山登りは情報を重視する。登りたい山や登りたいルートに関わる情報をストックしておき、簡単に取り出せるようにしておくと便利だ。私は基本的な情報は「本」だと思っているが、必要な本をすべて買い揃えるのは経済的にも保管スペースの点でも負担が大き過ぎる。そこでできる限り近くの公立図書館から資料を借りて必要な箇所を取り込んで保管しておくことにしている。
まず取り込む方法にはスキャナーで読み込む方法と写真で取り込む方法があると思うが、自宅で使っているプリンタ複合機のスキャナー速度は遅いので私はデジタルカメラで本の写真を撮りPDF化することにしている。
PDFにした資料はさらにファイル結合ソフトを使って一つのファイルにして「福島県の山」などと分りやすい名前を付けておく。
さらに取り込んだ資料はEvernoteにアップロードしておく。
Evernoteはスタックを使うとノートを2階層にすることができる。またタグという機能を使うと色々な「横串」を通すことも可能だ。だが初めはあまり複雑に考えずに「あらゆる情報」をEvernoteに放り込むという感覚で始めた方が良いと私は思っている。
「あらゆる情報」とはたとえばWebで収集した山小屋情報・交通機関情報や、仲間とやり取りした電子メールなどだ。電子メールはOutlookなどのメールソフトの転送機能を利用して、Evernoteに自動転送するようにしておく。
Evernoteを使う理由は、検索機能を利用して取り込んだ情報を簡単に取り出すことができることと、外出先でスマートフォン等で簡単に読みだすことができる点にある。
Evernoteは山登りの情報整理に使っているだけでなく、仕事やボランティア活動、あるいは個人の知的情報収集などにも活用している。いわば一冊のノートに殆どすべての情報をぶち込んでいる訳だ。そのため情報を検索する場所は一つになっているので、探し易いのである。