Akaneちゃん
&
sawaraちゃん
次回の新規更改は 4/06 となります。
いよいよ来週辺りからお花見が出来るような季節になった所もあると思います。ここ、西南諸島は相変わらずの初夏のような陽気です。海水は暖かくウエットスーツでも着れば、十分泳ぐことが出来ます。4月の初旬から日中に大潮の干潮が見られ、潮干狩りが出来ます。遠浅の海岸は沖の珊瑚礁の岩礁まで干上がり、貝やイカ、蛸が採れそうです。 岩礁の穴や裂け目には珍しい生きた貝や貝殻がはまっております。これを見つけるのが楽しみ!
* 2個の陽子の衝突後にヒッグス粒子が出現し、それは2つの流れ、ハドロンと2個の電子の流れになっている。(Wikiより)
ヒッグス粒子の存在を CERN で事実上断定!
CERN(欧州合同原子核研究機関)は昨年発見した新粒子は最新データ解析結果によって、ヒッグス粒子の存在を実験で確認したようです。事実上の断定の模様です。これにより、<標準理論>で唯一、存在が予想され確認できなかった未知の粒子・ヒッグス粒子の存在を確定したことになります。
米国・イリノイ州バタビアにあるフェルミ国立加速器研究所の衝突型加速器(TEVATRON)が2011年9月30日に閉鎖されました。TEVATRONは2014年までの延長案が出ていましたが、結局2011年にSTOPしてしまいました。原因が膨大な費用に懸念が有ったためです。
CERN
CERN(LHC)とTEVATRONの比較
CERN TEVATRON
衝突させる粒子 陽子・陽子 陽子・反陽子
主リンク 円周 27km 6km
衝突エネルギー 14000GeV 2000Gev
実験 期間 2008年~ 2001年~2009年
所在地 ジュネーブ郊外 シカゴ郊外
ヒッグス粒子に入る前に、米国での加速器の建設計画SSCについて、予め説明してみましょう。SSCとは「超伝導型陽子衝突加速器」を意味します。結果的にはこの計画は、レーガン大統領の時代に中止に追い込まれました。余りにも膨大な資金が必要な計画でした。テキサス州ダラスの2000年ころ完成する予定でした。
CERN(加速器断面)
SSC計画の目的
SSCの装置は周囲を電磁石で囲まれた周囲80kmの巨大なトンネルで、このトンネルの内部で二本の陽子線(陽子ビーム)を光速に近い速度でまで加速する。1本の陽子線は右回りに運動し、もう1本は左回りに運動するため、究極のエネルギーに達したところで、二本の陽子線を正面衝突させます。その際のエネルギーは40T(テラ)電子ボルト(40兆電子ボルト)という膨大なものとなります。
この時陽子を構成する素粒子が破片となって飛び散るので、これを検出器で分析するわけです。SSCもCERNもTEVATRONも基本的には同じようなメカニズムです。ただ、SSCは何十億ドルもの費用なので、とうとう中止になったと言うわけです。
では、SSCが完成されていたら、何が発見できたのでしょうか?
TEVATRON
科学者がSSCを使って、新粒子の発見を期待していました。標準理論で予想されていたヒッグス粒子のようなものでした。ヒッグス粒子はクオークの質量の源になっているとされております。物質の質量の起源は、このヒッグス粒子によるものです。
米国はSSCが中止になりましたので、シカゴ郊外のフェルミ国立加速器研究所にTEVATRONを設置し、実験を始めました。ここでもヒッグス粒子の発見によって、物質の質量の起源の謎を解くことでした。 2008年からヨーロッパのジュネーブ郊外に巨大な加速器装置を設置し、実験を開始し、データの検討をしていたところ、今回、ほほヒッグス粒子の存在を確認したのでした。
現在はCERNとTEVATRONは同じ目的で、セメギあっているのです。この後、実験でこのヒッグス粒子の存在が確認されれば、先般ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎博士の1961年に発表した「カイラル対称性の自発的破れ」という理論が再評価されることになります。
では、次回はヒッグス粒子について、少し詳しく書いてみたいと思います。
古典論と量子論の橋渡し
001
ファン ・ デル ・ ワース(-001)
1837-1923
先回までは「ノーベル賞を逃した人」について、ケルビン卿、ポアンカレ、メンデレーエフの3人に対して書きました。今回は<橋渡し>というカテゴリーに嵌ると見られる、ファン・デル・ワースについて書いてみましょう。これも「ノーベル賞で語る・現代物理学」(池内 了)に基づいております。
1910年にノーベル物理学賞を受賞したオランダの物理学者です。 「分子間力」を考慮した気体の状態方程式を発見しました。この方程式は気体と液体を区別無く扱うという特性があります。つまり、気体と液体は連続体と言う考え方です。非常に普遍性のあった方程式であったため、当時まだ液化されてなかった、水素とへリウの状態方程式を予測できました。
彼の科学者としての特徴は・・・これまでの古典物理学に依拠しながら、新しい物理学への橋渡しをした・・・という方でした。別な面から見れば、彼は物性物理学の創始者とも言うべき存在でした。
では、続きは次回とします。
今回は「カク・ミチオ 宇宙空間」はお休みします!
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