サワラ・アマミちゃんの奄美群島歳時記
貝・花・風景-010
寝ぼけのアマミン
薩川湾
連日、台風の影響で間断のない風雨にさらされている毎日です。やっと、雨が通り過ぎたと思うのも束の間、直ぐに突風が吹き、雨が窓からベランダから飛び込んできます。今年は台風の当たり年なのでしょうか。8月の初旬で11号。
最初の写真は自宅の裏の海。 薩川湾。台風シーズンともなると、大型タンカーや貨客船などが台風を避けるように沖に停泊しています。波の静かな海なのですが一度荒れると結構突風が吹いて危険。
加計呂麻島のように奄美大島の傍に隣接していれば、さほど離島の感じがしないのですが、地図を見てみると・・・・・矢張り離島ですね。
日本の島嶼
南硫黄島
皆さん<南硫黄島>って何処に有るかご存知ですか。以前日本とアメリカの映画で有名になったことがある<硫黄島>のすぐそば。父島、母島からだと直ぐ近くに有ります。とは言っても肉眼では見えませんけれど。
平地は全く無いそうで、 上陸は大変そう! 海中から火山が頭だけ出しているような状態。鳥位しか住めそうもないですね。北緯25度線より南で、台湾の中程位の緯度。以前、ボートで十数人の自然環境の研究者の方々が岩浜に上陸して、キャンプをしているのをTVで放送しておりました。とても、人が住めるようなところではありません。
北硫黄島
南の方から、南硫黄島、硫黄島、北硫黄島と連なっていて、戦前は南硫黄島以外は人が住んでおりました。今は硫黄島以外は無人島です。
沖の鳥島-01
さて、お次は<沖の鳥島>・・・写真を見ますと島のような砂州のような妙にハッキリしない感じ。 良く見ますと3箇所の楕円形の島みたいなのが見えます。
沖の鳥島-02
ヘリポートが浮かんでいるように見えます。実は岩が海から覗いているのですが、海蝕されないように護岸がされており、コンクリートで固め、ヘリポートになっているようです。ここはれっきとした東京都です。
一番上の写真で分かるとおり、北緯20度線の真上。台湾よりも南に位置してます。東に行くとフィリッピンの島々に突き当たります。見たとおりの珊瑚礁の島。でも、日本としては物凄く大事な島。
どこかの国は「これは島ではない」といって抗議を国連にしていますが、今の所はレッキトシタ日本の領土です。周りには島は全くありません。 完全な孤島。
太平洋戦争中は軍がここに飛行場を造るべく作業をしたのですが、上手くいかなかったみたいです。工事跡が今でも有るそうです。ここからですとサイパン、テニアン島は1000kmです。給油タンクを積めば航続距離の長い零戦ですと、直接爆撃できたでしょうね。
原爆を積んだアメリカの爆撃機がテニアン島から広島、長崎を攻撃しました。沖ノ鳥島に飛行場が有ったら、どうなっていたことでしょう。歴史に if はありませんが???
南鳥島
次は<南鳥島>・・東経153度59分・・・ロシアのカムチャッカよりもまだ西。東京から2000km。東京から直線で千島列島の択捉島よりはるか西。 でもここは東京都。 沖の鳥島と違ってキチットした三角形の形の珊瑚礁の島。港みたいなのが見えますね。飛行場も有ります。
ここには太平洋戦争中は守備隊が居りました。1500kmほど西に行くとウエーキ島があります。そして、ここにはアメリカの軍事基地が有りました。日本の飛行機が爆弾を抱えて特攻攻撃をしたことも有ります。ここも絶海の孤島。一番近い島が硫黄島ですね。
南鳥島の海岸線
最近はレアメタルの膨大な原料が近海の海深くに眠っているとか。お隣の中国から原料を買わなくてもOKだそうです。商業化に2年ほど。手放さなくて良かったね。戦前にはこの他に<中鳥島>があると、日本は主張していたことが有るんですよ。でも、それはなかったみたい。・・・ (^-*)
<鳥島>は小笠原諸島にありますね。アホウドリの生息地で有名です。火山島ですので危険、今は人が住んでいません。
こう見ると日本の周辺海域は物凄く広い。戦前は南方地域が委任信託地域となってましたから、さらに広かったんですね。いやいや・・・(^-^)
今日は夏休み中なので、日本の果てを訪ねました。全部東京都下でした。次回は奄美大島にもう少し近い離島をご紹介しましょうね。
なにかうっとりご満悦? サワラちゃん
毎日、毎日鬱陶しい蒸し暑い日が続きます。こんなに暑いのにまだアマミンは余裕。お爺ちゃんの脇の下で眠ります。暑くないのかな~?
貝殻拾いにも行けず、ちょっと運動不足気味。でも、アマミンは廊下といわず、部屋の中といわず、走り回って大運動会。元気良いな~?
私はちょっとバテ気味かな。
様々なアワビ、トコブシ? 背中の模様は様々。
皆さん上の写真の貝殻何だか分かりますよね? <アワビ>、<トコブシ>、 <アナゴ>・・・・・80mmx55mm位
サワラちゃんは何度見ても区別が付きません。困っちゃった!
A- アワビもトコブシも見かけは同じ。背面に空いた穴数がトコブシで6~8個。アワビで4~5個。
B- 背面の穴はアワビは富士山の噴火口のように管状に盛り上がり、トコブシは穴は大きくなく盛り上がっていない。
兎に角背中の模様では判別が付きません。穴や形状が大事そう。
そうか、穴の形状と数を数えるのか。でも、見かけは全く変わらない。岩礁の裂け目の奥深くに入り込んで生息している、トコブシは結構目に付きます。ところがGETするのは難しい。ナイフか何かないと駄目。
次にアナゴ・・・・魚にもアナゴは居ますよね。 アナゴガイとも言うとか。
ヒラアナゴ・平穴子
マアナゴ・真穴子
いずれにしても、軟体動物門・腹足綱・ミミガイ科・Haliotidaeに属しています。でも、もう少し眼に慣らさないと簡単に区別はなかなか難しいのが分かりました。
太平洋岸の珊瑚礁の砂浜にはごろごろ落ちております。最近は拾うこともなし。それで尚のこと見分けが付かない。
それでは、本日の最後に加計呂麻島で採取した貝殻の一部をザ~ットご覧ください。様々な形と色合い。巻貝、二枚貝・・・シャコガイ・タカラガイ・タケノコガイ・カタツムリ ・・・・etc
特に珍しくはないけれど、フィリッピン辺りで生息していたり、沖縄で生息していたりする貝殻が海浜に何気なく転がっています。でも、綺麗でしょ。
まだ、まだ沢山の種類があります。
何か<懐石料理>のお膳みたいですね。美味しいですよ!
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夏休み奄美群島にいらしてください。でも、船と飛行機しか交通機関がありませんので、時間に余裕を持って・・・嵐が有ると交通機関がStopしてしまいますから。
今日はこの辺で、 サワラちゃんでした! (^-^)
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