茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

「サワラチャンの加計呂麻島日記-2017-01-30号」

2017年01月30日 | 教育

 

New ・ サワラちゃんの


 加計呂麻島日記 & 貝殻採取

2017-01-30号

 

 

1/29辺りから奄美の気温が急上昇! 最高気温が22℃となった。

急に温度が上がった影響か、身体の怠さを感じている。

全国でも同じような状態のようだ。まだまだ春は遠い。寒さはこれから・・

 

 

 塀の向こうの畑の<クワズイモ>の葉が、元気いっぱいだ。

明るい太陽の光に照り輝いている。


本州ではもう春の使者が訪れている!

 

野生の菜っぱ・・・どこからともなく生えて来る。

味噌汁や炒め物に最適。有難い自然のプレゼント

 

三河島奈 

 

 

対馬の仏像盗難事件 その1

 

 

先日来ニュース面を賑わした対馬の盗難仏像の韓国裁判所の判決が有ったのはご承知の通り。

日韓の間で喧々諤々の意見が飛び交っている。最近は慰安婦の少女像の設置に絡んで、政治状況が大変な状態だ。

今回は政治状況の問題は一旦横に置いて、純粋に文化財からの視点で書いてみようと思う。

 

5年前に長崎県対馬市の寺から盗難にあった観音佛

 

 

筆者は文化財や仏像関係の専門家ではないが、長年足を使って数多くの仏像を神社仏閣や博物館等で観て来ている。

そのような経験を基にして、この仏像を論じてみたいと思う。 

 

 

 

 

この観音と称される仏像。お顔立ちからはそのものずばりの観音像である。

しかし、仏像の印相を見ると疑問が出て来る。仏像の印相を見て頂きたい。

 

  阿弥陀如来

  

 仏像の手の形や組み方を印契あるいは印相といい、略して「印」と呼ぶが、この観音像は例に挙げた阿弥陀如来と同じである

 

 

観音像の印相

            

 

例として十一面観音、聖観音、如意輪観音を見てみると良く理解できる。

如来とはまるで違うという事が解るであろう。

 

仏頭の髻(もとどり)

    

 

仏頭の曲げ=髻・・が右の大日如来に同じ

また良く仏頭を良く見ると、以前は仏頭に宝冠が有ったようにも見受けられる。

大日如来

 

上記の大日如来は運慶の慶派の代表的な仏像である。下段の円成寺の大日如来は誰でも教科書で覚えが有るはずだ。

対馬の「観音寺」の所有物とされているので観音とされているが、元々は如来系の仏像ではないかという憶測が成り立つ。

 

仏像の鑑定

仏像の鑑定は専門家の手によって、科学的に行われている。日本では東京芸術大学に専門の教育機関が大学院にあり、

奈良の国立博物館等でも研究機関が、専門家の立場で仏像の鑑定・修理修復を行っているのが日本の現状である。

仏像の外見的な様式、仏像に付帯する文書資料、仏像内の様々な資料(体内仏や文書他)

だけでなく、仏像の材質まで科学的に検査するのである。木造で有れば木の材質(檜など様々)で産出地まで分かる。

 

 

金属はブロンズで有れば銅と錫、その他希少金属の混合割合が、時代や国ごとに違うデータを使って、

大凡、製作時代や国まで特定できるのである。韓国の研究機関でも同じ手法が取られている筈である。

今の段階では詳細が発表されてはいないが、仏像体内に文書が有ることは判明している。

この文書の内容からは更に詳しい内容は判明できる。後はこの文書の真偽だけである。

 

 

今回の段階ではこの仏像の外見面だけを取り上げて検討してみた。それだけでもこの仏像の問題の謎が出て来た。

次回はこの仏像の伝来した歴史的経緯を考えてみよう。

韓国の浮石寺の住職の発言 「倭寇による略奪!」??

 

蝋梅


「サワラチャンの加計呂麻島日記-2017-01-21号」

2017年01月21日 | 教育

 

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 加計呂麻島日記 & 貝殻採取

 

 

 

 

 

12月の初旬に唐津へ旅行する辺りから風邪をひき、拗らせてしまいました。

漸く体調も戻りましたので、アメリカ大統領の宣誓式に併せて

このブログも出航いたします。本年も宜しくどうぞ!

 

 

 

庭の植物は元気一杯だ!

畑の島バナナもパパイアも青々としている。

大きな実がまだ付いている。これから熟すのであろうか。

 

 

「クワズイモ」は益々大きな葉を広げている。

 

    

 

奄美に移住してもう5年余になるが、今年の冬は思いの外寒かった。

そんな中で北九州クンダリマデ行ったから、体調不良になったのかも。

  

 

 

 

アメリカ大統領・就任式 

 

2016年末まで大騒ぎした、アメリカ大統領選挙も本日の、大統領就任式でアメリカ丸の出航が開始した。

でも、騒ぎなどもいろいろあったようだが、無事の船出のようだ。

「大統領就任演説」の日本語訳が報道機関からWEBに掲載されている。

皆さんも小学校6年程度の文法で大統領が書いたという文章なので、

吟味して読んで貰いたいものだ。

 

トランプ大統領 & レーガン大統領

   

 

 何故、この二人の大統領の写真が出て来たか分かるであろうか。

トランプ大統領・・70歳(大統領就任)1946-6ー14 ドナルド・ジョン・トランプDonald John Trump) 実業家出身(政治家・公務員経験なし)

レーガン大統領 ・・69歳349日(大統領就任) 1911年2月6日  ロナルド・ウィルソン・レーガンRonald Wilson Reagan) 俳優

よく似た部分が多いのに気が付くであろう。偶然過ぎるくらいだ。

この辺りがこれからのアメリカの歴史を予言できるポイントになるかもしれぬ。

 

トランプ大統領の就任演説の冒頭付近に・・ 

しかし、きょうの就任式はとても特別な意味を持ちます。なぜなら、きょう、私たちは単に、1つの政権から次の政権に、

あるいは、1つの政党から別の政党に移行するだけでなく、権限を首都ワシントンの政治からアメリカ国民に返すからです。 

という一文がある。 よく読むと相当推敲の上の文章であることが分かる。

読みようによっては可なりいろいろな解釈が出来るが・・

今回はここまでとして・・後日また

 

 

Twitterに最近凝っているので、本日もReuter(ロイター)の簡単な見出しが目に付いた。 

 

    米国、そして世界の多くの人々にとって の就任はローマ帝国の衰退と滅亡を思い起こさせるかもしれない・・ Reuter

 

     

 

歴史に興味のある方なら、この名著の存在をご存知であろう。

エドワード・ギボン著 <ローマ帝国衰亡史> である。

可なりショッキングなReuterの言い分である。恐らく専門家レベルの人が書いたであろうから、

この本の内容も熟知していると思う。筆者は本の名は知っていても読んだことはない。

図書館に検索したが残念ながら、該当はなかった。

仕様がなく気になったので、AMAZONに検索した。 数種類も有るようだ。

しかし、岩波文庫は10冊シリーズの大書である。

 

 

文字の細かさには閉口する事間違いなし。これはキャンセル。

普及版はKindleである。これも駄目だ。

遂に観念! <新・ロ-マ帝国衰亡史>でまず読んでみることにした。

 

 

狡い! という声が聞こえてきそうだが・・ 

 

最近、Twitterを見ていると、ヒトラーの写真と彼の著書「我が闘争」の投稿写真が目に付く。

気にも留めなかったが、調べてみると・・ドイツの法律で彼の書物の印税関係の時効期限が来ていることに関係あるようだ。

学術書として新規に印刷し直していることもある。

 

 

 「我が闘争・アドルフ ヒットラー」

   

 

だが、先程のReuterのTwitterでの投稿文を見ながら、それだけの理由でないことが理解出来た。

実はもっと深い理由が有ったようだ。歴史学者か国際政治学の専門家が、熟慮した上で行っているのかもしれぬ。

 

今回のアメリカ大統領選挙の大きな騒動は、従来とはだいぶ違うようである。

 

今回はこの辺で終わりにして、次回以降にかみ砕いてみようと思う。