今消費者の大きな関心を集めているのは、中国上海の食品会社が使用期限を超えていた鶏肉を加工して販売していた問題だ。NHKの報道によると日本では「日本マクドナルド」と「ファミリーマート」がこの会社から鶏肉を調達をしていたことを明らかにして、昨日(22日)チキンナゲットなどの販売を停止した。
中国の食品会社のスキャンダルは今に始まった話ではない。2008年には産業用メラニンが混入した食品を食べて6人の幼児が死亡し、数千人が病気になるという事件があった。
今年に入ってはウォールマートが販売したロバの肉にキツネの肉が混在していたという事件があり消費者の非難をあびた。まさに羊頭を掲げて狗肉を売るの世界である。もっともロバの肉というのも我々日本人には違和感があるが。同社は2011年にも期限切れの鴨肉を販売したと非難を浴びている。
食品会社のでたらめな生産姿勢で、一番困っているのは中国の消費者だ。どこが製造する食品が安全基準を満たしているかわからないからだ。
ロイターに次の文章が出ていた。
The scare has become one of the most discussed topics online among the country's influential 'netizens', with some users spreading long lists of firms thought to be tanished
「食品疑惑に対する恐怖は中国の影響力を持つネチズンの間で一番話し合われているトピックになっている。中には悪名高いと思われる多くの企業のリストを広げている人もいる」という意味だ。
Long list ofというのは「多くの」という意味だ。
なおLong listには「Short list(最終選考先のリスト)を作るために、候補先リスト」という意味もある。
中国ではかなりの企業が消費期限の切れた食材を使いまわしている可能性があるから、そのリストはかなり長いものかもしれない。
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