先週金曜日(7月23日)から日曜日まで家族と京都を旅行していた。35℃を越える猛暑が続いたこの週末、足はついつい水辺に向かった。京都三河川という言い方があるのかどうか知らないが、京都には三本の大きな川が流れている。東側から宇治川、鴨川、桂川である。三日間でこの三つの川を歩いた。撮影した何枚かの写真が皆様に涼風をお届けできることを期待しています。
【鴨川の床から】
娘達の希望を聞いて鴨川の床で夕食を食べることにした。昔京都にいた時の記憶から「床=和食」と思っていたが、調べてみると洋食系の床も多い。近くて値段も手頃な店を探していると開陽亭という店で予約が取れた。開陽亭は四条先斗町を上がったところにある。写真は四条大橋から北を見たものである。
金曜日の夜、開陽亭http://www.kaiyoutei.com/で夕食を始めたのは午後7時。
私が頼んだのは写真の白身魚(おそらく鱸)のポアレである。 コースで4,800円。これはこの時期の鴨川の床(ディナー)では 一番安い方だろう。 とはいえ老舗のこの店のポアレはカリッとして中々美味しかった。 目の前の南座の上には月が出ていた。 この頃になると鴨川を吹き渡る風が涼しく感じられる。鴨川の土手に目をやると昔とは異なり、様々な人達が座って夕暮れ時を楽しんでいる。昔はここは若い男女のカップルの独擅場だったが今は女性同士のカップル、グループ、お独り様と色々な人が楽しんでいる。 【水飛沫の保津川下り】 翌24日土曜日は保津川下りに行った。東京に引っ越すまで30年間京都で暮らしたが保津川下りに行ったことはなかった。家族四人ともこれが初めての経験だ。船代一人3,900円は安くはないが、真夏に涼を求めて投入した。JR亀岡駅から炎天下を10分程歩いたところに船着き場がある。5,6分待って午前11時頃乗船。 三人のい船頭さんの内二人が舳先に座り、一人が艫(船の後部)で舵を取る。中々の重労働だそうで、船頭さんに聞くと普通は一日二下り、繁忙時には三下りするということだ。早瀬の写真を2枚紹介しよう。早瀬では水飛沫が船内まで飛び込んでくることが多いので、ビニールシートを膝にかぶせて防ぐ。ところが水飛沫が来ないとビニールシートの中はムレムレになるので見極めが大変である。 途中トロッコ列車の姿を見かけた。 トロッコ列車で亀岡まで行き、保津川下りをするというのが「完璧な保津川遊び」プランだろうが、トロッコ列車の本数が1時間に一本と少ないので今回はトロッコに乗ることは割愛し遠景で我慢した。 左岸から清滝川が合流してくると終点嵐山は近い。嵐山が近づくと飲み物・食べ物を積んだ船が近づいてくる。焼き烏賊のにおいがたまらないがもうすぐ昼食なので我慢した。保津川下りの乗船時間は正味1時間半だ。京都市のすぐ近くの清流で舟下りを一度経験することは悪くないだろう。 【宇治川の早瀬】 3日目は宇治川に行った。私の一番のお目当ては宇治の興聖寺だった。このお寺は道元禅師が開基した曹洞宗の古刹である。その話は別のブログに書くとして宇治川の写真を2枚お届けしよう。カンカン照りの下で宇治川を見ているとやはり暑いがそれでも時々涼風が吹くような気がする。 この暑い時期に暑い京都に行くのは酔狂の極みと思ったが、京都には沢山の観光客がいた。暑い時に暑いところを歩くというのも悪いものではない。また暑い時にできるだけ涼を求めて水辺を歩くのも悪いものではない。京都は色々なopportunityを提供してくれる町である。 |