方も多いのは確かだ。

実際に能面を打って、指導して活躍されたり、大学で講義している方もある。

しかし、今後の能面の伝統を何時までも保持できるであろうか?・・・・

 

 

 

「仏像」は日本の代表的な文化であり、ある面では日本伝統芸術の最右翼である。

東京芸術大学や奈良国立博物館等の数有多くの仏像製作の修理修復・教育機関が存在する。

しかし、「能面」の<面打ち>に関する専門的な文化庁関与の「教育機関」はない。

これはある面では日本伝統文化の危機なのである。

学生の好奇心の発露を期待するレベルでは、全くお話にならないのである。

 

 

 

そんなこんなで・・・現在、奄美在住の爺が一念発起したのであった。

こりゃ、大変だ! 何とかしなきゃ

と、大宣言してはみたものの・・・である。

資金とマネージメントと教育技術・・段々大事となって来たゾ!

そのような訳でこのブログは能面の面打ち主体のブログになりつつある。

時々、奄美の自然や文化やエピソードも紹介・・・・・ 

 

 

 

 

6/26は中学生の将棋チャンピオン29連勝!?になるか。

 こんな話題もね! 頑張ってね!

 

次回は7月7日の七夕 

 

  

 

 


「茜ちゃんの島日記」-004

2017年06月25日 | 教育

 

 

茜ちゃんの「島日記

-004

 

 

 

 

 

 

本日も奄美の梅雨は開けませんでした。朝は上天気!

しかし段々曇り空になった来た。 雨が降りそうな塩梅だ。

と言う訳で本日もお預け!

 

 

 

 朝の5時ごろから、例の馬鹿ガラス夫婦がやって来た。

何しろ亭主の声が悪いのですぐ分かる。女房は普通なのだが亭主は浪花節だ。

声を聴いただけで石をぶつけたくなる。

 

    

 

 即、鷹の声のミサイルを一発お見舞いしてやる。

 

 

女房ガラス はすぐ逃げる。亭主は怖いのだが女房の手前頑張っている。

しかし、遂に退散する。本物の鷹が声で引き寄せられて来るからだ。

いずれ、こんな運命に成るかも?

 

    

 

 

紫陽花は毎日色合いが濃くなって行く。

奄美には余り紫陽花は見られない。花屋に苗も見当たらない。

「ガクアジサイ」が欲しいのだが・・本州に行けば素晴らしい紫陽花が有るのだが・・

 

 

ガクアジサイは可憐な花だ。様々な品種が有る。 

 

 

関西では奈良の中宮寺の観音堂の周りの紫陽花が美しい!

 

 

 

 

 

畑の野菜も終わりに近づいて来たようだ。 

タマネギも収穫終了! トマトはカタツムリの被害は増大する一方だ。

来年はカタツムリの食害の対策をしなければ・・

相手が地の虫なので中々大変である。石灰を沢山撒いてみようか??

 

  

 

 

    

 

 

面打ち再開!-2

 

 

 半蔀はじとみ)

 

 

 Twitterを以前観ていたら画面に掲載されていた「半蔀」のシテの姿が出て来た。

能面は恐らく・・「若女」であろう。<はんなり> とした面の風情である。

毛書きの部分が良く見えないので、ハッキリ確定は出来ないが、

面(おもて)の造りは「若女」である。たいへん素晴らしい面である。

* はんなり・・京言葉で「可愛らしい」という意味。 

 

 「若女」・・長澤 氏春師 作

    

 

 これは長澤氏春師作の「若女」である。良く風情が似ている。

名人の技量が良く出ている素晴らしい作品。

「半蔀」の面の作家は調べて解った。素晴らしい技量の方である。

何時間観ていても観飽きない良い出来の能面である。

能面を観る時はこのレベルの能面を観る事である。眼の保養にもなる。

 

能面師 選定保存技術保持者 長澤 氏春師 

       

 

能楽の道具 立て

 

 能装束

 

        

 

能楽には「能装束」が先ず挙げられる。 曲によっては「直面(ひためん)」と云って、

能面を掛けない場合もあるが能装束は必須である。能衣装という言い方は間違い。

 

    

 

美術館や博物館では江戸期以前の作品が見られるが、

照度の関係と時代による色の退色で余り美しくは見えない。

しかし、滋賀県の北近江では今でも能装束を大きな機で織って、染色して仕立てている業者が居られる。

素晴らしい色合いには感激するばかり。これ程美しいものはないという位の出来である。

北近江は強い丈夫な繭が出来る。其れと良質の水である。これが良い作品に繋がる。

女性なら暫く立ち竦んでしまうであろう。それほどの作品である。

写真よりも実物の方が美しく見える。

 

     

 

 

扇 

 

「扇」も 日本伝統工芸の素晴らしい芸術作品だ。京都の河原町界隈を歩けば

簡単に手に入る。何本か持っていたが全て女性に獲られてしまった。

竹と紙と日本画の複合芸術である。

 

 

 

 面袋

      

 

能面を納める道具の一番身近な物 が「面袋」。

これも能装束の端切れ(反切れ)を使ったもの、上質の布団生地、

それから専用に初めから機で織って、

染色して仕立てた高級品もある。ピンからキリまである。

専用の場合は生地で¥25.000円程度、仕立て料金は別である。

 

爺の面袋・中央 (中身は見せません)

   

 

面袋の中は「能面+面当て」からなる。 <面当て>はガーゼのような柔らかい布で、

能面の上に置いて擦れ傷、打撲の傷が出来るのを防ぐ役目がある。

写真のような場合も有るし、白い羽二重の布一枚の事もある。

 

 

本日はこの辺りでお開きと・・

 

 

 


「茜ちゃんの島日記」-003

2017年06月24日 | 教育

 

 

茜ちゃんの「島日記

-003

 

 

 

 

ああ 奄美の梅雨明け如何に !

 

 

 

朝方は如何にも梅雨明けの素振りを見せていたのに・・

昼前から段々曇り空へ・・テゲテゲ天気メ! 

と云訳で本日も梅雨続行と相成りました。気温29

 

   

 

 朝の内から例の夫婦の馬鹿ガラスが鳴き騒ぐ!

<うるさい! て言うんだよ! 黙って鳴け!

鷹の声をスピーカーでカラスに向けて流す。

<やっぱり、爺の家には鷹が今日も居たか?>

と言う訳で夫婦ガラスは諦めて山に帰る・・

 

     

 

 

 

 毎日、これが延々と最近は続く。どちらかが諦めるまでこんな事が続くんだろうね。

 

時計草の実」が段々熟し始めて来た。

 

    

 

奄美の気象台は6/22に「紫陽花」の開花予報を出した。

自宅の紫陽花は段々色合いが濃くなって来た。

 

  

 

 

玄関先にある地元の樹にも花が付き始めた。何という花なのだろうか? 

 

 

畑にある「島バナナ」に大きな実のようなものが出始めて来た。 

 

  

 

アップにするとこんな感じ。カラスの顔に似ているぞ! 

どこから実際の実が飛び出してくるんかいな? 

何れにしても右のような形に収まるのであろう。

どれ位かかるか? 後5本は成長中・・

今年は初めて島バナナな実物が、自宅の畑でお目にかかる。

 

         

 

 

    

 

 

面打ち再開!-1

 

 

   

 

梅雨も終わりそうなので、やっと能面の面打ちをする気になって来た。

涼しい「信州」の山の中がだったらなあ・・・・・ッ!

でも、無い袖は振れない。木も揃っているのでやる気になりつつ・・・ある。 

 

 

 奄美には能楽や仏像文化はない。無い袖は振れぬので・・やるしかない。

能面集は県立図書館以上に充実している積り。

恐らく、鹿児島の県立図書館でもこれ程はない筈。

滋賀県立図書館でもそうであった。確認済みだ。

ちゅう分けで・・必要な資料を机に並べる。 

 

  

 

 現代の面打ちの名人・「長澤 氏春師 & 初代・掘 安右衛門師」

の能面集や、面打ちの手引きを全て用意してある。

奄美では能面師はいないし、京都や東京は遥か数千Kmの彼方である。

書籍に頼るか、専門家のビデオ・DVDに頼るしかない。

 

        

 

「能面打ち入門」のビデオ全集は絶版である。1セット(5本組)=¥150.000の代物。

恐らく市場にはないであろう。だが、掘安右衛門師の作であるから、

絶対の信頼を置いている。実は昔、近江・大津でこれを壊してしまった。

止むを得ず買い直したものである。実によく編集されている。

 

  

 

後、「面打」(AMAZONで発売)のDVDも参考になる。新井達矢師である。

東京の羽村に在住の若い面打ち師であるが、30年程の長い面打ちの年季のある方だ。

腕は一流である。この方の師匠は人間国宝・長澤氏春師。

癖のない何れは師匠を追い抜くであろう程の腕前である。面打ちの手順や運刀方法の参考になる。

東京近在の方であれば・・この方に付いて面打ちを習われることを勧める。

爺が保証する腕前である。面打ちは自分の才能と師匠で決まる。

 

様々な能面集

 

   

 

彩色の段階になると、有名な能面集の「能面」の色合いが参考になるので、

もう、市場にはないであろう能面集を集めてある。中には10年以上時間を要した能面集もある。

  

様々な能面集

   

 

 よう、飽きもしないで集めたものである。あの世に行くときは何処かの図書館に

全てを寄贈したいと思って居るのであるが・・何時お迎えが来るか・・???

 中には同じ能面集をダブって持っている。勘違いしたのであろう。

面打ち 長澤氏春」は2冊ある。御念が要っている・・イヤハヤ! 

1冊は新品そのものだ。市場では現在¥75.000円とか。

でも、随分安くなった。東京・神田では昔は¥100.000円だった!

 

 

 

面打ち用の木は充分枯らしてあるので、脂も出ないであろうし狂わないであろう。

新品が6本、やり直し2面で合計8面分もある。4年間位はこれで充分持つだろう・・・??

 

面打ち用部材・・木曾檜と櫟の木 

   

 

鑿、小刀など数々の道具を使って、長方形の部材を下の様な 形に掘りあげて行く。

この能面は「友閑」という、天下一と称された江戸時代の名人・是閑の弟子の作の写し木型である。

「小面」という名称の能面。小面は何時までも打って行くべき能面である。

ある面では一番難しい能面であろう。小面に始まって小面に終わる。

師匠から昔譲って貰ったものだ。何れにしても長方形の部材は手本の木型になって行く。

此処まで出来上がって面打ちの全工程の40%程である。先は長いのだ。

 

   

 

最終的には下のような面になれば出来上がりなのであるが・・そうは簡単に行かないのである。

 

友閑 「小面」 本面 

 

 能面は日本各地でプロ、アマ含めて多くの人が打たれている筈だ。

北は北海道から南は九州まで。都会の中でも山の中の庵のようなところ・・人によって様々であろう。

ある面では仏像と同じかもしれない。福井県や愛知県、関西方面は部材の関係や、

歴史的な理由から面打ち人数は多いかもしれない。

 

是閑・大飛出

 

 

能面師の名人は昔の越前と近江から出ていた事も一つある。

先程紹介した「是閑」は越前・大野の出目家が輩出した逸材である。

出目家は3系統あり、府中(福井)・越前大野・近江(滋賀)。

不出世の名人はほゞこの系統に入っているのだ。越前の文化の秘密である。

本日はこの辺りでお開きと・・

 

 

 

 

 


「茜ちゃんの島日記」-002

2017年06月22日 | 教育

 

 

茜ちゃんの「島日記

-002

 

 

 

 

奄美は相変わらずの梅雨空である。天気予報ではまだ雨が降ると昨日まで予報があったが、

今日になると打って変わって明日から曇り続き・・・当てにはしない・・

 

  

 

どんよりとした湿気の多い天気である。CDを掛けながらムード造りに懸命!

カラスが相変わらず夫婦で朝から傍の樹でギャ~ギャ~鳴いている。

煩いシツコイ奴だ。こちらも鷹の声で応戦する。逃げて行く!

 

 

 

今頃になって琵琶湖から持って来た「紫陽花」が咲きだした。

季節感としては今頃であるが・・・・

 

 

近江は 紫陽花が多く咲いていた。真っ青な綺麗なのが多い。

自宅の紫陽花は今年が一番綺麗になりそうだ。

 

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藤井君28連勝! 達成!

 

 

Twitterに早くから30連勝と投稿して来た。名古屋の瀬戸市の子だそうだ。

予想通り28連勝! 加藤一二三9段は時を同じくして引退された。

あと5連勝は行けるよ!>・・応援の言葉・・それ見たことか!

いつ、30連勝になるか? 行けるよ! 頑張って!

 

     

 

以前、名古屋に居た時、瀬戸線の傍に住んで居た。毎朝電車が通るので時計代わりであった。

懐かしい記憶だ。瀬戸物でも有名。名古屋の栄と瀬戸を結ぶ電車であった。

加藤唐九郎師という一代の名人が居た瀬戸物の街・・時々近いので訪ねていた。

焼き物が好きだからだ。落ち着いた街だった。

紫匂う」は名品である。流石だ。

 

          

 

昨年末九州・唐津に行った時は、焼き物を伊万里まで行って見て来た。

町中に焼き物の窯が散在している。城下町で有った。落ち着いた静かな町であった。

伊万里までは山越えで1時間余・・海辺の港のある町。

そこから¥170均一のバスに乗って、焼き物を作っている里に行く。

辺りは峻険な山に囲まれた所だ。山から焼き物に使う土を掘りだしている内に、

峻険な様子に様変わりしたのであろう。数十軒の焼き物業者が集まっている。

 

 

     

 

焼き物は大変な仕事である。重労働の連続・・

土から粘土を捏ね、成形し形を造る。

素焼きの状態で様々な顔料などを掛けて焼いて行く。

長い間の秘伝を組み合わせ、最後は登り窯などを使ったり、

電気釜を使って焼いて行く。登り窯作業は重労働で危険な作業だ。

 

    

 

最近は作陶をする人が多くなった。中古別荘等の売り物には意外と、

電気窯付き多いのも最近の傾向。 これなら良い余生を過ごせそうだ。

唯、趣味の範囲ではあるが、本気になったら奥は深い・・・

 

ヨビツギ           志野    荒川豊蔵作

    

 

美濃 ・瀬戸方面は「志野焼」「美濃焼」

「志野」は個人的に好きだった。名前も良いね!

「ヨビツギ」は欠けた焼き物を組み合わせ、金で継ぐのであるが、

これは大変な贅沢である。名品が多い。荒川豊蔵師は美濃焼の名人であった。

 

志野 

 

 

薩摩焼唐津焼など・・

     

 

焼き物は磁器と土物に別れるが、個人的に土物が好きだが、 

薩摩焼や伊万里や九谷焼の磁器の磁器物は素晴らしい!

 

名品は観ているだけで心が時めく・・・

九州に旅行に来た時は、唐津➡伊万里➡有田と廻って見るのも良いかも。

 

       

 

時間は各所1日当ては必要だ。ユックリ見学することを勧める。

遊び半分は失敗の元。各所の美術館や陳列館を見て、

作陶の店等を歩きながら見て歩く。結構時間が必要。

それが結構勉強になる。各店の腕の良し悪しも解るという事かな。

 

     

 

  2

 

畑の収穫 

 

 

 

梅雨も終わりころになって来てから、野菜や果樹の収穫が多くなって来た。

数日で食べ切れないほど。1/3はカタツムリなどの虫に食われる。

大きな美味しそうな奴を狙って、穴だらにされる。

カラスは網で防げるがカタツムリは駄目である。

 

  

 

仕様がないから今年は諦めた! 

 

   

 

こんな奴もウジャウジャいる奄美である。敵わん!

   

 

  3

 

Twitterを卒業

 

「能面」の事、「市松人形」の事をTwitterで投稿して来て、先日で大凡云いたいことは書いたので、

加藤一二三師と同じくTwitterを引退した。スッキリしたね。

それで始めたのが然科学関係の勉強! AMAZONから本を取り押せて・・

中には変な本も有るが、News Weekを取っているので止むを得ず・・

 

        

 

先日から、埠頭の傍で船待ちで少し読み始めた・・

理論物理学や素粒子物理学は少しは素養が有るので、

本の内容は理解出来るのであるが、専門的な最近の言い回し用語は解らない。

止むを得ず古い教科書を引っ張り出してくる羽目になる。

 

数学・物理教科書

 

基幹物理学」はA4版の1.000P余りの大書である。一応、高校生レベルから相対性理論、

量子物理学までは 行けるので便利な参考書だ。高校時代の教科書を付属にして、

例の本の補強にする算段である。微積分や微分方程式は忘れたような感じ!

何しろ宇宙物理学はスケールが大きい。

桁外れを通り越しているが、罪もないので読みやすく弊害もなし。

黄色のマジック片手に、毎日チョビチョビ読み始めた。

基本的にはボケ防止である。

 

そろそろ 奄美も梅雨明けが近い。☔が少なかった。台湾は大雨!

今年の夏はどうなるかな?・・・・