茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

<サワラチャンのビーチ・コーミング>・加計呂麻島-貝蒐集日記

2012年03月19日 | 日記

 

             サワラチャンのビーチ・コーミング-01

            ご挨拶  

わたくしは奄美群島の離島、加計呂麻島で貝の蒐集をしていますさわらちゃん」です。

奄美群島は日本でも指折りの貝の宝庫です。特に加計呂麻島、お隣の奄美大島は大学の貝の教科書にも沢山掲載されております通り、新種の貝の発見数が結構多いので有名です。

世界の貝の種類は10~11万種類。その内日本国内では7~8千種類です。奄美群島では4千種位と圧倒的な数を誇っております。

 

フィリッピン辺りで採取される貝がこの近辺で数多く採取されます。海水が非常に綺麗なので、貝殻に汚れが余りありません。

 

単なる貝のご紹介だけでなく、実際の貝の採取に当っての苦労話や、珍しい体験、珍しい貝のご紹介も出来るだけして行きたいと思っております。

貝の写真は実際に加計呂麻島で採取したものを中心に掲載していきます。タマニは海外の珍しい貝もお見せする心算です。

貝の採取方法は海岸での打ち上げ貝の採取と海中、岩場での生の貝の採取の2通りです。経験年数は短いですが、皆さんに応援して頂き楽しいブログにしていきたいと思っております。

 

              

 それでは、早速はじめましょうね!

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漸く雨の日と晴れの日が交互に出て来るようになって来ました。

やっと春ですね。
でも北海道はまだまだよ! 春は5月になってからね。
あと少しで桜も咲くでしょうし、気温もぐ~と上がってくるでしょう。



加計呂麻島 太平洋岸の海浜
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先日の大潮の日に物凄く期待して、太平洋岸の浜に行って来ました。
セーフテイ・ベストと腰まで届く長靴を履いて望んだんのですが・・・・・
残念! 散々な結果に終わりました。

大潮の時の浜には何にも落ちていません。 塵さえ沖のほうに持っていかれてしまっているらしく、綺麗なビーチが眼の前に見えるだけでした。
この日の干潮は気象台の予報で「3」程度。 結構何時もよりは引いているんですけれど、中途半端なんですね。


太平洋岸の引き潮時の岩浜
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岩礁の岩の窪みには<キイロダカラ>、<ハナビラダカラ>、<ハナマルユキ>などが潜んでいました。
海岸の砂浜では12種類のタカラガイの貝殻が有ったのに、生きている貝は3種類だけ。
いったい<ヤクシマダカラ>、<ハチジョウダカラ>、<タルダカラ>などは何処に行ったのでしょうか。


浜の中で<ヤドカリ>さんが井戸端会議の真っ最中
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岩礁の先にはリーフが見えるのですが、中途半端な状態の深さでちょっと先に進むには勇気が要ります。

長靴が水の中で<ぎゅ~と>と締め付けられます。凄い水圧ですね。
波が少し有ったためか、水底が良く見えません。 海女さんが使う器具が必用ですね。
クモガイやスイジガイが居たかも知れませんが、まったく眼に留まりませんでした。

スキューバー・ダイビングの方々は、少し沖のほうで活動していた模様。
仕様がないので岩礁の中で岩の窪みや、洞穴を丹念に探しました。
<ハナマルユキ>が窪みに結構潜んでおり、卵を抱いている様子が伺えました。
数個捕獲して、現在我が家の水槽の中で、動き回っております。


水槽の中の<ハナマルユキ
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リーフと砂浜の間にはインノーが形成されています。
沢山の熱帯魚が泳いでいましたので、今度はそれを捕獲するべく大忙し。
やっとの事で熱帯魚を2匹捕獲。 ブルーの素敵なのは逃げ足が速く、とてもいけません。
でも、小さな<ミノカサゴ>を捕獲しました。 とっても可愛いですね。水槽で元気に泳いでおります。

ミノカサゴ>ちゃんの幼魚・・・・・5cm程です。
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生きているタカラガイはガラス質の光沢が素晴らしいですが、小魚も素晴らしい色合い。
なにしろ水中できらきら輝いて見えます。
生きている生態は水槽の中で満足できる状態で見せてくれます。
今まで知らなかった生き様が解りますね。

もう一つ水槽を買って、今度はタカラガイと海藻と熱帯魚を飼ってみようと思います。
きっと、素晴らしい光景が見られるでしょう。
先日、島の南端の「実久」で綺麗な珊瑚の砂や小砂利を取ってきました。
加計呂麻島の中でも特にきれいな珊瑚の小砂利が手に入ります。
まったく塵も汚れもありませんね。 素晴らしい状態です。

大島海峡・「渡連」海岸の岩礁
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                 Tea time   喫茶店

     先回に引き続いて、特別な珍しい貝 をご紹介! 晴れ


Species Name 学名      Lyncina aurantium (Gmelin, 1791)
Common name         Golden Cowry

Japanese name     ナンヨウダカラ(コガネダカラ)・南洋宝 

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腹足綱 前鰓亜綱 盤足目
タカラガイ超科 タカラガイ科
属・・  ヒメホシダカラ

沖縄以南の中部~西部太平洋に分布。 赤紫色の背面色から橙色に変化していく。
コレクションで本種を欠けば、未完成と呼ばれる。サイズは8.5~10.5cm
サワラチャンの先生の話だと、温暖化の影響で奄美群島でナンヨウダカラが採取出来る可能性もあるとのこと。

フイリッピンで採取した貝の多くが奄美群島でも採取できますから、可能性は有ると思っています。
一番初めに採取報告できるかしら。何せ奄美群島の最南端は沖縄本島の直ぐ傍よ。
与論島、沖永良部島は可能性大かな???


では今回はこれにて終わりにします。次回も楽しみにしてください。珍しい貝をご紹介します。

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太平洋の浜の渚で拾った打ち上げの魚・・・・・美味しかったよ!
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